忍者ブログ
Posted by バウンドヘッド - 2013.05.03,Fri
前回、ガールズ&パンツァーのネタで書いたので、それを受けて書いてみたい。

YouTubeで「総統シリーズ」と呼ばれている人気動画があるのをご存知だろうか。
ガルパンがネットで頻繁に取り上げられるようになったのと同時期にYouTubeで「総統閣下、ガルパン最終話ご覧になります!」なる総統シリーズが追加された。

この総統シリーズは「ヒトラー ~最後の十二日間~」という映画に独自の字幕をかぶせたパロディー動画だ。

その動画の中に総統にガールズ&パンツァーについて熱心に説明する陸軍大将が登場する。

rolf.JPG














実はこの人物こそLexxシーズン4でアメリカの大統領を演じたロルフ・カニースである。だが悲しいことに他の俳優についてはたくさん記事が出ているにもかかわらず、日本版のウィキペデアには彼のページがない。英語版にも彼のページはなかったが、さすがにドイツ語版には出ていた。Lexxでプリースト大統領を演じたことも書いてある。

ディーター・ラーザーにしてもそうだが、日本ではLexxに出演した俳優はまったく知られていないのが残念だ。Lexxはコメディーなのでロルフ・カニースの演技も「ヒトラー ~最後の十二日間~」のようなシリアス調ではまったくない。この映画でロルフ・カニースに関心を持った人はLexxのシーズン3とシーズン4(ドイツ人俳優が演じるアメリカ大統領)を見てみることをお勧めする。ちなみにシーズン3では端役だったのだが、シーズン4でレギュラー待遇に昇格した人である。

PR
Posted by バウンドヘッド - 2012.09.25,Tue
カルト映画「ムカデ人間」でハイターという「切れた博士」を演じていたのが、ディーター・ラーザーという役者さんだった。

ドイツの役者さんである。この映画で初めてこの役者さんのことを知り、「うわー、なんてぶっとんだ演技をする人だろう。っていうかファンだわ、オレ」とかという感想を持ってしまった人もいると思う。

だが、「この映画によってこの役者さんを知った」というのは、われわれが日本人であったゆえの不幸なのであって、北米人や西欧人ならばみな「あ、マントリッドじゃん」と即座に答えることができるのだった。

実際、英語版のウィキペディアの彼のページには以下のようにいきなり出てくる。

He is known to English speaking audiences for his roles in Lexx.

ディーター・ラーザーは、英語圏ではレックスの役者として知られているのだよ。日本のみんなよ。

マントリッドとは、私がこのブログでずっとプッシュし続けている「機甲戦虫記レックス」シリーズのシーズン2で敵役として登場してきた「エキセントリックな学者」のことである。

img012.jpg

















このときのディーター・ラーザーの演技はほんとぶちきれていて、シーズン2の最終話のエンディングにいたるまで、ほんとにレックスファンを楽しませてくれた役者さんだった。

昔、LEXXでの彼の演技を見た「ムカデ人間」の監督さんは、「ぜひともハイター博士はディーター・ラーザーにやってほしい」と思ったに違いないのだ。

日本においてもLEXXシーズン2の日本版を出す計画はあったのだが、頓挫したまま今日にいたっている。いまからでもおそくない。シーズン4までの全61話の日本語版をぜひとも出してほしい。

でもまあ私の場合は----私は熱烈なLEXXファンだったので----輸入版DVDで最低1年に1回は通しで61話を見るようにしている。そういうわけで、他の多くの日本人をさしおいて密やかなる楽しみとして「ハイター博士の前世存在のようなマントリッド博士」を今後も何度でもDVDで見ることができるというわけだ。

I destroyed the universe, I destroyed the universe......

シーズン2における最後のこのセリフ回しが実にエキセントリックで忘れられない。日本人の多くが日本語版がないゆえに、この北米産(カナダ・ドイツ+イギリス制作)カルトドラマを知らずに一生を終えることになる。まったく惜しくて残念な話である。

p.s.1 シーズン3にも一種の転生体としてディーター・ラーザーは出てくるが、自分が何者だったのか思い出せないでいる、物静かで瞑想的な人物として現れ、レックスのクルーたちに助けの手を差し伸べる。ということも申し添えておこう。
Posted by バウンドヘッド - 2012.02.11,Sat
LEXXシーズン4が世に出たのが2001年。シーズン1の日本公開は98年くらいだったっけ?

