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AC'97対応の旧型PCケースにHD Audio対応のマザーボードを詰め込む
激安のパソコンケースをヤフオクで見かけるけど、たいていその手のケースのフロントオーディオはAC'97時代のものだったりする。AC'97とHD Audioは互換性がないので、基本古い形式のパソコンケースは現在主流になったHD Audioをそのままでは利用できない。

でも、パソコンの改造をあれこれやりながら、ネット情報を参照するうち、「なーんだ、古いケースでもフロントオーディオを利用できるじゃん」ということが分かってきた。

そのことについて教えてくれたサイトが、「パソコンを作ろう」というサイトに載っていた6-7-10ピンショート法だった。

以下のような写真と同じようなものを、私もわけもわからないうちから、作ったものだった。



道理の分かっていない者は、「この写真ソックリでなければならない」と考えて、そのように振舞うものである。実際、当時の自分がそうだった。

また、この10ピン式のQIコネクタを採用していないPCケースの持ち主は戸惑うだろう。

要するにこういうことだったのだ。



上図のように6-7-10ピンをつないで、1-2-3ピンはマイクロホン端子、4-5-9をヘッドホン端子として利用すれば、それでよかったのだった。AC'97の5-6と9-10のリターン配線はもちろんしないでいい。

それで自分の場合、ヤフオクで購入した中古のAC'97式のケースのフロントオーディオの配線ばバラピンだったので、以下のような配線器具を半田付けして作って利用している。



1ピン用のQIコネクタが三ついるけれど、ガラクタをいろいろと買ってきたために、廃品素材には事欠かないで済んだ。要するに、このQIコネクタを改めて新品で購入しなくても済んだわけだった。

これを以下のように配線する。



6-7-10ピンがふさがっている(すみません、写真よく見たら5-6-10をふさいでますよ。写真用だと思って適当にやってしまいました。アナタの基板上では修正してください)。あとは残りのピンをそれぞれマイクロホン用とヘッドホン用に埋めていくだけである。「パソコンを作ろう」サイトには6-7-10ピンショート法を用いなくても、ソフト側で、フロントオーディオを利用できる話も出ていたが、これはOSがWindows7で、なおかつRealtekのHD Audio対応ソフトを使う場合の話だ。だから今でもXPとかVistaとか使っている人とか(しかもHD AudioがSound Maxとかね)やはり6-7-10ピンショート法を使って、フロントオーディオを使えるようにするしかない。

こういうことに気がつくのに、手間取ったのは、私がおもにHP製のマーザーボードを自作用の旧型ケースに入れ替えて使っていたせいだ。HPのマザーボードはそもそも自作系のフロントオーディオとフロントUSB自体を認識しなかった。だから、以前報告してきたように、もっと別の対策と工夫が要ったのだった。(HPの認識問題については後に対処法を発見してHPのマザーボードに汎用製品を認識させることができるようになった。)

ということでAC'97対応ケースをHD Audio対応マザーボードでも利用したいと思っている人は参考にしてもらいたい。音は前(フロント)からも後ろ(リア)からも出ているので、ヘッドホンだけ聞きたいときは、普段リアから外部スピーカーで鳴らしている人はスピーカーの電源をオフにすればいい。

10ピン式のQIコネクタの人も6-7-10ピンをはずして、上図の写真のように上からショート用ピンをはめこばOKである。

では健闘を祈る。

p.s. P4M900T-Mという古いマザーボードのHD AudioはVIA製になっており、私の経験ではWondows7までは6-7-10ピン法でフロント・オーディオを鳴らすことができた。しかしこのVIA製のフロントオーディオ・ドライバはWindows10には対応していないので、フロントオーディオを使うことはできない。つまりWindows10にアップデートするとフロントオーディオが使えなくなる。リアの出力端子は利用できるので、スピーカーから音を鳴らしたいときはこっちを使い、ヘッドフォンはヘッドフォン端子付きのPCスピーカーを使うか、USBを使ってbluetoothで鳴らすというのが対処法だと思う。ちなみに私はリアの出力端子を分岐させて、内部を通してフロント側へまわし、フロントオーディオのヘッドフォン端子を鳴らす方法も使っていたが、実際にはほとんどヘッドフォンを使うことがなかったので、しばらくして意味ないじゃん的なマインドになってしまった。そもそもいまこの古いマザーボードが載ったPC自体を使っていないのであった。居間でメインで使っているPC音源をヘッドフォンで聴くときはBluetooth式(つまり無線接続)になっているのであった。




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