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文化は流れて東へ西へ
ギザの大ピラミッドは「アトランティス時代の遺物」であり、秘儀参入者のための神殿であったことは前々回書いた。

ルドルフ・シュタイナーは「中国人や日本人は紀元前1万年の歴史があり、アトランティス文化の継承者だ」というような趣旨の話を『地球年代記』でしていた。


アジア・東アジアには、1万年前にすでに人間がいました。それらの人間には、もちろん子孫がいます。それらの子孫は、地上の最古の文化を有しています。モンゴル民族、日本人と中国人です。彼らは最古の地上の住人の末裔なので、非常に興味深いのです。(中略)日本人・中国人よりも古い文化には、表面的な科学は到達できないのです。『地球年代記』P179



しかしこの本の後の方で、「中国人にはまだ先祖たちのような古い感性が残っているが、今の日本人はまったく異なってしまった」というような話もしている(画像クリック)。



※一番上の段の黄道十二宮は人智学で語られる「2160年ごとの時代精神」を現し、宇宙から地球に近づいてくる太陽霊キリストの活動を象徴する時代のアイコンでもある。



時間の経過の中で、つねに、ある存在が崇拝されてきた。たとえばペルシアでは、紀元前3000年まで、双子座が崇拝された。紀元前3000年から紀元前800年まで、エジプトで神牛アピスが崇拝され、西南アジアではミトラ牛が崇拝された。紀元前800年からは、羊が崇拝されるようになった。黒海東岸のコルキスから金毛羊皮を取ってくるイアソン(ジェイソン)の伝説が生まれた。さらに、キリストが「神の子羊」として崇拝されるようになる。初期のキリスト教のシンボルは、十字架にかかった救世主ではなく、十字架を持った羊だった。(『神智学の門前にて』P50)



以上、シュタイナーによれば、今後「魚座はキリスト再臨の象徴となる」(雲間に神の光が再び見られるようになる時代、エドガー・ケイシー)という話だ。図表最下段の段の十二星座が、いわゆる近代占星術師たちが唱えている時代区分になる。ケイシーの発言はこちらの区分に準じてコメントしているようだ。アトランティス時代の七つの根幹人種の活躍時期と期間を現在の人類と同様2160年として扱うと別の情報と矛盾するのは自分でもわかっているので、今回掲げた図表はあくまでも参照対比のために便宜的に作成したものであることはあらかじめお断りしておく。



シュタイナーは、別の個所で「紀元前1万年から続く東アジアの古代文化」というような言い方もしているので、上ナイル地方でアトランティス(ポセイディア島)からの避難民たちとともにエジプト古王朝よりもさらに古い先史時代のエジプト文化をラータたちが築いていた紀元前1万2000年前の時期に、ユーラシア大陸が今日のような姿になる以前の東アジア地域で、アトランティス時代の七つの根幹人種の七番目である黄色人種(モンゴル人種)が、アトランティス文化のしんがりとして登場し、ついに「アトランティス的発展の幕を閉じた」のが、今から7000年から8000年ほど前だった。

シュタイナー的な黄道十二宮観で言うところの「蟹座時代」に文化基盤におけるアトランティス的なものからユーラシア的なものへの転換というか飛躍が行われ、ぼんやりとした世界から、まず先史時代の、つまり我々にはよく理解されていないヴェーダ以前の古インド文化が立ち現れた。

そしてインド文化期、ペルシア文化期、エジプト文化期、ギリシア・ローマ期と続き、今現在のところゲルマン・アングロ=サクソン文化期の真っ最中だ。この文化は今後、ロシア文化期、アメリカ文化期と変容していく。