古い作品という言い方が当然のようにも思えるけど、いまだにあれこれ商業的話題になっているエヴァンゲリオンが95年物なんだから、単に制作年代で予断みたいなものを持ってもらいたくはないよね。

オレ自身、最近だと個人的にはGYAOでやってた「ヒカルの碁」という古い作品にエラくときめいたこともあるし、未視聴の古い作品にも、まだまだ「トキメキ」をくれるものはおおいにありそうだね。

おっと今回はジーニア・シーバーグの話だった。昔このブログで彼女のことは少し書いたけど、そのとき参考にした英語版のウィキペディアの記事はまったく簡素な記事に変更になっていた。「ドイツのアンジェリーナ・ジョリー」なんて箇所は削除されているじゃないか。

手元のLEXX北米版DVDシーズン2所収のジーニア・シーバーグの紹介記事は以下のように書いてある。

Xenia Seeberg

Born in Geldern, Germany, Xenia Seeberg is a woman of many talents. Holding degrees in both Latin and philosophy, she is a classically trained dancer, has worked with a Dusseldorf opera company, has a record deal with EMI-Cologne DL and has studied acting at the Lee Strasberg School as well as the Actor's Studio. Best known for her television and film work, she has starred in several American/German productions, such as Hilda Humphrey and Talking Feet.

彼女の出演作品としてもっともよく知られている作品として、「ヒルダ・ハンフリー」と「トーキング・フィート」が挙げてあったので、今回初めて興味を持って北米サイトを検索してみたら、「ヒルダ・ハンフリー」という20分ほどのショートドラマを見つけることができた。

f8c80d58.jpeg















オレなりに邦題をつけるとすれば、この作品は「あるビッチの一生」みたいな、2ch的なコメントをつけさせてもらえるなら「これはヒドイ」みたいな、ほんとにヒドイ作品だった。

これはジーニアがLEXXに参加する前の97年に出演した作品だけども、内容はまさにLEXXのシーズン2以降で展開される「エロスとグロテスクと狂気のコメディー世界」の予行演習みたいなものだったのだと、思いいたった。

レックスの監督のポール・ドノヴァンがどのような経緯で2代目ゼヴとしてジーニアを抜擢したのか詳細は不明だけど、彼が「ヒルダ・ハンフリー」に強烈な印象を受けていたことは確かだ。だからこそ彼女の代表作に「ヒルダ・ハンフリー」を挙げたのだろう。

どうやらこの人は、美形の女優さんではあるけど、エキセントリックな作品に出演することで名を知られるようになった女優さんみたいなのだよ。

英語版wikipediaでは彼女のもっともよく知られている役として、「LEXXのゼヴ役」が挙げられている。
まあ、それは当然だよね。
 
Posted by バウンドヘッド - 2012.02.05,Sun
機甲戦虫記LEXXのファンならば、やはり最低1年に1回は通しで全61話を見なければならない。というわけで、またまた現在1月から2月にかけてずっとLEXXシリーズを鑑賞中。

LEXX.jpg
















何度見てもやっぱ面白いわ、レックス。エロ、グロ、ナンセンスといえば、「銀魂」も相当なもんだけど、っていうか「銀魂アニメ」のファンなら、機甲戦虫記LEXXの面白さも分かってもらえると、ひそかに思っている。だって男二人女一人(ダサい三人組)のアンチヒーロー物っていう点ではまったく一致してるじゃないか、この2作品。

っていうか実はオレ、アニメ業界の人には結構LEXXファンがいるんじゃないかとも思ってる。これは偶然かもしれないけど、「銀魂」で使われるBGMにはLEXXで使われているものと似ているものがある(ともに不安感や緊張感が高まる場面で多用されている)。

それにしてもエイベックスさんは、相変わらずシーズン2以降を引き受ける気はないようだねえ。ずっと待ってるのに。

ということで、ひさびさ日本のアマゾンでLEXXで検索してみたら、シーズン4のUS輸入版がこの3月に再発されるようで、現在予約の受付をしていたよ。やっぱなんか予感のようなものがあるんだね。機甲戦虫記LEXXのファンサイトを始めたときも、ちょうどエイベックスがシーズン1の日本版を出したときとたまたま一致して不思議な感じを持ったもんだった。

そこでずっとほったらかしのままだったファンサイトを少しだけ更新した。今までズィーニア・スィーバーグと日本語表記していた箇所は順次「ジーニア・シーバーグ」というふうに、もっと日本語感覚にあう表記に改めてる最中だ。それから今週見つけたThe Lexx Domainというサイトをリンクに加えた。ドラマ上で語られる重要なセリフが文章化されてるし、シーズン2の「ブリガドゥーム」のセリフが「文字で読める」という、とてもありがたいサイトなのだった。このサイトのこと知らないレックスファンは覗いて見てね。

