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BOUNDHEAD

東のエデン
今回もまたまた引用元探しである。
11話でナゾを残したままテレビ版を終了させて、その後は映画へ誘導って、それはないよ。

監督は、テレビアニメ版の「攻殻機動隊」とか「精霊の守り人」を監督をした神山健治。筋立ての感じが、「今日の政治経済状況への連想を起こさせるような仕掛けを持ったシナリオ仕立て」と「事件のナゾを追う登場人物たちの描写」という点で、以前監督をしたテレビアニメ版の「攻殻機動隊」シリーズと似た構造をしていると感じた。「攻殻機動隊」でタチコマ役をした玉川砂記子がジュイス役として出てるしネ。

昔地元の延岡で竜巻が発生したことがあった。横転した電車の映像をもしかしたら覚えている人もいるかもしれない。突然ヒューヒューと風のうなる声が聞こえ始め、チリチリチリという細かい砂塵のようなものが家の外壁に当たっているような音を感じた。あと30mほど進路が平行に北へずれていたら、オレの家の天井がふっとんでいたくらい、すぐ近くを竜巻が通りすぎたのだった。

以下はネットから拾ってきた竜巻進路図。
オレは当時、竜巻発生地点に近い緑ヶ丘(地図では右下)に住んでいた。
tatumakinobeoka.JPG
















「あのチリチリ音は竜巻の外縁部で、風が運んだ砂塵が鳴る音だったんだ」と気がついたのは、テレビニュースを見た後だった。当時地元の夕刊紙が竜巻の目撃者の話として「まるでたくさんの黒いカラスの群れが飛んでいくように見えた」という話を伝えている。

オレは旧BBS(廃止済み)で、その話をもとに、ちょうどその当時DVDで借りて見たロシア映画の「ナイトウォッチ」の画像の話をした。ビルの屋上から立ち上るカラスの群れのような竜巻の映像である。
nightwatch.JPG















オレが上記の画像に連想が飛んだのが、「東のエデン」第5話の以下の画像である。
eden1.JPG














カラスの規模としてはまことに微々たる数だが、この絵を見た瞬間なぜだかすぐに「ナイトウォッチ」のあの画像に意識が接続したのだった。もしかしたら、神山監督は「ナイトウォッチ」から引用したのではないのかもしれない。だからこれはオレの提示する参考意見程度のものとして受け取ってもらいたい。

だが第6話の「机のシャッターを上げてしゃべくる男」の登場の仕方は、あきらかに黒澤明監督の「椿三十郎」からの引用だろう。

このアニメ、11話という話数はまことに少ない。せめて26話ものとして作ってほしかったなあ、と、これはバウンドヘッドの願望である。

p.s.1  ちなみに「東のエデン」の上記画像は以下の韓国の化粧品CMが流れるサイトからとってきたものだ。
etudehouse.JPG















ETUDE HOUSEって韓国ではどういう位置にある化粧品会社なんだろうねえ。ちなみにバックで流れている曲は、カプセル系っていうか、中田ヤスタカ----Perfumeの楽曲提供者と言ったほうが分かるかな?----系の音楽だったな。

p.s.2  「菅野よう子×神山健治×渡辺信一郎『音楽がアニメーションをどう変えるか』 」と題する記事をたまたま見つけたのでこのページに付け加えておこう。
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