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BOUNDHEAD

クフ王のピラミッドではなくラータのピラミッド
最近、またエドガー・ケイシーのリーディングをもとに「ギザのピラミッド問題」を追いかけてました。

公称ではギザのピラミッドはクフ王の墳墓だということになってますが、ケイシー情報によると、「あのピラミッド」は、今からおよそ1万2千500年前、100年の歳月をかけて(紀元前1万490年から1万380年[正確には「キリストのエジプト入りを起点に数えて」とリーディングにはあります])建設されたものだということでした。

どういうことでしょう? 

つまりギザの大ピラミッドは「アトランティス時代の最末期」に建てられたものでした。

世界の陸地はまだ現在のような変容を遂げ切っていない時代でした。

当時のエジプト地域の状況をリーディングが以下のように語っています。



人は当時、サハラと上ナイル地帯に居住していた。川は北へは流れず、ナイルから今の大西洋へと注ぎ込んでいた。チベット、コーカサス地方の河川は北海へ注ぎ、モンゴルでは太平洋に、また高原地方では北方海域に注ぎ込んでいたのである。そして、諸部族の最初の統治者は、今は『王家の谷』として知られている所に近い、上ナイルのその場所に拠点を定めたのである。(5748-1)




海の下に沈んだ大陸のうち、ポセイディアと呼ばれるアトランティス大陸のなごりが海上に残っている時代でした。そこから避難民が世界中に散っていった時代でした。




ケイシーのリーディングを読むと、大ピラミッドが建設された当時、ギザのピラミッド群の東側にはナイル川は流れていなかったことになります。

シュタイナーによると、旧約聖書に出てくるノアの箱舟の話は、もっと古い時代のアトランティス時代の話で、当時の地球はどこもかしこも霧に覆われていました。北欧神話において「霧の国」として描かれていたのがアトランティス大陸でした。旧約聖書の大洪水エピソードは、長きにわたるアトランティス時代の「異変」について書かれたもので、大気中に大量に含まれていた水蒸気が大量の雨となって地上に降り注いだ事件を描いているとのことです。ノアはアトランティス時代に新しい使命を帯びてユーラシア大陸に移住した人物なのです。

霧が雨水となって地上に満ち、大気が晴れ上がったので、ノアは初めて虹を見た人物として描かれています。

大ピラミッドの時代は、その地球変動時代のさらにのちの時代の話ですが、アトランティス大陸が「沈んだ」という話は、現代人なら誰もが知っている話ですが、「それと入れ替わりに、それまで海の下にあったその他の地域が浮上した」のだということは、「思い及ばない」ことが多いようです。

上に掲げた絵は、ネットから拾ってきたものですが、ヨーロッパもアフリカも南北アメリカもだいぶ現代に近い描かれ方になってます。

よーく考えてみてください。アトランティスと入れ替わりに、それまで海面下にあった場所があちこちで浮上を始めたら、盆地状になっている個所の上にあった海水は、その海抜の状況に応じて、より低い場所へと一気に流れ落ちていくでしょう。

世界中で大洪水事件が頻発したはずです。

また別の話の関連で、シュタイナーは「イギリスでは土地が四回、海の上になったり下になったりしました。イギリスは四回、水浸しにされては、また上昇しました」とイギリスを例に、大陸の上昇運動と下降運動が「大きな周期」で繰り返されていることを強調しています(『神仏と人間』)。

現在は大陸の上昇期に入っており、4000年後には、また氷河期がくるとも語っています。「近年」においてヨーロッパがもっとも暖かかったのが1200年代で、「その当時は大地が最も低かったのです」とも述べています。

面白いことに、『古代日本正史』の著者である原田常治氏は、「平安時代は冬でも掛布団がいらないくらい、最も日本が暖かかった時期だった」と語っています。

温暖化が叫ばれて久しいですが、現在、京都はまだまだ平安時代の「平均気温」に達してはいないようです。当時の植生も何百年単位で以前のものと入れ代り、また寒くなっていって、以前の植生へと変化するというような、長周期のサイクルで植生も海の魚の生息地域も変容してきたのです。



以下、大陸の浮沈問題に関してシュタイナーの発言を、ご紹介しておきます。



大洪水がやってきて、アトランティス大陸が海中に没する以前まで「アカシャ年代記」を通して地球の進化を遡っていくと、このアトランティスで生じたさまざまな出来事の経過を辿ることができます。同じ経過が後に違った形でもう一度繰り返されました。キリスト時代の遥か以前、キリスト教が南から北上してくる以前に、北ドイツ、中央ヨーロッパ、アトランティス大陸の東の方で、アトランティスの洪水が再現されました。南方からの影響があった後で、初めて、ヨーロッパに独立して人々が住むようになったのです。

よく陥る誤謬として、「アカシャ年代記」の霊的映像ではなく、アストラル的映像を追っていくと、この繰り返しを本当の古代のアトランティスの出来事とみてしまうのです。スコット=エリオットのアトランティスについての叙述は、この繰り返しを本当のアトランティスの事件ととり違えているのです。

アストラル的な映像を見れば彼が書いたことは合っているのですが、神界の本物の「アカシャ年代記」とは符合しません。誤謬の原因がどこにあるかを知ることによって、スコット=エリオットの記述に対して正しい評価ができるようになります。(『薔薇十字会の神智学』P58)



