"怪異な出来事"カテゴリーの記事一覧
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今月3月9日に、「国道に寝ころがる男」という怪異体験を公開したばかりだというのに、なんと私と同じような目に遭遇し、ほんとに人を轢いて殺してしまったというような趣旨のネットニュースが出てましたので、紹介いたします。記事は以下の通りです。
横たわる男ひき「人だと思わなかった」NHK職員逮捕(夕刊フジ)
車道に横たわっていた男性を車でひいたとして、神奈川県警多摩署は20日、業務上過失傷害容疑でNHK報道局テレビニュース部職員の男(31)=川崎市多摩区=を逮捕した。調べでは、容疑者は20日午前2時半ごろ、川崎市多摩区の市道で車道に横たわっていた男性を乗用車でひき、けがをさせた疑い。男性は搬送先の病院で間もなく死亡。同署で身元の確認を急ぐとともに、業務上過失致死容疑に切り替え送検する方針。同容疑者はコンビニエンスストアで買い物をした帰りだったという。同署の調べに「人だとは思わなかった」と供述しているという。同容疑者は1999年にNHKに入局。各地の放送局で勤務したあと、昨年から同部でニュース制作に携わっているという。 [2007年3月20日16時22分]
http://news.www.infoseek.co.jp/fuji/entertainment/story/20fuji320070320003/
皆さんも、気をつけてください。
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この体験はたぶん小学校5年生のときのことだったと思う。71年か72年頃の話である。私はランドセルをしょって、ひとりでてくてくと自宅へ帰っている最中だった。いつも通る勝手知ったる帰り道だった。でもその日は何かが微妙に違ってた。私はふと後ろに気配を感じたのである。振り返ってみた。40歳から50歳くらいに見える灰色のスーツ姿の男が私と同じ道を同じ方向へ歩いているのに気がついた。来た道も進行方向も、路上にはずっと向こうまで見渡しても私とその男だけしかいない。最初は「なんだ、大人の人か」と思って、またそのことは忘れ家路を普通にてくてくと歩き続けた。だが奇妙なことに気がついた。その灰色のスーツの男はそれからも一定の距離をおいてずっと私のあとを歩いてきたのである。私の心に「はっ」とする感覚がわき出た。私は少し不安を感じた、「あの男はボクのあとをついてきてるんじゃないか」と。ここからは私の家まで一本道、ずっと歩いていけばもうほとんど自宅だったが、「このまままっすぐに歩いていてはいけない」という感じがした。「そうだ、もうすぐMくんの家が見える」……私は幼なじみの4年生のMくんの家が目の前にあることに気がつくと、「あともう少し、あともう少し」と心に言い聞かせながら、動揺している様子を見せないようにして歩き続けた。いよいよMくんの家の前まできた。私はまるでそこが自分の家であるかのように何気ない様子で彼の家の門を入った。そして庭に入ると同時にダッと駆け出し、そのままMくんの庭の敷地をつっきって彼の家の裏手に回って物陰に隠れた。Mくんの家には誰もいないようであたりはしんとしていた。「男は行ってしまっただろうか」と、その物陰からそっとうかがうと、なんとその灰色のスーツの男が、この家の門を入ってくるところだったではないか。「ああっ、入ってきた!」(恐怖感がさらに増していく。)そして庭の中をうろつきまっている。それを見たときほど、怖かったことはない。「いったい、何の用でこの人はボクの後をついてきたのか。誘拐事件とかあるけど、ああ、こんなことってほんとにあるんだ」と思った。心臓がドキドキといっているのが聞こえた。