それからホームページ上のレックスのセリフをYou Tubeにリンクした。レックスってああいう声でしゃべるのだよ。これは今回ふと思ったんだけど、ジーニア・シーバーグのセリフ回しを聞いていたら、声優の沢城みゆきを思い出した。もしかしてどこか似てるんじゃないか、声の感じ。

昔ネット上で、「日本のアニメを日本語で理解したいから日本語を勉強しています」、という外国アニオタの話はよく聞かされたけど、まあ外国語を勉強したいなら、一番まっとうな理由だよね、なんせ「実際生活と直結している要求」だから。本人に「そうすることで得られる利益(あるいは喜び?)」を感じられないなら、勉強なんかするもんか、っちゅうことですよ。オレは別に北米人と「英会話」したいとは思わないけど、つか日本人とも「日本語会話」とかしたいとか思わないけど、LEXXの話は理解したいのだよ、切実に。

そういうわけでオレも、LEXXの内容を理解したいがために、日々LEXXで聞き取れた知らない単語をそのたんびにチェックしてるわけなのだった。

手元にある北米版のDVDに英語の字幕が入っていたなら、どれほど「英語の勉強」がはかどったか知れない。シーズン2以降の日本版リリースとかDVDの英語字幕サービスとか、将来まったく望みがないわけではないだろうから、こんな面白いシリーズを日本人が知らないでいるのはほんともったいないと思うゆえに、はやく関係者の方々がなんとかしてくれるように願いますよ。

今回、「LEXX英語の勉強」の最中に、AT&T Natural Voicesというyahoo!よりも音声が機械っぽくない英語音声サービスも合わせて見つけた。USバージョン、UKバージョン,男性ボイス,女性ボイスと選択肢が豊富。MIkeの声がいいぞ。このサイトのさらにすばらしいところは、自分が打ち込んだ英文をwav化してくれるサービスがあるところ。いいわ、これ。いろいろ英文を音声化してCD-R化したり、wavをmp3化したりして、勉強がはかどりそうだ。

p.s.1  なんとYou Tubeに全61話公開されてるじゃないですか。シーズン1の第1話は、2009年の9月にアップロードだけど、今日までまったく気がつかなかった(You Tubeで動画検索とかしないし、オレ)。シーズン1は日本でもレンタルできるからいいとして、シーズン2以降を気軽に見たかったら、You Tubeは便利だよね。

p.s.2  Brigadoom(ブリガドゥーム)の台本は今のとこシーズン1しか関心がないLEXXファンにもおオススメ。というのはシーズン1は、カイが率いるブルネンG人とシャドウとの戦いから始まるけど、実は「ブリガドーム」というシーズン2の終盤で放送されたエピソードで、「カイはなぜ戦って死ぬことになったのか」ということに関する経緯を、楽劇仕立てで明かしているからだ(ブルネンG人が到達していた生命に関する驚くべき秘密とそこからもたらされた精神的退廃とは?)。でもここでネタばらしはしない。興味のある人は読んでみてね。

p.s.3  実はLexxの全シーズンをDVD19枚に収めたボックスセットが存在する(Lexx the Complete Series)。けれどこれはオーストラリア版でPAL方式のDVDセットなのだった。でも最近のDVDプレイヤーは初期設定をいじればPAL方式も対応可能なはず(ってオレの持ってるのがそうだから)。しかもこの商品はオールリージョン対応だから、リージョンフリー式のDVDプレイヤーも必要ない(って言っても日本未発売のコンテンツをいろいろと見たい人は必携品だけどね)。北米のテレビドラマのDVDには英語の字幕が入っているものがたくさんあるけれど、やはりこのボックスセットには以前に発売された商品同様に英語字幕は付いていない(ちょー残念)。ちなみに日本のアマゾンのリージョン4の記述は誤りで、DVDの形式の詳細はアメリカのアマゾンの方が詳しく、かつ正しいので参考にするといいと思う。

boxlexx.jpg
















日本のアマゾンでもつい最近まで売りに出されていたんだけど、ついに入荷未定状態になっちゃった。アメリカのアマゾンにはまだ120ドルほどで出ているみたいだ。まあこのレアな商品を日本のアマゾンなどで手に入れたい人は今のところ中古品が出現するのを待つしかないようだね。

p.s.4 と思っていたら、「入荷未定」と書いていたわりにはすぐに入荷してるじゃない、オイ↑ 

 
Posted by バウンドヘッド - 2008.06.18,Wed

VTS_02_1.JPG














Letter from Paul Donovan

Making LEXX

A note from creator, writer, director and executive producer Paul Donovan

What can I say about LEXX?  I seem to spend a lot of time defending myself for making the show. I accept that watching such shows as The Beverly Hillbillies, Star Trek(the original series) and Monty Python's Flying Circus wrapped my teenage brain. Spending too much time watching these types of shows also had a negative effect on my academic progress, which I suspect was the case with many other students who also never got that Ph.D.

