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BOUNDHEAD

フリンジと100円ショップのグラス
先月のことだけど、yahooのプレミアム会員だとGYAOでフリンジのシーズン1がまるまる見られることを知り、一気に見てしまった。最近はずっと映画も見ず(といってもレンタルね)、LOSTを最後にレンタルで北米ドラマを見ることもしばらくなかったので、ひさびさのはまり具合だった。

huluというのが月額980円で北米ドラマ見放題って話だったので、つい仮契約(2週間タダで見放題)しちゃったんだけど、なんだよ、フリンジはシーズン1までしか見られないじゃないか。ということでがっかりして、いつものようにゲオでシーズン2以降は借りて見ている。かわりに「ユリーカ」をずっとhuluで見ている。

まあフリンジのシーズン2以降が見られないにしても、huluではほかにもいろいろ見てみたかったものがたくさんあるので、980円で見放題ならアリか、ということで、このまま仮契約を本契約に以降させるつもりだ。

フリンジもまたエピソードをミュージカル仕立てにしたり、アニメ仕立てにしたりと、ぶっとんだことをしている。以前「機甲戦虫記レックス」にはミュージカル仕立てになっているものがあることは報告したけど、北米の制作者たちは「ドラマで遊ぶ」のが好きだね。「キングダム・ホスピタル」でもミュージカル場面があったよね。

主役のオリビア・ダナム(アナ・トーブ、エストニア系オーストラリア人だって。vで終わる苗字だったのでロシア・東欧系だろうと思っていたよ)が陰影のある役柄でいいよね。

シーズン2のミュージカル場面ではウォルターの助手をしているアストリッド捜査官の歌のうまさにびっくりした。さすが黒人系だよね。

だけど一番びっくりしたのは、シーズン3の「絶滅」という昆虫に関するエピソードで、向こうの世界のもうひとりのオリビアが使ったグラスだった。

「あ、これ、いつもオレがコーラを飲むときにつかってる100円ショップのグラスじゃん、わーい、いっしょだ、いっしょだ」

向こうの美術スタッフはいったいどこから、このグラスを仕入れてきたのだろうか。とにかく無性にうれしかったので、
皆さんに証拠写真を見てもらうことにした。

glass1.JPG
















同じデザインだよね。

フリンジが始まったとき、「Xファイル」の二番煎じじゃん、と感じた視聴者がたくさんいたんじゃないかと思うけど、このドラマ、エピソードが進むにつれ、独自性を増していったように思う。シーズン2の冒頭ではXファイル部門がフリンジ部門と並存しているという設定になってて、この設定はシーズン1で聞かれた「Xファイル」との類縁性批判をあえてしゃれにしたってことだろう。

アナ・トーブの独特の身体表現が妙に気になる。たとえば、「くちびるをちょっとゆがめて頭をかるく上下にゆらす癖を持つ女」としての演技(これはドラマ中でいつもやってる)、それからあちら側のオリビアでは「手足を大きく前に振り出して、踊るように蹴るようにして歩く癖を持つ女」を演じている。両手を腰にあててすくっと立っている姿はまさに「いて座の女のポーズ」(実際の設定では、いて座生まれなのかどうか知らないが)。「演技」を見ていて「その振る舞いから、なんとも形容しがたい不思議な気分」が呼び起こされる経験をしたのは初めてじゃないかと思う。でもその「何か」ってのがいまだにわからずもやもやした気分のままなんだけどね。
 
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