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Posted by バウンドヘッド - 2013.11.23,Sat
前回の記事の最後をクイーンに言及して終わったので、今回はクイーンから始めよう。

「ロック・ユー」という馬上槍試合(ジョスト)をする騎士を描いた映画がある。
私はこの映画がレンタル店に並んだとき、ほかの作品と一緒に借りて帰ったのだが、いざ見始めると、中世の物語だというのに、いきなりクイーンの「ロック・ユー」がBGMで流れ、そのリズムに合わせて、試合を見に来た観客たちが腕を振って騒ぎ始めたじゃないか。

私はもっと格調高い映画だと思っていたので、「ふざけんなー」と思い、それ以上DVDを再生するのをやめて、結局見ないまま返してしまったのだった。


そして10年ほどの時が経過した現在。冬期のアニメが始まる直前だった。huluで「ロック・ユー」を見つけたので、今度はちゃんと見てみたのだった。かつて中世の騎士の戦いのBGMにクイーンを使う映画に拒絶感を感じたはずの自分だったが今回はちゃんと、しかも楽しく見ることができた。「あー、そういう映画だったのか」とダンスシーンの演出とBGMの使い方などを見て納得したのだった。

その後、「ワルキューレ・ロマンツェ」という馬上槍試合をする乙女たちを描くアニメが始まったのに気がついて、不思議な気分になった。




内容は、まー、百合とパンチラで定番ではあるけれど、日本のアニメ制作者たちは、こんな題材までアニメに取り入れて脚本書くことができるのかい、とそのフロンティア精神の旺盛さに感心させられたわけだった。

実をいうと、西洋騎士の甲冑姿は大好きだ。でもこの時代を描いた映画ってほんとに少ないよね。

huluで「ロック・ユー」を見て、試合前に大声で観衆に向かって騎士紹介をするチョーサーという人物の口上の節回しが面白かった。かつて実際にああいう調子で口上がおこなわれたんだろうか。日本にもフーテンの寅さんみたいな独特の口上を使う物売りがかつてはいたけど、人前で声を出すときには、詩の朗読のように、あるいは歌うように語るというのは、世の東西を問わず歴史的行われてきたことだよね。アマゾンには歌で会話を行う部族がいるよね。ルドルフ・シュタイナーは人類は太古には言葉を歌うようにして発していたと書いているから、現代の散文的なしゃべり方とはずいぶん違ったものだったんだろうね。伝統として伝えられてきた発声法は、そういう古代的なものの余韻なんだろう。

イギリスのシーエクスピア劇なんかを見ると、セリフ回しが独特で、それは日本の歌舞伎と通低するものがあるよね。歌舞伎では女性は役者になれないけど、イギリスの舞台でも一時期はそうだったらしいから、この点でも非常に似ているね。ユーラシア大陸の西の端と東の端の島国であるという点も含めてね。

チョーサーという名前は聞いたことがある、と思って検索したら実在した作家だったんだよね。「カンタベリー物語」という本を出している。それで騎士の話を読みたいと思ってBOOKOFFにいったら文庫版があったから買って帰ったよ。でもこれ抄録でなんと騎士の話は載っていないバージョンだった。なんだよ、それって感じなのだった。

p.s.  そうそう「歌うようにしゃべる」ということに関して実は、昭和の子供たちには、さまざまな場所で歌うように声かけを行う風習があったなってことを思い出した。駄菓子屋さんの土間に入る時、友達を家の外から遊びに誘うとき、昭和の子供たちはみな歌うように声をかけていた。それはちゃんと五線譜上で音符にできるようなメロディーを持っていたよ。でも残念なことに、私はテレビ番組でこのような昭和の途中まで維持されてきた「子供社会の伝統」について見たことがない。だから、テレビマンはこれらの記憶が完全に消えてしまう前に、取材をして記録に残しておいてほしいな。




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一応ロックファンですが、でも実は70年代のアコギものLPもよく家で聴いてます。邦楽だと日暮しの『ありふれた出来事』、洋楽だとアメリカの『名前のない馬』が、私のイチオシ・アルバムです。
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