As an older person and partial adult, I now can see that what attracted me to these series at the expense of my school marks was their creative originality and the passion of their makers for the shows'characters and content.Unlike too many of today's shows, they were not the product of a marketing committee or a focus group. They were made by passionate storytellers.

In making LEXX, like making anything for television, we were always compromising. We never had enough money. The shooting schedule was, at seven(and sometimes six)days per episode, way too short. We did far too many ambitious special effects and as a result would spend a few days on sequences that really needed weeks. Scripts often went into production full of compromises, both creative and practical. We shot it in Halifax,Nova Scotia, which has some unique advantages, but also many disadvantages, such as a production infrastructure still in its infancy.

But in spite of all this, I think we made a few great shows with many great moments. LEXX always spoke with a unique voice, distinct from the Hollywood mainstream. Almost everyone involved with the series knew that they were doing something different, something special, and maybe something crazy. It was often very moving the way the cast and the crew would rise time and time again to seemingly impossible challenges.

Some days I would walk into the studio and from a catwalk high above, I would simply stand there and stare down with awe at these people running about in that huge dark space, building this crazy dream called LEXX. It felt good.

Paul Donovan
Halifax, Nova Scotia 

シーズン4のDVD最終巻のspecial featuresに収められているLEXXの生みの親であるポール・ドノヴァンの回想録です。どなたか英語に堪能な方、翻訳していただけないでしょうか。ウェブ上の自動翻訳は惨憺たるものでした。

Posted by バウンドヘッド - 2008.06.07,Sat

LEXXTVシリーズ放映当時(日本では未公開)、北米、イギリス、ロシアなどでは絶大な人気を博したあの「機甲戦虫紀LEXX」のシーズン1(映画版)が版元を徳間書店からエイベックスに変えて、ここ日本においてDVD4巻で蘇ったことはすでに以前のエントリーでお伝えしましたが、最初にこの作品を徳間書店がVHS4巻で紹介していた当時は、「SFヘビーメタル」などというキャッチーコピーをともなってかなり力を入れて宣伝していたようです。俳優の阿部寛も宣伝に名前を貸してコメントなんぞを寄せておりました。

ところが日本では徳間書店側が期待したほどには受けなかったのか、その商売上の詳細の本当のところはわかりませんが、映画版(いわゆるシーズン1)から衝撃を受けた北米人たちが、この作品の続編を望み、TVシリーズ化されたシーズン2以降の作品群を熱狂的に受け入れたようには、この作品群(シーズン1)は日本人の感性には受け入れられなかったようです。

洋楽の世界でも北米やヨーロッパ世界における絶大なる知名度に反して日本では無視されている作品やミュージシャンたちはたくさんいますが、音楽の世界で「日本人からそういう《待遇》を受けたビッグバンドの例をひとつ挙げて」といわれたら、私はたとえばAC/DCなんぞを挙げたいです。彼らはその理由を彼らなりに分析して「俺たちは日本人が好むようなプリティーなバンドじゃないから」と日本での知名度の低さを自嘲的な表現で語っておりましたっけ。LEXXという作品群も日本人にとってそのような存在です。

このTVシリーズはSF作品ですが、「グロくてエロティックで無慈悲な表現」に満ちていて、とても子ども向きの作品とはいえません。日本でも最近「大人向けのゲゲゲの鬼太郎」が----これこそが「本来の鬼太郎の姿」だったらしいですが----アニメ化されてレンタル店に並んでいますが、LEXXも小学生には見せられないシーンに満ちております。

シーズン1はツタヤなどのレンタル店にも並ぶようになり、高画質のDVDで容易に鑑賞できるようになりました。私は徳間書店が出したVHS4巻を持っていたんですが、ツタヤでDVDを借りて改めて高画質版を見直したところです。シーズン1の第3巻はドイツ人の監督さんが撮ったのですが、この監督さんのファミリーネームはMatsutani(マツタニと読めますね)というんです。もしかしたら、日系人なんじゃないでしょうか。googleで検索したら、英語圏のサイトにはヒットがなく、ドイツ語圏のウィキペディアにドイツ語の記載が載っていました。ドイツではかなりたくさんの作品を撮られている方のようです。

