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去年、仕事から帰ってみると、玄関前のシェフレラなどのいくつかの大きな植木鉢が倒れてしまっていることが頻繁に起こったので、「突風なんか吹かなかったろう。おかしいな、もしかして嫌がらせ」などと他人への猜疑心がわいてしまったので、原因を確かめるために以下の写真のIPカメラを購入して玄関前の人の出入りを観察したのだが、結局、突然の突風のせいだということに結論が落ち着いた。
パソコン修理や組み立て、観葉植物、掛け軸、生け花など、いままでいろんなことに熱中してきて、そのことをブログにも書いてきたが、現在は「遊び道具」としての防犯カメラと汎用ソフト研究に熱中しているところなのだった。
AliExpressでゲゲゲの鬼太郎の目玉おやじみたいなカメラを見つけたので、2000円弱という値段の安さにつられて、ひとつ購入した。これはさかさまに取り付けられたり、パンやチルトつまり首が横ふり縦ふりできるところもよかった。
最初に買ったIPカメラ(Minidiva)にはスマホ用のほかにPC用専用ソフトがついていたので、その一台だけ管理できればよいときは、録画などもその付属ソフトで事足りた。しかしSANNCEのIPカメラはスマホ専用で管理するのを前提に売っていたので、PCで扱えない(でものちに英語で検索するとPC用ソフトのダウンロードページが見つかった。でも低機能)。
そこで汎用性のある無料ソフトをネットで探したらSecurity Eyeというのを見つけたので、とりあえずダウンロードして使ってみたら、MinidivaもSANNCEも扱えることが分かったので、これを使うことにした。しかしこれはお試し版が無料ということだったので、ちゃんと録画して管理するためには3500円ほど支払わなければならなかった。その後変遷を経て、以下は現在のセッテングである。基本、1台のMinidivaと5台の「目玉おやじ」に家の周りを監視してもらっている。一つ目おやじは本来室内用製品なのだが、実際には直接雨に当たる場所には設置していないので、まあ、半インドアで利用している感じだ。
最初に使用したのが、32bit版のWindows10だったのだが、インストールにあたり別段問題も起きなかった。ところがのちに64bit版の別のWindows10にインストールしようとすると以下のような表示が出て、エラーになって、先へ進めない。ほかの64bit版Windows10もエラーでインストールできなかった。
「こりゃあ大変だ。もっと性能のいいPCで本格的に運用しようと思ったのに、がっかりじゃないか」最初にストレスなくインストールできたPCと何が違うんだろう。それでいろいろ条件を想定して、テストしてみた結果は、想像もつかないことだった。
ある特定のグラボが入っているときだけインストールが成功したのだった。そのグラボというのはRadeon HD5450で、32bit版Windows10でインストールできたのは、私がたまたまそのグラボを使用していたからだった。ほかにもいくつかグラボの入ったPCにインストール作業をしてみたが、みなエラーになってしまった。
Radeon HD5450にもいくつか製品違いがあるが、上記のグラボだったら確実だった。放熱板式の他社製品はうまくいかないことがあったことを報告しておく。ドライバーは私の場合は、AMDサイトでダウンロードしたものを導入したのではなく、[デバイスマネージャー]→[ディスプレイアダプター]→[ドライバーの更新]→[ドライバーソフトウェアの最新版を自動検索]の順にクリックで対応した。
Radeon HD5450を先にインストールしておかないと、どのPCでもSecurity Eyeを受け付けてくれなかった。不思議なことに一度インストールできれば、その後Radeon HD5450を取り外しても、また別のグラボに差し替えても、Security Eyeはちゃんと動いてくれた。
どういう事情なのかさっぱり分からないし、Radeon HD5450以外もうまくいくグラボはあるかもしれないが、いまのところ、もし、あなたが汎用IPカメラソフトとしてSecurity Eyeを選び、導入に失敗していたなら、試しに、Radeon HD5450をヤフオクなどで手に入れて、インストール作業を続行してみてほしい。100%の保証はできないが、「ちまたで少しもうわさになっていないSecurity Eyeのインストール問題」で腹を立ててきた人は、ひとつの突破口になるんじゃないかと思う。
私の場合はたまたま「そのグラボ」が入っていてくれたおかげで、問題の仕分けが可能になり、ただ偶然に救われたのだった。
