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Posted by バウンドヘッド - 2017.08.27,Sun
YouTubeで「坂崎幸之助と吉田拓郎のオールナイトニッポンGOLD」を聴いて「しみじみした」と書いたけど、実は同じ頃、武田鉄矢の「今朝の三枚おろし」タモリ編も聴いた。タモリの出世話はそれはそれでとても面白かったけど、それとは別に記憶にはっきりと残ったのは、「1975年の日本の30歳以下の割合は全体の49.4%だった。当時は日本人の半分が若者で日本中が若者だらけだった」というような趣旨の部分だった。

今年の日本の人口はどんな具合になっているのだろうと思って、ネット検索してみると、①15歳未満、②15~64歳、③65歳以上のおおまかに三つに分けた資料ばかりでてきて、30歳未満の人口比率が分からない。

けれどおおよその予想はつく。私が15歳だった1975年。中学3年だったときの学年の人数は約400人で10クラスあった。いま同じ中学校の3年生はすでに200人を切っている。市内のほかの中学校も1975年時の半分以下になっている。

おそらく2017年の日本において30歳未満の「若者たち」はおよそ25%~35%くらいの間にいるんじゃないだろうか。

「若者の音楽」を買ってくれる「若い層」が1975年の半分近くに減っているとすれば、産業が斜陽化するのも当然だ。それに加えて「新譜購入の誘引力」となる「新しい音楽の出現」という70年代に生じた「若者に鳥肌感覚をもたらした音楽感覚の革新」はもはや「商業的」には、起こりそうにない。今の日本の音楽状況はダブルパンチ状態なのだった。

私の場合、2000年以降、インターネットを始めて、仕事から帰ったら見ていた深夜のテレビニュース番組もだんだん見なくなってしまった。

ただテレビ経由で出会った音楽については、2007年に公共広告機構のCMでPerfumeが踊りながら歌っていたのを見て「おお、誰だ、この女の子たちは」とひさびさ「追ってみたくなる対象」を見つけたが、それ以後は、またもとにもどってしまった。もはやテレビ(というか電波系)をまったく見なくなったし(映画・ドラマ・アニメコンテンツはhuluとかGyaoのみ)。

Perfumeの音楽を担当した中田ヤスタカの仕事部屋は、シンセで一世を風靡した小室哲哉の仕事部屋とはまったく違っていた。以下の写真はYouTubeからとってきたもの。



PCとモニターとMIDI鍵盤とモニタースピーカー、そして隣に半畳ほどの声を録音するための部屋。たったこれだけである。音楽製作は究極のスタイルにまで到達した。これはギタリストなどの演奏家の部屋ではなく、「作曲家の部屋」である。かつては、たとえばベートーベンの目の前にあったピアノとペンとまっさらの楽譜がPCとMIDI鍵盤になった。YouTubeなんかで見かけるアマチュアの部屋のほうがもっと物(機材)が多くで雑然としているのに、なんとシンプルなんだろう。

さて「音楽の革新」「新しい音楽感覚」についてはどうだろう。シュタイナーなんかは将来人類は8度(オクターブ)の音程を特別に感じるようになると語っていたが、それと商業音楽が連結する時代がくるかどうかは分からないな。

そういうわけで、私は「思い出の音楽」に浸り、このブログでも紹介した「日本ではちっとも有名にはならなかった2000年以降、日本で手に入れることのできたJ-POP以外の音楽」をおもに聴いている。

最近「若者の音楽」で「これいいなあ」と思っているのはガリレオ・ガリレイの「ALARMS」というアルバム(解散しちゃったけど)。当然存在を知ったのはアニメ経由。「サークルゲーム」とかぐっとくるフックがあっていいよね。彼らは米国の小説家サリンジャーの登場人物を引用しているね。アニメ攻殻機動隊の「笑い男」で引用されたあのサリンジャーだよ。




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Posted by バウンドヘッド - 2017.08.22,Tue
ここ最近、YouTubeで「坂崎幸之助と吉田拓郎のオールナイトニッポンGOLD」というラジオ番組の録音を聞いていたんだけど、なんかしみじみしちゃってねえ。吉田拓郎は今年4月で71歳になってるんだよね。小田和正が今年9月で70歳になり、70年代に登場し日本の音楽を牽引してきたミュージシャンたちはみな60歳以上になっている。

CDの売り上げで見れば、90年代が最高の時代だったけど、それは70年代に打ち上げられたロケットのエンジンから出る炎が80年代末期に消えたにも関わらず、ジェットエンジンの推進力の余力でもう少しだけ上空(90年代)へ向けて飛んでいき、2000年代以降、ゆるやかに放物線を描いて降下し始めたイメージなんだよね、自分にとっては。