このTVシリーズは実はカナダ人クルーとドイツ人クルーの合作で----ただしシーズン4ではドイツ人クルーが撤退し、カナダ人クルーとイギリス人クルーの合作となりました----「アメリカ製」ではないのです。シーズン1では、ゲスト俳優としてハリウッド系の有名俳優を招いて作られていますが、主人公はカナダ人男性2名とドイツ人女性1名です。LEXXのヒロイン役のエヴァ・ハーバーマンもジーニア・シーバーグもともに母国がドイツでありながら、実に流暢に英語をしゃべります。エヴァ・ハーバーマンは、シーズン2には先約の仕事のスケジュールの関係で参加できなかったのですが、「彼女は快く2話分のスケジュールをあけてくれて」(とシーズン2輸入版のSpecial Featuresの英文解説がありました)、シーズン2の初めの2話だけをヒロイン役、エヴァ・ハーバーマンで撮って、あとは新たなヒロイン役のジーニア・シーバーグ(Xenia Seeberg)----英語版Wikipediaによると、大きい唇に特徴があることから、「ドイツのアンジェリーナ・ジョリー」と呼ばれていたそうです----と接続するために、台本に手を加えたそうです。このような理由のためにコスチュームやヘアスタイルを変え、名前の表記もZevからXevへとチェンジしましたが、発音自体は以前同様「ゼヴ」として残しました。

ジーニア・シーバーグの演技はひょうきんです。美人なのに基本路線はコメディアンです。エヴァ・ハーバーマンの演技は----あるいは「たたずまいは」と言ってもいいですが----上品です。彼女は、カイを思うあまり、いつも切なそうでした。しかしこれは、エヴァ・ハーバーマンが出演していたシーズン1のシナリオにはまだ濃厚に存在していたシリアスな部分が薄れてしまい、シーズン2以降はシナリオのコンセプト自体がさらなるブラック・コメディーへと変化した結果なんだと思います。ジーニアもドイツ出身ですが、私にはルックス的には肉感的なイタリア系美人に見えてしかたありません。

どのシーズンにもミュージカル化されたシークエンスが出てきますが、エヴァ・ハーバーマンもジーニア・シーバーグも歌はあまり上手ではありませんが、がんばって歌っています。エヴァ・ハーバーマンが第2巻で「フォレーヴァー」と踊りながら歌いだしたのを初めて見たときは、「なんじゃこりゃあ」と飛び上がった記憶があります。カイ役のマイケル・マクマナスも歌い踊ります(ちなみに、シーズン3、シーズン4のオープニング・テーマとして使用されるブルネンGの戦いの歌を、シーズン1で初めて聞いたときは鳥肌が立ちました。カイはさまざまなエピソードで、この歌を口ずさみます)。ハリウッドの40~50年代のミュージカル映画好きの私には、LEXXシリーズでミニ・ミュージカルが味わえたのもうれしい驚きでした。ジーニア・シーバーグのひょうきんさは、『パリのアメリカ人』のレスリー・キャロンのひょうきんさに通じるものがあります。略歴を見ると、ジーニア・シーバーグにはレスリー・キャロン同様、クラッシック・バレエの素養があるはずですが、彼女の本格的なダンスはこのシリーズでは見ることはできなかったのが残念です。

ここからはネタバレ・モードになりますので、ご注意ください。

私は自分のメールアドレスにlexxforwardなどと巨大昆虫宇宙戦艦LEXXにあやかった名前をつけるほどのLEXXファンです。LEXXは宇宙空間における戦闘のために育成され、そしてその生き物の内部に人が乗って操ることができるように改造された巨大な昆虫、生き物なのです。その大きさはアメリカのマンハッタン(全長約10km)ほどで、姿は巨大なドラゴンフライ(とんぼ)のように見えます(ただし羽はありません)。ファンタスティックです。宇宙戦艦ヤマトの波動砲のごときエネルギー波を頭部の複眼部から集めて発射して、巨大な惑星さえ破壊できる能力を持っています。その力を用いて、シーズン4では太陽系にやってきたLEXXは艦長スタンリーの命令によって試し撃ち的に冥王星を破壊してしまいました。さらにライカ----シーズン2以降しばしば登場する人物----が太陽系内の2つの惑星[火星と金星]をLEXXに命じて破壊させます。そしてシーズン3以降で電子回路異常からゲイ的感覚に陥ってしまった790は、ゼヴではなくカイを偏執的に愛するようになり、シーズン4の最終回で、ついにカイを独占したいという欲望のためにLEXXにスタンリーとゼヴがいると思っている地球を破壊させてしまいます(二人はすでに地球を脱出していました)。皆さん、地球は消滅したのです。

