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BOUNDHEAD

件(くだん)の夢を見た
夕方、眠くなってしまったので、ベッドのなかでうとうとしているうちに眠り込んでしまった。

すると、「姉だが妹だかに子供が生まれた」という知らせが入った。というより「分かった」という感じだった。姉(または妹)にはすでに子供がひとりいたのだが、二人目が生まれたという「予備知識」も自分のなかには存在していた。

その知らせは、「どこ」から、「誰」から来たのかは判然としない、ただ直感的にそういう段取りで夢が始まった。

ちなみに現実の私には姉も妹もいない。私は夢の中で、その子に会うために、姉だか妹だかの家に行こうとしたのだった。

私が「その子」と対面すると、それは人間の子供の姿をしていなかった。

「えっ」と思ったのだが、別段恐怖心などは感じず、それどころか私は、「ああ、これは、件(くだん)というやつではないのか、じゃあ、質問をしなきゃ」と思ったのだった。

ちなみに、「件の」を「くだんの」と読むという受験勉強的な知識は前からあったが、「件」と書いて「くだん」と読む「魔物のような何か」の存在について私が知ったのは、たしか『新耳袋』シリーズにおいてだったと思う。

けれども、一般に流布している魔物としての「くだん」というもののイメージが曖昧だったので、目が覚めたあと検索をしてみたのだが、いろんな図像を眺めながら「あ、これだ」と思ったのは、以下の写真だった。



色はまさに写真のような感じだったが、顔はもっと牛に近かった。

上の写真は地べたに伏しているが、夢の中の件(くだん)は四つ足で立っていた(以下ペイントでラフに描いてみた)。夢の中ではもちろん背景もあったのだが、ぼんやりしていてはっきりしない。何か(白い自動車の右側?)の隣に接近して立っていた。右半分は向こうまで奥行きがあったが、街中であるということは覚えているが、土地の様子ははっきりしない。




「くだん」は予言をする、という話が頭に浮かんだので、私は質問をしようと思い、「私の未来はどういう感じになるだろうか」というような趣旨の問いかけを「その子」にした。


「その子」は何かをもごもごと言おうとしていたが、私には何を言っているのか分からず、結局、私の将来についての明確な返答は得られなかった。

ただ「あなた個人の将来は範囲外、そういうたぐいのことは言えない」的な感じの返答にも感じられたので、「なんか困った風な顔つきだったのは、そういうことなのか」と思い、なおも「その子」と顔を突き合わせていたのだったが、突然、スマホの音が鳴って(母からだった)、私はベッドから起き上がってしまい、そのまま夢の世界から日常世界へ帰還してしまった。

電話での会話を終え、部屋に静寂がもどると、「さっきの夢はなんだったんだろうか」と思ったので、ネットで写真を検索し、将来参照することもあるかもしれないと、このように、夢の報告記事を「自分用」に残しておくことにした。


P.S. せっかくなので夢繋がりで、「件の夢」の2、3日前に見た夢も報告しておこう。

松本人志が出てくる夢である。登場人物たちはみな黒服を着ていて、まるでマフィアあるいはやくざの集まりのように見えたのだが、お笑い芸人たちの集まりのようでもあった。

巨大なステージの上で行われている、何かの会合のようでもあり、ジャッジの現場でもあるようだった。右側に黒服の芸人たちが並んでいる。

ある茶髪で長髪の若者(後輩芸人の一人か?)がいて、松本人志がその若者に歩み寄って、「ほんとに申し訳なかった」といって彼に抱き着いて、涙を流しているというものである。






何かこの事件の背景を暗示していたのだろうか。だとしても、なぜ私がそんな夢を見る必要があるか、寝ても起きても世界は分からん事ばかりだ。

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