私はそれからたぶんMくんの家の裏手に30分くらいもじっと動かないで隠れていたと思う。長い長い時間が経過したと思った頃、私はもう一度物陰から顔を出して、男がいるかどうかを確認した。と、その灰色のスーツの男はいなくなっていた。Mくんの家は今ではめずらしくなってしまったが、立ち木の生け垣で囲まれていた家で、裏手も立ち木の生け垣になっていて、その木立の間から簡単に目の前の小さな路地に抜けることができる。このあたりは勝手知ったる小学生時代の私の遊び場だった。私は、そこからは脱兎のごとくに駆け出して、その路地のつきあたりを左に曲がってすぐに自分の家に駆け込んだ。とてつもなく怖い思いをしたが、なぜなんだろう、私は母にも家族の誰にもその日起きたことを話さなかった。自分には奇妙で不思議な体験だった。
40過ぎになって、マスコミで北朝鮮の拉致事件の話がひんぱんに取り沙汰され始めた頃、母に会ったときにテレビで拉致事件を扱っていた。私はそのとき初めてその拉致の話題のついでに「実はさ」ということで「今まで言わなかったけど、実はオレが5年生のときに、誘拐されそうになったことがあるんだ」と話した。「なんで男につけられたのかまったく分からないけど、もし運が悪かったら、オレこの世にいなかったかもしれないよ。あるいはそいつが北朝鮮関係者だったら北朝鮮にいたかもよ」と言ったら、「えー、ほんとねー」と驚いた顔をされた。小学生時代にもいくつか「トリビアル怪異」体験があるが、この体験もまた私のトラウマ体験となって今日にいたっている。皆さんにもこのような怖い体験はあるだろうか。
イメージ図。実際の男はもっと歳とって見えました。 -
今住んでいる家の中で起こったトリビアル怪異体験、あとひとつ書いて置こうと思います。
現在のテレビ(29型)の2代前のテレビ(21型新品)を使用していたころの話です。このテレビが壊れたあと、すでに当ブログでご紹介した、リモコンでスイッチを消しても、ぼんやりと人の顔のようなものが浮かび続けるテレビ(29型中古品)をしばらく使っておりました。
今の家に引っ越してきてからしばらくすると、何も手を触れていないのに、その21型テレビが突然「シャー、チッ」と音を出して9チャンネルの砂嵐画像に切り替わることがありました。「えっ、なんで?」と思いましたが、その日はそれで終わりました。
ところがその後、その現象が再び起きるようになったんです。昔、トラック運転手たちの使う無線機の電波でストーブが誤作動して火事を起こしたというようなニュースがあったのを思い出して、どこかから、間違った電波が来て誤作動を起こしてるんだろうかとも思いました。
体験の記憶を忘れかけたころにまた突然「シャー、チッ」といってチャンネルが切り替わります。チャンネルを見ると、また画面に「9」という数字が右上に黄色文字で浮かんでいます。「あ、まただ。なんでなんだろう。なんで放送していない9チャンネルに切り替わるんだろう」と思いました。そしてきっとリモコンの接触不良のせいなんだろうと思うことにしました。そういうことが何度も続きました。予期しないときに「シャー、チッ」です。
その切り変わりは、よそ見をしているときに起きることが多かったように思います。もしこの体験だけだったら、リモコンの接触不良という説明で合理化できたはずなんですが、ある日、ビデオデッキで借りてきたビデオを見終わり、そのまま地上波放送をビデオからモニター画面に流したまま、ほうっておいたときのことです。テレビがまた「シャー、チッ」と音を立てて砂嵐画面に切り替わりました。「えっ」と振り返りました。そしてすぐにビデオデッキのチャンネル表示を確認しました。
すると、なんということでしょう。ビデオデッキのチャンネル表示が「9」になっているじゃないですか。「えっ??? これって何?」と思い、ぞっとしました。というのも、テレビ用のリモコンではこのビデオデッキは操作できないからです。