カイは「プリンスの約束」----プリンスとはシーズン3と4に登場する憎めないところのある悪役です。カイがプリンスをチェスのゲームで打ち負かしたなら、命を取り戻してあげようという約束をしました。カイは勝負に勝ちます----によって最後に生命を取り戻しますが、侵攻してきたエイリアンの母船を破壊するためにせっかく手に入れた命を犠牲にします。LEXXが故郷のクラスター星を旅立って4000年の時が経過し、その長い長い旅によって疲労困憊してしまったLEXXもついに寿命によって自己崩壊してします。しかしその内部から新しい幼生のLEXXが生まれ、スタンリーとゼヴはその幼生LEXXに救助され----ひとりぼっちで宇宙に放り出され、プカプカ浮かびながら何やらブツブツとつぶやいている裏切り者の哀れな790も最後の最後で幼生LEXXにパクリと飲み込まれ、「うわあ」と叫び声を上げつつ----再び新しいホームを探す旅にでかけるのでした。そしてこれがLEXXシリーズの終わりとなります。(感動のシリーズ最終エピソードでした。)

いやー、最後まで見ることができてほんとよかったです。シーズン4自体は2001年の作品ですから、この2008年の6月に全61話を通しで最後まで見れて、積年のフラストレーションが一気に解けました。以下に紹介するネット映像は最近たまたま見つけたものですが、これらは1年前にアップされたものですので、DVDではなく、ネット上で通しで見ることのできる可能性も輸入版の購入以外には、つい最近まではなかなか難しいことだったんです。私としてはDVDで見ることができてよかったです。

私は、レックスが自分のことを、あの低く響く美声で以下のように自己紹介する箇所が大好きなのです。

I am The Lexx. I am the most powerful weapon of destruction in the two universes.

とはいえ、私は映画を字幕なして見られるほど英語が得意なわけではありません。それでもやむにやまれず、シーズン2(リージョンコード1の北米版)をアマゾンで取り寄せて、ヒロインがジーニア・シーバーグに代わったLEXXはいったいどんな物語なんだろうとワクワクしながら見ました。結果的に順を追って見ていくうちに、エヴァ・ハーバーマン・マイ・ラヴだった私も、物語中のロボットヘッドの790(セヴンナインティー)同様、新たなヒロインに感情移入することができました。ジーニア・シーバーグの赤毛のかつらには幾分違和感を感じましたが、それもシーズン3以降はブロンドの自毛に変えましたので、シーズン2ではそこはかとなくただよっていたこっけいな感じが消え、さらに魅力を増して再登場できたようです。写真参照

日本語字幕付きで見ることのできる作品群はいまのところシーズン1しかないですが、日本の関係者たちがこの作品群の扱いについてどう考えているのか知りませんが、いまのところシーズン2以降の日本語版の発売は未定なのではないでしょうか。すでに北米では2004年にLEXXのオフィシャルサイトは閉じてしまいました。

しかし、もし日本人のあなたが、LEXXシリーズののファンであり、「字幕なしでもとにかく、シーズン2以降の作品群に触れてみたい、でも高いお金を払ってDVDの輸入版を手に入れることには躊躇する」とおっしゃるならば、以下に提供する情報に喜んでください。画質は少々落ちますが、実はLEXXの全作品(しかもフルヴァージョン)をネット上でタダで見ることが可能なんです。

(でもコアなファンならば、やっぱり高画質のDVDで見たいですよね。ちなみに私は全シーズンをDVDで鑑賞することができました.....とはいえもちろんシーズン2以降はすべてリージョンコード1の輸入版ですが。リージョンフリーのDVDプレイヤーも必携品です。シーズン4のパート2は直接アメリカのAmazon.comで買いました。日本のアマゾンより安く買えました。最近アメリカのアマゾンは日本からの購入客に対して円換算での金額提示を注文表示上で行うサービスも始めていますので、いちいちドルを円に自分で計算しなおす必要もありません。音楽CDなんかもアメリカで「新品」を買った方が、日本のアマゾンのマーケットプレイス(中古品市場)で品薄なため高値がついている中古品を買うより安くで買える場合が多々あるということを知りました。アメリカのアマゾンでの買い物方法について興味のある方はAmazon.comで買い物をする方法を参照してください。アメリカのアマゾンにも中古品市場がありますが、ここの出品はアメリカ国内限定の場合が多いので買えない場合が多いですが----これは海外からの購入客に対する日本のアマゾンのマーケット・プレイスと同じ事情ですね----アマゾンコム自体が出している新品は日本のクレジットカードで買えますから、日本のCD、DVD在庫の貧弱さに憤慨されている方はアメリカのサービスを直接利用する方法に慣れるといいですよ。)

