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ダイソーの『野球ゲーム』に出てくる草野球場を求めて その2
前回、20年ほど前に、ダイソーで売られていた100円ゲームの多くが、実は、MSD-JAPANが過去に販売していたゲームタイトル群の再パッケージ化だったという話をしました。

一方で、MSD-JAPANについてネット上で得られる情報はきわめて少ないという話もしました。

彼ら(MSD-JAPAN社員やこの会社にゲームを納入していたゲームメーカーたち)はその後どこへ散っていったのでしょうか。

あるいは大手のゲームメーカーや販売会社への再就職を果たせた人もいるかもしれません。



Yahoo!知恵袋でこんな質問を見つけました。



この質問に対する回答は以下のようなものでした。
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ホームページ自体はまだあるようです
ですが2001年より更新が止まっているので多分つぶれているのでしょう
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確かに、MSD-JAPANのホームページは2001年で更新が止まっているじゃないですか。じゃあ『草野球EX』は2002年の販売なのに、これはいったいどういうことなんだろうと私は思いました。いろいろと大変な時期だったんでしょうねえ。

販売会社としては更新は止まっていましたが、さらにホームページ内のリンクをたどっていくと社長語りのページで、社長さんが2008年まで更新を続けていることに気が付きました。その間(7年間)、一方でいろいろと残務整理をしていたんでしょうかねえ。

「かつてMSD-JAPANという会社が存在した」という証拠を、こうやって社長ご自身が維持し続けてくれていたことはありがたいことでした。とはいえ、その社長自身のページも更新が止まってすでに15年。それ以降のことはもはや何も分からないのです。


検索の過程で、かつて『ぷよぷよ』というゲームで一世を風靡したコンパイルの仁井谷正充氏のインタビュー記事に出会ったのも、私にとっては、不思議なシンクロ現象でした。今日まで仁井谷正充氏のことはまったく知らないで過ごしていましたので。




さて、話を『草野球』に戻しましょう。

初代の『草野球』が『草野球EX』になったとき、新機能追加と合わせて、草野球場のデザインや選手のユニフォームその他いくつかのマイナーチェンジも施されました。

『草野球EX』のパッケージを見れば、イラストも新たに描き換えられていることは一目瞭然ですが、そのことによって初代版では、試合終了後に時々出現するイラスト(これは前回紹介しました)は2枚だったものが、『草野球EX』のパッケージ用イラストからさらに2枚付け加えられて、全部で4枚が、定期的に試合終了後の画面に出現する仕様に改変されました(追加画像は以下参照)。








2枚目のバットを振るうお姉さんは、初代版の山田姉さんより妖艶じゃないですか?

しかも初代版の二子山チームのユニフォームとデザインが異なっています。彼女の帽子とユニフォームにつけられているのは「F」というアルファベット一文字のみ。けれども、初代版のイラストを見れば、彼らのユニフォームでは漢字の「二子山」を使っていることが分かります。

おきゃんな感じのする初代の山田姉さんとEX版のこの妖艶な女性は同一人物なのだろうか?……、という疑問が私の脳裏に浮かびました。

それで、再度、両方のバージョンのイラストレーターの名前を確認しましたが、やはり同じ人物(F.SEKI)でした。


初代版の山田姉さんは2枚とも左の耳にピアスをしていますが、拡大して確認してみましたが、この妖艶女性の左の耳には、ピアスの痕跡は見当たりません。初代版の山田姉さんの左の耳にピアスを描き込んだ関さんは、なぜ今回の妖艶なお姉さんの左耳にはピアスを描きこまなかったのでしょうか? 「やはり別人物なのではなかろうか?」と私は思いました。

「もしかしたら、彼女の帽子のアルファベットのFは、二子山の頭文字ではなく、別のチームの頭文字ではないのか?」、と、そう思いました。

 Fで始まるチームといえば、フォーチューン・ナンバーズとフライング・ウインズがいます。なんとユニフォーム的には、アルファベットで言えば、6チーム中、Fで始まるチームが3チームもいるんです。

初代の制作にあたっても、イラストのユニフォームに出てくる名前が「南二子山」ではなく「二子山」になったことについては、彼らの間で、イラスト担当の関氏との調整確認事案もあったのだろうと推察します。「デザイン的には、南は省いて、二子山の三文字だけのほうがいい」というような話になった結果なのかもしれません。

山田姉さんの妖艶化は、新機能追加に合わせて、二子山チームのユニフォームが新調されることになった流れの延長線上にあるだけの話で、別段詮索する必要のない問題なのかもしれません。

けれども、一連のロボット活劇アニメ・シリーズの各エピソードを妄想中の私には、むしろデザインが新たにされた「この妖艶な女性」は、物語の中で山田姉弟にからんでくることになる、フォーチューン・ナンバーズ(別組織の凄腕女性ロボット搭乗員)かフライング・ウインズの一員(女性戦闘機乗り)であってほしいと思うのです。そのほうが「私の中」で妄想が面白くなって広がるからでした。


次回に続く。





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