その後、iSPYというこれぞ究極の無料ソフトを見つけて導入し、Security Eyeと併用している。どちらも問題点があり、いまだに悩ましい運用の仕方をしているのだが、その報告は別に行うつもりである。PR -
黒ニンニクについて初めて知ったのは、母から「はいこれ黒ニンニク、おいしいっちゃが(方言)」ともらったのが始まりでした。生のニンニクはなかなか一片すら完食はムリですよねえ。それがパクリと食えちゃったのはおどろきでした。
それで、黒ニンニクについてネットで検索してみたら、これって21世紀初頭に日本で「発明」されたものということが分かって、また、驚きました。
黒ニンニクは炊飯器で簡単に作れるということも知り、そのネットの記事をもとに自分も作ってみようと思い立ちました。
ニンニク玉をそのまま温めるバージョンやあらかじめバラして温めるバージョンがあって、その両方とも試してみました。炊飯器に入れる際、紙でくるむ、布巾でくるむ、アルミホイルでくるむ、などの違いもあって迷いましたが、私は紙でくるむ方法でやりました。
最初に作ったのは玉をバラして紙で包む方法でしたが、ちゃんと食べられるものになりました。今回は、「紙で包む」という手法に手を加えてダイソーで紙箱を買ってきて、それを加工して、その中に紙を敷いて、ニンニク玉を4個そのまま入れるという方法をとりました。
使った炊飯器は30年ほど前に買ってこれまで時々利用してきた3合炊きのミニ炊飯器です。今年に入って、新しいミニ炊飯器を買ったので、「そうだ、この古い炊飯器を黒ニンニク作り専用にしよう」と突然思いついたのが、黒ニンニク作りを始めたきっかけです。
ネット記事によると14日じゃなく12日くらいで取り出したものが一番おいしいというような記事もあり、私も12日間で取り出すことにしました。
いよいよ取り出しです。
うまく仕上がったかな?
おほ、いんじゃなーい、いんじゃなーい。
ちなみに今回は外に出して温めています。初回、台所に置いて作りましたが、ニンニクのにおいが充満して、ひどいもんでした。それで、台所のコンセントから窓の端っこへコードを伸ばし、延長コードでつないで、勝手口のそばに置いて温めました。それで窓を閉めても数ミリ隙間があります。窓には外側から格子がはまっているので、サッシ窓に内側からカギがかけられなくても大丈夫だろうという判断です。でも、これでにおい問題から開放されました。家の中でやるもんじゃないですねえ、黒ニンニク作りは。 -
あるメディアの取材で100%逃避主義を受け入れると言い切ったそうですが、あなたがそう考えるようになったのはどうしてでしょうか。
だって、逃避主義はウォッシュト・アウトの大きな一部なんだよ。
YOUTUBEでアンビエント系の曲をチェックしていたら、「GREAT ESCAPE」という曲を発見した。ウォッシュト・アウトのPARACOSMの中の1曲だった(アルバムはその後購入済)。
南洋系(あるいは昔流行った言い回しのコロニアル系)サウンドというか、あるいはインナートリップ系サウンドといってもいい。
GREAT ESCAPEで検索をかけると、あの往年の名作映画「大脱走」がヒットした。
原題が「THE GREAT ESCAPE」だったんだね。これに「大脱走」という邦題を付けた。
しかしGREAT ESCAPEっていう題名の曲がほかにもいっぱいあることに、検索をして初めて気づいた。「ここからエスケイプしたい」と思っている人が多いことの反映なんだろう。
最近、ネットで西部邁が川に投身自殺したという記事を見つけて、前々からしようと思っていたアルバム・プッシュをやっとする気になった。
西部邁は著書のなかで「自分の最期は自殺」と予告していたそうで、実際にやってしまったわけだ。私が彼の訃報を聞いたとき「もしかしたら、奥さんに先立だれていたのか」と思ったのだが(江藤淳がそうだった「奥さんに先立たれ、自身も体調不良だった)。人が自殺するときは「理念の死」など選ばないと思う(近代以前の切腹は「名誉を渇望する理念の死」だが)。たぶん自殺願望(生命感覚の萎縮)があった人なんだと思う。
命を保ったまま水平線上に逃げれば、たとえば南洋楽園への逃走者なんだろうが、垂直逃走者(すなわち自殺者)という者もいる。しかし仏教的にはこれは「究極の大脱走」ではないらしい。因縁という「引力」が彼をいずれ地上に引き戻す。宗教的な意味での「本物の垂直逃走者」は「地球」から逃げおおせた人のことだろう。キリスト教も仏教も「人類の地球体験」と「地球へ引き戻す力=引力」からの「人類大脱走」計画を実現する方法だった(宗教を「人間に道徳を教え、地上生活をよりよくする教え」だと誤解しているのが近代人だよね)。
