"隠れた名盤"カテゴリーの記事一覧
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村田和人、パイパーの再発記事のことを書いたばかりだが、なんと元シュガーベイブの村松邦男のアルバムもCD再発盤としてこの3月21日付けでアマゾン等に発売が掲示されていた。うれしい話である。
一度「シュガーベイブ」という70年代のバンドをネットで検索してみてほしい。「山下達郎、大貫妙子、伊藤銀次が在籍した伝説のバンド」うんぬんという説明が頻繁に出てくる。ところが、なぜか、この3人の名前の後に「村松邦男」の名が出てこないことが多いのである。
山下達郎、大貫妙子、伊藤銀次、村松邦男のそれぞれのソロ・アルバムを聴き比べてみると、よくわかることは、ソロアルバムにおいてこの4人のなかでもっともシュガーベイブ・テイストを濃厚に残しているのは、村松邦男なのである。その次にシュガーベイブのテイストを残しているよう感じたのは大貫妙子の初期のアルバム群である。伊藤銀次にはまだシュガーベイブ寄りの味を感じることがあったが、山下達郎のソロになると、1stからしてまったくシュガーベイブ・テイストを払拭している。
だから実をいうと「シュガーベイブ・サウンドの真のクリエーターこそ村松邦男だった」という「あまり大声で語られてこなかった〈事実〉」を、私はここで強調しておきたい。
シュガーベイブの代表曲「DOWN TOWN」の印象的なリフやソロも村松邦男の天才的な演奏アイデアと技能があって初めて成立できたのである。
以下私の所有する村松邦男の三部作LP。
検索をかけたら、村松邦男のファンサイトも見つけた。40代の主婦がやっているかなりこゆい内容を持つサイトである。本人もバンドをやっていらっしゃる。ときどき、こんなふーに「ぶっとんだ女(ひと)」が見つかるので、ネットはおもしろいです。
http://www.geocities.jp/emiry0326/kuniomuramatsu1.htm
こちらはさすがは主婦ならではの発想。シュガーベイブの『ソングス』のジャケット絵をかたどった「ソングス弁当」。もうこれだけで私はKOされました。
http://www.geocities.jp/emiry0326/doYoubelieveinmagic.htm
p.s.「いにしえ」「すてきなメロディー」プレイヤーズ王国で公開されました。(別に聴く必要はありません。)PR -
昔BBS1で「実は、私、村田和人の大ファンで、この人についてはまたいずれ紹介記事を書きたいと思ってます」と書いたのが、2005年3月、パイパーについての関連記事中のことだった。
その当時私はパイパーの『サマー・ブリーズ』を探している最中だったのだが、その後、ヤフオクで手に入れることができた。それまでは80年代にエアチェックした音源をCD-R化して聴いていたので、やっとオリジナルLPを手に入れることができて非常に満足していた。以下手に入れたLP。
A1 shine on
A2 summer breeze
A3 hot sand
A4 gentle shower
A5 twilight
B1 samba night
B2 straight love
B3 night shore
B4 angel smile
B5 moolight beach
当時、パイパーのLPは一枚もCD化されていなかったが、ここ最近になって、正確には去年の年末にかけて、パイパーと村田和人のアルバムが紙ジャケ式の体裁でCD化された。枚数限定発売だそうである。以下紙ジャケにはいった2枚のCD。
私は早速アマゾンで村田和人の『また明日』とパイパー初めてのCD音源となった『LOVERS LOGIC』を購入した。『また明日』はLPを持っていたのだが、アマゾンで読んだ記事を読んで買う気になったのだった。今回ボーナス・トラックとして、なんと鈴木茂バージョンの「電話しても」などの別バージョンが入っているということを知り、つい手を出してしまったのである。最近までそんなバージョンがあったとはまったく知らなかった。だから「「その情報」はうれしいショックだった。実際に「音」を聴いてみると、まさに鈴木茂バージョンだった。あのギターの音で鈴木茂本人が歌ったらばっちりはまったと思う。けれども後にこの音源が山下達郎バージョンに差し替えられる。アルバム全体のトーンからいうと、ギターの音は山下達郎バージョンのほうがやはり村田和人の声質にはあっていたと思うので、正しい判断だったと思う。でも、この鈴木茂のナマめかしいギターの音はそれはそれでいいのである。パイパーの初期のLPは今回の再発モノとはレーベルが異なっているので、なかなかCD再発企画が難しいのだろうが、私がもっともCD化を切に希望しているのは「シャイン・オン」が入っているセカンドの『サマー・ブリーズ』である。ひきつづき、CD化の希望を持って今後も生きていこう。最近ヤフオクにこのアルバムが出ていた。すでに終わっているだろうか、買い手はついていなかったように思うので、興味のある人はヤフオクに引き続き注目。以下パイパーのディスコグラフィーのURL.
http://home8.highway.ne.jp/takao/piper.html
あと手に入れていないパイパー音源は『I'm not in love』のみ。
You Tubeに村田和人の映像がアップされていた。やっぱりひげづらの村田さんの方がいいと思うのだが。
http://www.youtube.com/watch?v=cJF_vrcg6cw