この「ビデオデッキ・チャンネル9体験」はたった一度だけでしたが、それまでの私の「合理化説」をみごとに打ち砕いてくれました。ビデオデッキからの映像が「シャー、チッ」と音を出してテレビのモニター画面が9チャンネルに切り替わったので、私は、テーブルの上にテレビに向けて置いてあったビデオ用リモコンの上で手のひらをかざして、動かしてみました(今思うとなんでそんなことをしたのか分かりません)。すると、手をさっと横に動かすたんびに、「シャッシャッ」と音を立ててビデオデッキ側のテレビ受信チャンネルが切り替わっていきます。
「ええー、なんなんだ、こりゃー、うーん、 結構おもしろいかも」と思いました、「なんで手のひらをリモコンの上で動かすとチャンネルが変わるんだ」と。しばらくチャッチャッチャッと遊んでいました。で、もと見ていたチャンネルに戻したんですが、そのあとは同じことをしても、もうチャンネルは動きませんでした。
後になって職場で「リモコンの上に手のひらをかざして動かすと、ビデオのチャンネルが勝手に変わっていったんだよ」と話したら「えー、アンタの手のひらから電波が出ていたんじゃないの」とありえない返答されて困りました。
その後ときどき、ビデオデッキのリモコンの上で手のひらを動かしてみましたが、もうそのようなことは起きませんでした。しばらくはそのテレビを使っていたのですが、ある日突然テレビが映らなくなったので処分しました。それ以後リモコン事件は起きておりません。
そして、例の「顔画像の浮かぶ中古テレビ時代」へ移行します。そしてこれも処分しました。今のテレビでは、なにも変なことは起きておりません。
この家に引っ越す前には、ガラスの入った台所の入り口にある引き戸がガガガガと振動したということも書きました。写真は同種の引き戸。
電気製品の誤作動では、カセット・デッキがあります。エンドレス・モードではなく再生が終わったら止まるモードで聴いていて、再生が止まったのでそのままにしていると、長い時間がたって突然、ガチャンと音を立てて再生ヘッドが上がりテープが回り始めました。その頃はステレオセットに背を向けてパソコン通信をしていた時代です。「えっ」と振り返りました。それから日をおいて再生中に突然テープがキュルキュルと音を立てて高速回転しはじめたり、速度が遅くなったり、勝手にガチャンガチャンとリバースしたりしだして「ああ、もうこりゃあ寿命だな」と思いました。でもこちらが操作していないのに「勝手に操作を始める機械」ってやはりコワイものがありますよ。このデッキもいまは処分してありません。しかし勝手にチャンネル9に変わっていたころのテレビに付属していたリモコンは記念のためにとってあります。写真はそのテレビ用リモコンとビデオデッキとそのリモコンです。いたって普通の機材です。
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前回に引き続いてさらにオマケ写真
以下の写真は奇妙な画像が私の顔の上にかぶってしまった絵。私はVIXというフリーの画像管理ソフトを使っているんですが、この絵はサムネイル(一覧表示)時にのみ現れて、この写真をクリックして画像を元のサイズに拡大して見るときは、別画像がかぶっていない普通の私の顔写真になってしまうという不思議な事態になっていた時分に「なんじゃこれは?」とプリント・スクリーン・キー→ペイント・ソフトという流れでそのサムネイル画像を切り取って「証拠写真」としたものです。
そのときのサムネイル一覧には画像下と右に出てくるような人物写真はありませんでした。「いったい、この2つの顔はどこから現れたんだ?」と悩みました。パソコン内には該当する写真はそもそもないんです。ということでこれも「トリビアル怪異」体験の仲間に入れることにしました。よく見ると二人の顔の他にもなんだかよくわからない絵が私の顔の横にひっついてます。
その後パソコン自体を再セットアップをしているので、VIXがバグるというようなことは今は起こっていません。
いったい、このVIXのソフト内で起きたバグってなんなんでしょうねえ?