井上陽水の『東へ西へ』という歌にかこつけて語れば、アトランティス文化の余波が避難民たちによって西へ伝えられて東の端へ達すると、アトランティス的なものは、そこでついに発展性を失い終焉を迎えた。そして数千年の闇のインターバルの中から古インド人がユーラシア的展開を開始し始めた。歴史の進展の渦は進行方向を反転して東から西へ向かうようになったのだった(画像クリック)。この渦巻文様は、中心の不連続点(空白部分)で時代が別種のものへ飛躍する変異の記号として使われてきたものでもある。そして人々はそれを蟹座の象徴と呼んだのである。



現在のゲルマン&アングロ=サクソン文化(唯物論的機械崇拝文化)は上の絵を見ても分かるように、ある一定の頂点に達したら方向を東へ変えてしまう。そしてシュタイナーによるとロシア人と東アジア人が霊(精神)の文化の担い手になっていくということだ。第六文化期の2160年である。

そしてまた2160年たつと時代の主流は、海を渡ってアメリカ大陸へ移動するが、この第七文化はちょうどアトランティス時代の第七人種が「アトランティス時代に引導を渡した」ように、ユーラシア時代に引導を渡すことになる。

そうすると、天から「ご破算で願いましては」と掛け声がかかり、レムリア時代やアトランティス時代がそうであったように、海上に出て人類の活動場所を提供する大陸が入れ替わり、人類は新たな目標、時代精神のもとで精進させられる時代が来るというわけである。


第七文化期が終る頃、地球の状況が根本的に変化するであろう。その変化は、アトランティス期から後アトランティスへの過程で生じた大変動に匹敵するものとなろう。(神秘学概論-文庫版P421)


もし現代人が第二次世界大戦の渦中に『幼女戦記』のように「転生」させられたら、どうだろう? その状況の悲惨さは今日どころの話ではない。だれもが「今は黙示録の時代に違いない」と嘆き、世界中のキリスト教徒たちが、現代のキリスト教徒たちのように「世界の滅亡は近い」と思ったはずである。そのはずなのだが、そういう「歴史の証言」を聞いたことがない。イスラエルが再興されていなかったからだろうか?当時の人々は「地球滅亡の心配なんぞ何のその、皆、やる気満々だった」。あの時代こそ今よりもずっと「死の象徴に満ちていた時代」だったし、現実にも人の大量死が現代の比ではなかった時代だった。

現代は「うっかり八兵衛商会」と「トム・ソーヤー商法」が人類の精神生活を牛耳っている時代だから(「現代人は互いに悪徳商人になる傾向を持っています」とシュタイナー)、すっかり精神がヤワになった今日の人類は大騒ぎをするのだ、と言うこともできそうだ。

ちなみにシュタイナーによれば、ヨハネの黙示録に言うところの「新エルサレム」というのは、さらに遠い未来の木星紀のことである(画像クリック)。




現在、われわれは第五根幹(根源)人種であり、おもな活動大陸はユーラシア大陸であった。アトランティス時代にも併存するその他の陸地があったのである。その時代において「もっとも意味ある大陸」がアトランティスだったので、アトランティス時代と呼び、七つの亜人種に分かれてさまざまな土地に併存していても、みんなまとめて「アトランティス人」と呼んだのである。

古い時代の神智学者たちは第五根幹人種をアーリア人と呼んだが、アーリア大陸なるものは存在しない。だからレムリア人やアトランティス人の用例に準じて、ブラヴァツキーはもとより、シュタイナー自身もそういう用語は用いなかったが、ここでは私流に大陸名で説明している。今のような人種の区別はいずれ消えていくことはシュタイナーも強調している話で、本来の意味で「人種の区別」に意味があったのは、アトランティス時代までである。


さて、上の表を見れば分かる通り、人類は第六根幹人種と第七根幹人種時代も経ていかなければならない。

遠い未来に海上に出現する、まだ見ぬ大陸の名前など当然分からないので「NO NAME」となっている。しかし未来の人類は「それ」をちゃんと「固有名詞」で呼ぶようになるのだろう。

気の遠くなる話である。

「人類が物質界でやるべきことをすべてやって、天使族として帰還できる時代」はまだまだずっと先の話なのだった。







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