西部邁は「欲望の充足を求めて、ひたすら水平面上(地上)を移動するばかりの現代人は下劣だ」というような趣旨の発言を著書でしていたが、一方で人は「垂直」(宗教的な超越)の移動をめざすしかないが、「私にはそれを選択できない」ということも言っていた。唯物論者として生きていたからだった。
逃げるなら「地球」からだが、古い宗教的伝統は「近代人」に疑念を抱かせるばかりで、脱走に成功している人間はもはやいないのだろう。
ならばせめてウォッシュト・アウトの「GREAT ESCAPE」を聴いて、曲が流れている間の数分間だけ、自分の中に逃げるくらいしかないのだろう。 -
70年代のパッシブラジエーター型スピーカーについて、もっと情報がないかネット検索してみても、情報の絶対量が少なすぎて、NECのAUS-5500以外にどんなスピーカーが販売されていたのか見当がつかないままずっと過ごしてきたのだが、最近ダイヤトーンが70年代に販売していたパッシブラジエーター型のスピーカーを見つけた(さらに見つけたら、写真を増やして、このページをデータ集積所にしますよ)。
DIATONE SS-300
ESS LS4
Lo-D HS-F6
で、「70年代 パッシブラジエーター」で検索したら、Yahoo!知恵袋で、面白い情報が手に入った。
-------------------------------------------------形式あるいはエンクロージャの仕組みで現在絶滅している、パッシブラジエーター方式(ドロンコーン式)というスピーカーシステムを探してコレクションするとおもしろいと推測をいたします。これは主にメカニカル2~3ウエイというスピーカーユニットを主軸にその背(コーン紙の裏側にも押し出される振動音)をボックスの中で跳ね返して、時間差で主軸と同径または主軸より大きなフェイクのコーン紙だけのユニットをその背の空気圧のみで押し出して音圧を増強させる方式です。主軸=駆動するユニットはそんなフルレンジの場合もありますが中~低域のスピーカーユニットの背(コーン紙の裏側にも押し出される振動音)を応用して別に高域専用のツィーターをマウントしたものもあります。とにかく1970年代にトランジスタアンプを用いて当時の売価でシステムコンポを20万で組み合わせるのに、スピーカーシステムをペアで3万前後の価格設定にしなくてはいけませんでした。当然組み合わせるプリメインアンプも3万円以下の価格設定で製品化をしないと利益がとれない状況でした、しかも70年代中期頃にようやく混成厚膜式の集積回路が実用化(トランジスタなどを製造販売するメーカーからセットメーカーへその集積回路の供給が開始された頃)された頃で、70年代初期には個別の部品を採用してアンプを製造していましたのでさらにコスト高になるので、電源トランスなどをケチり大体各社足並みを揃えて。最大電力20W(片チャンネル)総合で40Wという弱体な電力でしたので、そのスピーカーユニットの裏面に押し出される音まで有効利用して、変換能率の増強をして音圧を確保するパッシブラジエーター方式(ドロンコーン式)のスピーカーシステムが組み合わされていました。この比較的安価で手に入るパッシブラジエーター方式(ドロンコーン式)は現在の低能率で帯域の広いそして全帯域に凹凸のない平たい音ではない、元気で少々暴れた再生音がなんとも言えない懐古的な雰囲気で聞く事ができます。元気が良いという事は余計な雑音も押し出す。と言う事でアンプの雑音もよく聞こえますし、主軸ユニットに空気圧の制動力をかけられない「スカスカ」なので、低域の切れが悪く(その構造上どうにもならない問題・これを解決するにはフェイクのコーン紙だけのユニットに物理的に制動力を与えるや電気的に制動をかけるしかない、しかしながらそれを施行すると密閉式やバスレフレックス式よりも価格が高くなるからメーカーでの製品化はしませんでした。物好きなアマチュアがウーハーを2個マウントして片方には可変抵抗器のみ接続して逆起電圧を可変抵抗器で相殺する方式で制動させるが試行された事があります、)だから不人気なスピーカーシステムの一つに取り上げられます。不人気な故に、単体でスピーカーシステムとして売れたものが残留せず、コンポからひとり歩きした中古が激安(不人気で無名な理由で)で運が良ければ見つける事ができます。
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自宅で使っているDianGoのAUS-5500は、スコット・ラファロのベースの音が、バスレフ型スピーカーのようにボーンボーンと響かない。その枯れたようなウッドベース音が実は気に入ってしまい、これって生のウッドベースを目の前で聴いた音にむしろ近いんじゃないかとさえ感じている今日このごろであります。きっとJ-POPとかには向かないスピーカーなんだろうなあ。 -