Voeh Videoというサイトに飛んで会員登録し(もちろん英文ですが、入力はローマ字を書く程度の簡単さです)以下に提示するLEXX作品のリンクに飛んでください。あるいは最初LEXXのリンクに飛んで再生時に会員登録というパターンでもいいでしょう。(調子に乗ってLEXXの個人的趣味的情報&ファンサイトも作成中です。ネイティヴ級に英語の堪能な方で、LEXXファンの方がいらしゃったら、ぜひ手伝ってくださいませ。)

lexx001.jpgLEXX-01x01 01x02 01x03 01x04
LEXX-02x01 02x02 02x03 02x04 02x05 02x06 02x07 02x08 02x09 02x10 02x11 02x12 02x13 02x14 02x15 02x16 02x17 02x18 02x19 02x20
LEXX-03x01 03x02 03x03 03x04 03x05 03x06 03x07 03x08 03x09 03x10 03x11 03x12 03x13
LEXX-04x01 04x02 04x03 04x04 04x05 04x06 04x07 04x08 04x09 04x10 04x11 04x12 04x13 04x14 04x15 04x16 04x17 04x18 04x19 04x20 04x21 04x22 04x23 04x24 







ページ上では、5分間しか見られないという制限がありますが、映像の再生中に画面上部にポインターを当てると、フルヴァージョンへ飛べるリンクが現れますので、それをクリックすれば、ちゃんと最後まで見ることができます。フルヴァージョンを見るためには、サイト専用の再生ソフトをダウンロードして自分のパソコンに組み込まなければなりませんが、順を追ってチェックを入れていけば、すぐに組み込めます。

現在シーズン2以降は日本語字幕版で見ることのできない作品群ですので、シーズン2以降の概要を少し書いておきます。ネットや輸入版DVDでご覧になる方は参考にしてください。

シーズン2ではシャドーに代わってマントリッドという人物が悪役で出てきますが、シーズン1のラストで暗示されていたように実はシャドーのエッセンスはカイに乗り移り、最終的にマントリッドというシャドーに幽閉されていたバイオ学者と----彼はもとシャドー側の官僚でしたが、シャドーに危険視されて幽閉状態に置かれていたのです----融合します。シャドーはカイを操り、本当は十分に確保していたにもかかわらず、自分を生かしているプロトブラッド(人工血液)はあと2、3日分しかないと嘘をつきます。そして他のクルーを説得し、プロトブラッドを求めて、もといたライト・ゾーンへ移動します。破壊されて漂っているクラスター星の残骸のなかから、すでに生命活動を停止している昆虫を拾い上げ、それをマントリッドのところへ持っていきます。カイたちは「プロトブラッドを作ってくれるなら、この牢獄からLEXXでどこへでも好きな場所へ運んであげる、拒むなら殺す」と条件を出します。シャドーは昆虫のなかに入り込んで再復活しようとたくらんでいたので、マントリッドが持ち込まれた昆虫を用いてプロトブラッドを作る作業を開始すると、カイを操り、物陰からマントリッドを襲って彼の人工器官を破壊してしまいます。そしてシャドーは昆虫体として復活するために青く輝くフットボールほどの大きさの昆虫の器官に入り込みますが、マントリッドの弟子がそのシャドーのエッセンスを宿した転移器官を、昆虫の体から奪い、体が破壊され死にかけているマントリッド救うために再利用したために、シャドーとマントリッドの個性が結合してしまいます。機械の体と人類を激しく憎悪するシャドーのエッセンスとマントリッドの個性が融合し、復活したマントリッドは、無数に自己増殖していく腕型ロボットを操って、次々と惑星を破壊していきます。

シーズン2のVOL.1の冒頭部でシャドーは、昆虫文明側にいた自分のエッセンス体が数千年前の人類との戦争で唯一生き残り、人類を絶滅させたいという復讐心を抱きながら、いかにして人間の体に乗り移り、次々と人体を乗り換えながら、2万の惑星(人類の住む惑星連合)を統治するヒズ・ディヴァイン・シャドーと呼ばれる存在になったか、そして「時の予言者」によって予言されたカイの働きによってどのように打ちのめされたのかを自らの声で説明しています。シャドーはマントリッドと融合し、Light Zone(Light Universe)にある人類の住む惑星を次々に破壊していきます。最終的に「光の宇宙」は消滅し、カイたちはダーク・ゾーンに移行します。マントリッドもLEXX内で生き延びますが、カイたちはなんとかマントリッドを滅ぼすことができました。そしてカイたちは残されたもうひとつの宇宙であるDark Zone(闇の宇宙)で新しいホームを見つけるために旅立ち、シーズン2は終わります。