ちなみに私の場合、スコット・エリオットの邦訳本はないのでアマゾンで英語版を手に入れて、ぼちぼちと目を通してます。91ページの薄い本です。今はバラしてクリップで綴じてます。







コーカサスの王とともに神官ラータ(エドガー・ケイシー)が一族を連れて、現在上ナイル地方と呼ばれている場所にやってきて、ひとつの国家を建設したのは、今のナイル川が、北上せずに、大西洋側へ流れ落ちていた時代のことでした。




当時の国民の様相は、もともと1万2千年以上前からそこに住んでいた部族、そしてラータとともにコーカサス地方からやってき王朝部族、アトランティス(つまりポセイディア島)からの避難民と、彼らが一緒に連れてきていた〈もの〉(英語表現ではthings)と呼ばれていた、人体と不完全な結びつき方をしていた人間たち(半獣半人)などなど多彩でした。当時の人間の人体はまだ柔軟でしたから(古代の人類の人体の有様についてはシュタイナーも『神々との出会い』において強調していた点でしたね。「古アトランティス人は自我なき従者たちを従えていた」というような話が出てきます)、ラータはアトランティス人たちから「同じ人間」として扱われていなかった「自我の働きの弱かった従者あるいは奴隷身分の人々」の人体を「修復」する事業に情熱を傾けたのでした。

以下そのシュタイナーの発言です。


なんらかの魔法を使って、目の前の人間の肉体、エーテル体、アストラル体から、不可視的な本来の超感覚的な自我体を引き離したなら、その人間からディオニュソスの従者たちのような姿が生じたでしょう。(P166)

アトランティス時代には、自我はまだ人体の中に組み込まれていませんでした。一体、アトランティス人のからだはどんな様子をしていたのでしょうか。ギリシア人の想像力は、そしてギリシア人の直観力は、すばらしい仕方で、通常のアトランティス人の平均的な姿を、サテュロス、ファウヌス、パンとして描いたのです。

現在の地球の状況では、こういう人間形姿は生じえません。サテュロス、ファウヌス、そもそもディオニソスの従者全体は、アトランティス人の古い形姿を最も忠実に保持し続けた、後アトランティス人の集まりでした。ディオニソスは、まさにこのような人間たちを----その人間たちはまだ自我を内的にほとんど所有していなかったのですが----自分の隊に組み入れて、自我の最初の教師として働いたのです。

このことからも分かるように、ギリシア人は、ディオニソスの一行を、古いアトランティスの平均的人間の姿として示したのです。この一行は、現在の人間のような固い骨格を持っていませんでした。人体は固くなったのです。古アトランティス期の人間は、もっと柔軟なからだを持っていました。(『神々との出会い』P167-P168)





当時、「大陸」としてではなく「大きな島」としてのみ存在するようになっていたアトランティス文明が終焉しようとしているその時代において、大ピラミッドはそのような「将来における世界の大陸状況の変化」を見越して建設する上において、被害をこうむりにくい安全な場所として、アトランティスからの避難民たち(技術の提供者たち)との合意のもとに選定された位置に建てられたのです。







現在のギザの大ピラミッド群が見下ろしている地域は、その当時の陸地の大変動によって、ナイル川の流れ方が変わり、大洪水となって、氾濫するようになった地域なのです。

アトランティス大陸沈没後に、世界各地域の大陸隆起に伴って発生した大洪水によって、大ピラミッドの東側もまた、大量の土砂で埋まり、その上を「新しいナイル川」が地中海へ向けて流れ落ちるような時代に変容しました。

スフィンクスとナイル川の間の分厚い土砂の下に今でも「変動前に建設された未発掘の神殿」が眠っているのです。そこには「アトランティス大陸からの避難民」が保存しておきたかった膨大な量の「過去の記録」が保管されています。

「新ナイル川の出現」以降、本来の歴史上のエジプト王朝時代が始まります。クフ王は大ピラミッドの周囲に街を建設しました。本来、まったく異なった歴史時間存在だった二種類の遺跡群が考古学者や炭素年代法などの近代科学手法による「解釈の不手際」によって、今日も多くの誤解を抱えたままだというのは、少し残念ではあります。

大ピラミッドの内部には、未来の地球の変遷の様子が使用された岩石の違いによって表現されていると言います。本来は1998年までの地球の有様を載せていたようですが、1958年以降の部分は、のちの時代に悪意を持ったファラオによって削り取られてしまったそうです。一方で、大ピラミッドは秘儀参入者たちのための実践的神殿でもありました。ピラミッド内部にある「空の石棺」の意味は「そこに安置されていた人物が取り去られてしまった」というのではなく、もともと「空の石棺」として、象徴的にそこに置かれたものなのです。

いずれにしろ、「預言書としてのピラミッド」の使命は、21世紀の今日果たされ終わっていると言えますが、現代人は「解釈」することがいまだに果たせていないのでした。

ピラミッドの内壁を読んでも、これからやってくる未来は書かれていないのです。いずれにしろ「彼らが展望していた時代の範囲」からすでに脱出し「新時代」に入ったのだということです。

エドガー・ケイシーが神官ラータ時代に送った人生の詳細について、分かりやすくまとめている本として『大霊視者エドガー・ケイシー』(大陸書房)をお勧めしておきます。

アトランティス時代や古代エジプトの時代については、ほかにもいろいろとエドガー・ケイシー関連の翻訳本が出ていますので、興味のある方は、手に入れて研究してみられるといいでしょう。


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