60年代にも音楽会社はもちろんレコードを売っていたけど、いわゆる流行歌、「歌謡曲」の購買対象は別に「若者限定」ってわけじゃなかったよね。70年代に「若者に売りつける音楽」が「音楽産業」に登場したんだよね。

そして巨大な波のように「音楽の消費者」として登場してきた若者たちが、「若いミュージシャンたち」の音楽を追いかけてきたが、21世紀の彼らはもはや「若者」ではなくなって、ミュージシャンとともに老いてしまった。

私は1960年生まれなので、1973年に中学1年生だった。その中学生1年生が当時はやりだったラジカセを親に買ってもらい、熱心に音楽を聴くようになった。中学2年になると親戚の叔父さんにいくつかのレコードといっしょに中古のモジュラーステレオをもらった。母と一緒にデパートにでかけたとき、「レコードを買ってやるよ」と言われたので、かぐや姫の「かぐや姫LIVE」を買った。それが私が買った最初のLPだった。ちなみに購入時期はあとになるが、最初のEP(ドーナツ盤)はクイーンの「キラークイーン」だった。

そこから小遣いをすべてLP購入に投入する生活が始まるわけだが、結局大学を卒業して、社会人になり、ラジオを聞かない生活が始まるとだんだんと「新しく出た音楽をあさる習慣」はなくなっていった。まるで「いちご白書をもう一度」の歌詞的な道行だよね。中学3年のとき、このシングル盤を聴きながら、「ああオレも大人になったとき、こうなるのかなあ。人生って悲しいんだなあ」と思ったのを思い出すが、中学生の「もののあわれを感じる心」は当たっていたんだね。

YouTubeで大貫妙子と山下達郎の対談も聞いたけど、山下達郎のコンサートにくるお客の中心は40歳から50歳代のオトコたちだと聞いて、20代のころ宮崎市で山下達郎のコンサート(EPOや村田和人がバックコーラスにいた)に出かけた自分を思い出して、またしみじみとした。

90年代にスピッツやMr.Childrenや宇多田ヒカルが出てきたとき、「ああ、いいじゃん」とは思うのに、自分には「それを追いかけるマインド」がすでに消えていた。「ああ、自分がいま中高生だったら、今の中高生のように夢中になったかもしれない」と思った。「いいんだけど、新しい音楽じゃない」と。90年代を折り返し地点に、それからは、「流行歌」を追いかけることはまったくなくなって、「思い出の音楽」つまり自分が中高生だったときに聞いていたミュージシャンの音楽を聴くか、時々、「あれ、これいいかも」と単発的に出会えたJ-POP以外の領域の新譜の音楽CDを年に数回購入するばかりの生活になって現在にいたっている。でも2000年前半くらいまではときどきビデオデッキでFMの音楽番組を留守録していた。それをカセットテープに再編集するのである。インターネットは2001年に始めた。当然最初はダイアルアップ接続だった。そしてエアチェック音源をCD-Rに焼く時代に入るが、それもいつしかやめてしまった。

大滝詠一や村田和人の訃報を聞いたときは、愕然とした。なんだかすごくもやもやした。加藤和彦の辞世の言葉「世の中が音楽を必要としなくなり、もう創作の意欲もなくなった。死にたいというより、消えてしまいたい」を思い出す。若者が「若者の歌の時代」(音楽産業隆盛時代)を支えた時代は終焉しているんだと痛切に思う。そして「自分はいつまでも若いと思いたいけど、やっぱり、すでにただのおっさんでしかなかったのだなあ」としみじと思ったのだった。(つづく)
Posted by バウンドヘッド - 2010.05.29,Sat
ヤマハはアマチュア相手の音楽集約サイトをとっくの昔に廃止しちゃったけど、ついに老舗のNEXT MUSICもネット世界から「突然消滅」した。まあ、仕方のないことだな。

当ブログでは結構な数のアーティストや楽曲を----一番最近ではdoobに言及したよな----NEXT MUSICとリンクさせて紹介してきたけど、このままだと隠れたグッド・ミュージックは永遠に隠れたままになってしまうわけだ。
もちろんダウンロードして保存している分はオレ個人では楽しめるけど、自宅で聴いている同じ音楽を再度ネット上から見つけだすには、多大な労力を要するし、実際には無理なことも多いだろう。悲しくなるね。

メジャーの音楽産業がますます斜陽化していくなかで、たとえネットという便利なツールがあっても、普通のリスナーはインディーズ・アマチュア世界にまで手は伸ばすまいし、ってことは、そういう縮小していくメジャーよりもさらに規模の小さな世界に金なんぞ落とすまい。