アマゾン・プライムで動画を見ていることはすでに書いたけど、最近はプライム・ミュージックの方が利用頻度が多くなってしまった。
特に最近はビル・エバンスの「ワルツ・フォー・デビー」と「サンデイ・アット・ザ・ビレッジバンガード」ばかり聴いている。何がいいかというと、スコット・ラファロのウッドベースの演奏と音がすごくいいんだな。それが聴きたいので、ビル・エバンスのピアノ演奏を聴いている。だからスコット・ラファロの参加していないほかのアルバムは特に聴いてはいないんだよね。
あとアコースティック・ギター系では、ジョニ・ミッチェルの「Blue」。「All I want」では、右のスピーカーから聴こえてくるギターの6弦がガンと鳴った時の胴鳴りの響きがすごくいいんだよねえ。調べたら、あの音作りは、ジェームス・テーラーのバックアップがあったればこそ、ということらしく、結局ジェームス・テーラーのアルバムを探して聞くと、これが独特でまたいいんだな。
CDをリッピングして外付けハードディスクに入れ、これをWindows10のGrooveミュージックで聴くっていう習慣が始まって、リッピングが済んだCDはまとめてダンボールに入れて、倉庫に保管とかいうふうなことになっちゃうと、ますます部屋の中が片付くよね。自分の聴きたい曲が、すべてストリーミングで探せるなら、もともと部屋のなかをものでいっぱいにしないことが、日本の家の美意識だった時代に少しは戻れるかもしれないね。
でもさすがに本はアナログ式で、つまり手を使って「あの記事はこの辺に載っていたよな」って探すほうが速いような気がするので、キンドルとかはやっていない。
「ウッドベースいいなあ」というわけで、低音の出るスピーカーをヤフオクで探したら、70年代にNECがDianGo(ジャンゴ)名で出していたコンポのものだったろうスピーカーの写真が目に入った(AUS-5500)。
低音がボーンボーンと響きがちなバスレフ方式ばかりの商品のなかで(低音ブリブリ系が欲しかった)、「なんかデザインが異質」、ウーハーが2つ付いてて、「なんか低音出そう」と思ったので(しかも100円)、誰も見向きもしていなかったこのスピーカーを100円で落札した。送料が2000円ほど。
家に到着してさっそく鳴らしてみたら、なんかひでー音だった。「なんだよ、一番下のウーハー鳴っていねえじゃねーか(最初ごく小音量で聴いたのでそう感じてしまったのだった。音圧を利用するスピーカーなので、それなりの音量が必要だった)、欠陥品だったのか? 」ということで、裏側のネジを外して、中を見たら、そもそも一番下のウーハーには電源が来ていなかった。
「ああっ、これはいわゆるパッシブ・ラジエーターっていうやつじゃねえか?」そうだったのだった。初めて目の前で見た。うわー、70年代の、しかも、大型のスピーカーに付いている超珍しい形式のスピーカーじゃないか。まあ、「音質は現代風じゃない」けど、これはこれで珍品なので「ありだな」と思って使っている。70年代のセット売りコンポの慣例通り、スピーカーのネットは外れない。
スピーカーにはホームセンターで買ってきた、かなり小さめの硬質ゴム製のインシュレーターのごときものを木ネジで4つずつ取り付けた。
それにしても異常に音質が悪く聞こえたのは、プライム・ミュージックのストリーミング音質が「高・中・低」と自動的に切り替わることを知らなかったからだった(PC側の能力によるらしい。今では常時高音質設定にして聴いている)。使用するPCをHP DC7900USからHP DC5750SFにかえたら、高音質で聴けるようになった。もともと自宅にあったスピーカーで聴くと、低レート時でも、それほどひどくは聴こえないのに、このパッシブ・ラジエーター式スピーカーはもろに音源劣化の反応が出る。それが自分には不思議なことだった。ちなみに音源はPCのラインアウト信号をアンプに直結。USB-DACとか使わなくても自分には十分いい音なのだった。PCラインアウトからノイズがそもそも出ていないし、ハイレゾ音源を購入する予定もないし。70年代の高校生はLPをわざわざ音質の下がるカセットテープに録音して聴いていたじゃないか。LPを守るために。だから多少の音質の差は許容範囲なんだよ。どうせあんまり区別つかないんだからさ。
このセットは32インチモニターとカラーボックス以外は、もちろんヤフオク系中古品セットだけど、居間にあるセットとは別に、かつて自分が高校生まで自室として使っていた四畳半に一辺50cmのタイルカーペット敷き詰めて、据え付けたもの。いわゆるチープオーディオの世界だけど、結構きれいでしょ。ネットなんかで見かけるオーディオ・マニアの部屋は、まるで科学実験室のごとき「異空間」に満ち溢れているので、「人が暮らす場所として、やりすぎない」のも大事かと。