「テガミバチ」(ってオレはGYAOで見てるけど)、なんかとても不思議な雰囲気のあるアニメだ。
ハチの象徴、生き別れた母を見つけたいと思っている「泣き虫な少年」(もちろん親友ゴーシュの発見の旅というテーマもある)と言ったら、タツノコプロのあの作品を誰もが思い浮かべる。そして映画「ポストマン」的な手紙をめぐる、人々の感激シーン。主人公ラグ・シーイング(沢城みゆき)のゲゲゲの鬼太郎的髪型と銀魂の銀さんのような髪の色をした一群の種族。いろんなアニメでよく見かけるようになった「記号化されたツンデレ少女デザイン」。それに「ツンデレの女王」の声を彷彿とさせる声の演技(藤村歩)などなど。およそ「引用」というテーマで挙げていけば、きりがないほどにいろんな要素が呼び集められて出来たアニメだ。だがこれは、どれもみな意図的に分かってやっているのだと思われる。
この作品は、いろんな他作品への連想が思い浮かぶ作品だけど、オレの言うところの「パロディ・コメディ」とはちょっと違う。たとえばアナタが虫の名前が酒の銘柄から取られていることに気がついたとしても、あなたは少しも笑えないはずである。このアニメは、コメディの要素はあってもパロディ劇を作劇の要素にはしていないからである。ポイントは毎回「泣きの要素」を入れること。(泣いてる人をそばで見るだけで「もらい泣き」する人がいるよな。そういう「もらい泣き効果」も入ってるアニメなのだった。)
だが今回のオレの関心は前回までのエントリーのような「引用元探し」ではないのだった。
「テガミバチにはオレの大好きなキャラが登場する」
ということを、ただ言いたいがために、このエントリーを思いついたのだった。
オレの一押しキャラ、それは、ツンデレ・ディンゴのニッチの頭の上に乗っている愛嬌のある小動物ステーキなのだった。特に第5話でニッチがステーキを焼いて食おうとするシーンの面白さは「ショッキング」だった。
以下、ニッチが「がんばっておいしく焼けるか?」とたずねると、涙ぐみながら独特の声(永澤菜教)でうなずくステーキ。
さらにぶっとぶすばらしいシーンが、以下の、フライパンの上で焼けていく陶酔感に酔いしれるがごときステーキの身もだえシーン。
オレは第5話の、この「すばらしいシークエンス」にぶっとんで以来、アニメ「テガミバチ」を「真剣」に見るようになったのだった。
オレ以外にも、ステーキ・ファンっているのだろうか?
コメント
1. ステーキ
今日の放映でニッチとステーキが戻って来たことはとても嬉しかった。
個人的にもステーキを見ていると、飼っていたハムスターを思い出す。
2. ステーキのぬいぐるみ