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BOUNDHEAD

2008/06/17(Tu)シド・チャリース(シド・チャリシー)死す 
Yahoo!ウェブ翻訳機能を使って、この5月にアメリカで発売されたノーカット・ヴァージョンの「ワン・ピース」について、アマゾンコムの評価記事を読もうとしていたら、あのミュージカル・スターのシド・チャリースが----日本で出ている「ザッツ・エンターテインメント」三部作では、字幕上ではシド・チャリシーと呼んでますが----この6月17日火曜日に亡くなったという、デイビッド・ホリウチという日系アメリカ人が書いた記事(Armchair Commentary /Cyd Charisse, 1922-2008)に出くわしました。

デイビッド・ホリウチさんは彼女の出演作として、「雨に歌えば」「バンド・ワゴン」「ブリガドゥーン」なんかを紹介していますが、私が一番好きな彼女のダンスは「絹の靴下」という映画のレッド・ブルースです。「ザッツ・エンターテインメント」三部作以外に実は「ザッツ・ダンシング」という、やはりミュージカル映画のダンス部門ばかりを扱った映画が昔、日本でもVHSで出てたんですが、その中であのジュディー・ガーランド----私が一番好きな彼女の歌は「ゲット・ハッピー」です----の娘のライザ・ミネリが取り上げていたのが、「レッド・ブルース」のダンス・シークエンスでした。私は初めてそれを見たときは、驚いて思わず鳥肌が立ったものでした。その後「絹の靴下」を借りにレンタル店へ行ったのですが、借りてきたVHSは「ザッツ・ダンシング」で使用されたフィルムと違い、テレビ画面サイズ用にトリミングされたものだったので----今はDVDが新たに発売されてワイドスクリーンで見ることができますが----本来の横長のシネスコ画面で見ることができずに、がっかりしたものでした。

さらにトリビアですが、私は以前の記事で、機甲戦虫紀LEXXではどのシーズンでもミュージカルのシークエンスが出てくると書きましたが、LEXXのシーズン2に出てくるそのミュージカル・シークエンスの入ったエピソードの題はBrigadoom(ブリガドゥーム)なんです。doomには「破滅」という意味が込められています。これはシド・チャリースやジーン・ケリーが出演した有名なミュージカル映画Brigadoon(ブリガドゥーン)をパロっているのでしょう。話の設定も幾分似せておりました。LEXXシリーズにはパロディ化された造語の題名が時々使われています。

私の好きなシド・チャリースのレッド・ブルースですが、You Tubeでも見ることができます。彼女のダンスは1分55秒前後くらいから始まりますので、始まるまで我慢してください。

RED BLUES


cydjpeg.jpg















特に2分50秒くらい(↑この辺りです)から始まる身体や手足の激しくて細かい動きは、何度見ても魅了されますねえ。


追記
ところでワン・ピース関連でおもしろいと思ったのは、いわゆる「ピュアリスト(純粋主義者)」と自分らのこと規定して発言をしている一群のアニメファンたちがあっちにはいて、アメリカ版用吹き替えではなく、日本の声優のものを英語字幕で見るのを最上としているようです。「日本の声優陣の演技はすごい」、というようなことを書いている人々がおりました。Amazon.comを訪れたことのあるかたは、すでにお気づきでしょうが、映画やテレビシリーズなどのカテゴリー欄にはanime&mangaと独自のカテゴリーが形成されていて、いわゆるアメリカ国内産系のカトゥーン(日本でいうアニメーションや漫画)とは、完全に別枠扱いとなっております。それほど、北米においては、animeとmangaの商品価値は高いということなんでしょう。
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