シーズン3ではダーク・ゾーン(=Dark Universe)に逃れたクルーたちの活躍の場が、ファイアーとウォーターと呼ばれる連星のみになります。まずシーズン3の冒頭部で、カイたちがLEXXの食料を補給する惑星を見つけられず、ついに皆で冷凍催眠状態になって、宇宙空間を漂う決断をします。プリンス一味の進入で彼らは冷凍催眠から目覚めますが、なんとダーク・ゾーンに退避してから4000年もの時間がたっていたのでした。そして気が付くと目の前に2つの惑星があり、彼らはまず乾いた大地の様相を見せている惑星ファイアーに降りていきます。そこは不死身の体を持ったプリンスという人物が支配する場所で、物語はこのプリンスとの闘争を中心にして進んでいきます。プリンスはLEXXを乗っ取り、惑星ウォーターを破壊する計画を持っているのですが、何度試みてもそのたんびにカイたちに阻止されてしまいます。このシーズン3から転生のモーチフがシーズン4まで引き継がれます。シーズン2に登場してきた人物たちが役柄を変えて再登場してきます。プリンスは人を転生させる能力を持った不思議な人物なのです。最終的にプリンスは打ちのめされ、この2つの惑星もLEXXのエネルギー波によって破壊されますが、「さてこれからどこへ向かおうか」という話になったとき、破壊された惑星の向こう側に青い惑星を見つけます。地球です。彼らは地球を目指します。そして滅ぼされたはずだったプリンスも地球に向かうところでシーズン3は終わります。

シーズン4の舞台は地球になります。実はLEXXはシーズン3ですでに太陽系に来ていたんです。しかし惑星ファイアーとウォーターという連星は太陽をはさんで地球の真向かいに同じ軌道上を回転していたので、いつもお互いを認識することができなかったという設定になっています。この話はシーズン3の最終回に出てきます。ファイアーとウォーターの内部に絡め取られていた無数の魂は連星の爆破によって地球に転生します。

シーズン4でも、シーズン2とシーズン3で出てきた俳優たちが繰り返し登場してきます。そのたんびにスタンリーやゼブは驚いて、かつて出会った人物だと誤解して昔の名前を呼んでしまいます。プリンスは惑星ファイアー時代の部下をアメリカ大統領にすえ、LEXXをわがものにしようとやっきになりますが、ついに最後まで成功はしませんでした。そしてプリンスとは別の宇宙勢力との戦いがフイナーレに向かうにつれ、中心テーマになっていきます。LEXXシリーズがフィナーレを迎えようしている最後から2番目のエピソードの舞台は日本になるのですが、これは日本のゴジラのパロディーなのだと思います。ライカが巨大化して東京を破壊しまくり、日本人を食って回ります。ただし人間を直接口に入れるシーンはなく、列車や自衛隊のヘリコプターを食いまくります。彼女はカイによってやっつけられますが、その後続いて日本に上陸してくるエイリアン船との戦いが次の最終回の大団円に続く伏線になります。そしてシーズン4の最後は先に書いた通りです。

エヴァ・ハーバーマンが他の仕事のスケジュールの関係でシーズン2に完全参加ができないことが分かり、製作側はやむなくゼヴ(エヴァ・ハーバーマン)を一度殺してしまうことにしましたが----エヴァ・ハーバーマンはシーズン2の第2話で、カイを救うために命を犠牲にします----このシリーズの大団円(第61話)で今度はカイがゼヴたちを救うために命を犠牲にするので、期せずして平仄(ひょうそく)が合ったな、という感じです。

願わくば、日本のLEXXファンたちがLEXX全シリーズの日本版DVD発売のためにさらにたくさんの声を上げてくださることを願います。(あ、その場合は日本語字幕と英語字幕両方入れていただきたいです。レンタルで出ているシーズン1は英語字幕がなかったのが、非常に残念です。)個人的には60cmくらいのLEXXのミニチュア・モデルを家に飾ることができたらなあ、と思ってますが、まあ、これは死ぬまで願望で終わるのかなあ。

カレンダー
06 2017/07 08
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31
最新CM
[04/01 バウンドヘッド]
[04/01 トロロ]
[08/07 バウンドヘッド]
[08/06 えな]
[06/19 たく]
プロフィール
HN:
バウンドヘッド
性別:
男性
自己紹介:
一応ロックファンですが、でも実は70年代のアコギものLPもよく家で聴いてます。邦楽だと日暮しの『ありふれた出来事』、洋楽だとアメリカの『名前のない馬』が、私のイチオシ・アルバムです。
e-mail lexxforward@yahoo.co.jp
バーコード
ブログ内検索
カウンター
Template by mavericyard*
Powered by "Samurai Factory"
忍者ブログ [PR]