他のインディーズ・アマチュア音楽集約サイトも同様で、独自のサイト経営で維持できているところなんて、ほんとはないんじゃないだろうか。だから、まだ生き残っているサイトもいつ「突然消滅」しても不思議ではない。

だいたいオレ自身、熱度を失い、自分自身の音楽活動なんてまったくしなくなったし。アニソンに関心を持つのは、それが「新しい」からじゃない。アニソンにはグッドな曲がたくさんある。でも、たとえば映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」で主人公のギター演奏の新しさに驚いて「おい、すごいぜ、聴いてみろよ」とチャック・ベリーに電話して、生の演奏を電話ごし聴かせたくなるような衝撃力を、現代の商業音楽はもはや持っていないのだ。

これは個人の音楽的力量の問題ではない。ポピュラー音楽は、モード的に、科学用語で言えば、一種の沸点に達したのだ。だから、現代音楽はある水準を平衡状態で横滑りしたまま、ただ蒸発しつづけるだけである。
明確な形を維持しつつ、更なる温度上昇というモード変化は起こらない。

だから人々は

「新しく出現した熱度に浮かされて、その今まで聴いたことのないような種類の音楽に我を忘れる」

なんてことも、もはやないのだ。

今、ちまたで流れている、若い人々が聴いてるはずの音楽には、すこしも新しいところがない。

若い人たちも、それがわかっているから、わざわざ金を払って既視感いっぱいの、ではなく既聴感いっぱいの音楽に金なんか落とさないのだ。

「神々のたそがれ」ならぬ、「現代ポピュラー音楽のたそがれ」なのだった。


p.s.1  古いデータを載せたままのHPもずっとほっておいたままになってた。そろそろ本家のBOUNDHEADサイトも殺処分というか、改変しなくちゃならない時期かな。
Posted by バウンドヘッド - 2007.08.17,Fri
死んでも風になってあなたを見守っています-秋川雅史さんがドラマチックに歌う「千の風になって」が、今年初の100万枚のミリオンセラー目前だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070813-00000903-san-ent

とネットのニュースが流れた。この報道における「注目語句」はここです。

今年初の100万枚

「今年初」なんですよ。昔はこんなんじゃなかったわけです。一昔前にはアルバムCDが国内で1タイトルあたり500万枚も売れるなど、ある意味「異常な状況」も起きていた音楽業界ですが、さて、昨今の売り上げ状況はどうでしょうか。昔、レコード時代に「レコードは5万枚売れればヒットだ」というような話を聞いたことがありますが、今業界は「ヒットの基準」について、どのような基準で動いているんでしょうか。

このテーマについては、今までも何度か書いてきましたが、やはり音楽業界はメジャーそのものが落日の日々なのであります。アーティストの側は「ついにメジャーデビューを果たした」などと言って喜びますが、そんな「言い回し」に価値があったのは、音楽業界全盛時代の頃の話であって、昨今では、「そもそもメジャーそのものに客が寄りつかなくなっている」ってことの方がもっと大きな問題なんです。

以下の図表を見てください(写真をクリックすれば拡大図で見ることができます)。日本においてミリオンを出したアルバムとシングルの本数を16年間分表しています。(日本レコード協会のウェブサイトより)
http://www.riaj.or.jp/data/others/million_q.html

ここ数年、アルバムとシングルを含め、「当たり本数」が少ない状況が続き、恐ろしいことになっているのがよくわかります。特にシングルの落ち込みは特筆すべきひどい落ち込みようです。だからこそ秋川雅史の出したシングルがミリオンになったのが、「ニュースになった」わけでしょう。

ラジオ番組のフォーマットも含め、いまのような未成年に迎合しすぎた音楽の「売り方」を----つまり狭い購買層にのみ売り込みターゲットを絞った「アーティストの作り出し方」を----やっていてはダメなんだってことなんでしょう。

「千の風にのって」のミリオン達成は「大勢の大人たち」も購入に手を出した結果でもありましょう。現在音楽コンテンツの購買層の主力たる未成年層はますます減り、そもそも音楽に金を出す層が失われているという状況がありますからねえ。少子化問題は音楽産業にも影響を及ぼしているってことでしょうねえ。

以下の図表も参考にしてください。

12cm CDアルバムの「生産数量」と「生産金額」
http://www.riaj.or.jp/data/album/index.html

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一応ロックファンですが、でも実は70年代のアコギものLPもよく家で聴いてます。邦楽だと日暮しの『ありふれた出来事』、洋楽だとアメリカの『名前のない馬』が、私のイチオシ・アルバムです。
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