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宮崎市にいた20代の頃の違和感体験、どうしても「あれは何だったんだろうか」とことあるごとに思い出し忘れることができない一瞬の体験がもう一つあります。南宮崎駅の階段を駅舎内に向かって登っている最中の出来事なので、まだ車を持っていない時期の話です。当時私は、地元の延岡市に帰るときは列車を使っていたからです。
私は駅の階段を登っているところでした。たぶん夕方のラッシュ時で、といっても田舎の駅ですから数はしれているのですが、それでもかなりな数の集団が列車から吐き出されたあと、駅の広場へ向けてかたまりになって階段を一斉に降りてきました。
私は駅舎内部へ向かう組でしたが、上へ向けて登っている人はごく少なかったと思います。降りてくる人々と体が触れ合うほどに混み合っていました。私は何気なく前からやってくる女性に目を上げました。するとその人の顔の左半分はただれ果てていて、色はまるでくすんだ青いメタリック色をしており、その部分全体をなにかこうぶつぶつとふくれあがったものが覆い尽くしていました。
ものすごいショックを感じました。彼女の周りの人々はごく普通に降りてくるし、私はこの衝撃の意味を後ろから登ってくる他人の顔を見ることで確かめようと、私の後に続いて登ってくる登り組の人々を振り返ってみたのですが、皆すれちがっているハズなのに、知らん顔をしています。「あ、自分だけがショックで頭がぐるぐるしてるのか。なんでこうみんな平気なんだろう」と思いました。というより、誰もいちいちすれ違う相手の顔なんぞ見ないのかもしれませんが、私は見てしまったんです。
イメージ図。乗降客とともに階段を降りてくる女図
(すんません。まったく似てません。本当はこんなんじゃなかったです。)そしてそのものすごい顔の様子にどきどきしながら、こういう場合の受け止め方として正しいと思った道徳感覚に回帰して「この女の人は顔を隠さずにこの姿で列車に乗って降りてきたんだ。なんて勇気のある人だろう」と思いました。この体験はあまりにも強烈だったので、あとで「あのな、南宮崎駅で、こういう女の人とすれちがったんだよ。でも驚いているのは、なんかオレだけで、非常に不思議な感じがした」というようなことを友人の家に行ったときに話ました。「へー、そんな人が。気の毒になあ」とその友人は感想を述べました。
でも私はどうしてもあの顔が忘れらません。その顔は、そのメタリックな青い皮膚と浮き上がったぶつぶつは、どこか本物とは思われず、なにかこう映画かなにか用にほどこした特殊メイクのような感じがして、いまだにその感じが払拭できません。「特殊メイクをほどこして歩き回っている女の人がいた」そう思うほうが、私にはどこか心が合理化できるというか安心できるというか、いまでもそんな感じです。掲げたイメージ図ですが、実は、はっきりしません。大きくて丸い顔だったような気がします。その女の人は実際には人込みに紛れ込んだ姿で、表情なくうつむいて降りてきたので、こんなに「自己主張的な姿」で私の視界に映り込んだわけではないんですが、一瞬のすれ違いの合間に、私がたまたまその人の顔を見たということなんです。私は画面の左側下から階段を登って彼女とすれ違ったんです。
この南宮崎駅の前を走る道が、私がブログで言及した片側2車線道路です。「国道に寝ころがる男」は、この駅のすぐ向こう側の道路で寝ころがっていました。そしてその先の交差点を右に曲がると「遮断機心中未遂の男女」を見た路地に入ります。当時の南宮崎駅前周辺は私にとって怪異に満ちた場所だったんだなあと、今あれこれ思い出してみて改めて思いました。ただ思い出すたびに最後にはふと、「あれらは本当は、生身の人間との遭遇だったのだろうか、自分は普通だったら見えないものを見ちゃったのかもしれない」などと思ったりもするのであります。
オマケ
私の家の柱には「ゆうれい ゆうれい」と書いたひっかき傷のようなものがあると、昔書きました。以下参照URL.
http://www.nobeokan.com/hyakumonogatari.htm
現在私は、その柱の前に電話を置き、その隣にパソコンをおいてます。顔を上げればいつでも、「ゆうれい」の「ゆ」の文字を見ることができます(写真をクリックして確認してね)。以前の公開写真は以下。
やらせではなく、ほんとに気がつくとそこに刻んであった文字であります。(写真、よく見ると『ダーク・エンジェル』ファースト・シーズンのパンフレットが見えたりしているところが、ちと恥ずかしかったりします(でもジェシカ・アルバっていい女ですよね)。張り出し窓にあるあれこれの小物類と、つってあるズボンが生活臭。
まだまだ「トリビアル怪異」体験はありますが、ひとまずこのシリーズはおしまいにします。ここって「音楽ブログ」でした。