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新耳袋第9夜第1話「テレビの買いかえ」話とオレ
最近の日本のホラー映画あるいはドラマは、視聴者たちの「慣れ」も加わって、いまひとつパワー不足、あるいは息切れ状態になってるかなー、と思う。最近も『ほんとにあった! 呪いビデオ 22』を見たが、「なんじゃこりゃ」的感想しか出ないほどにパワー不足。このシリーズももうおしまいの時期にきているのではなかろーか。

つづいて『着信アリ3』も見たが、やはり「なんじゃこりゃ」的感想しか持てなかった。一緒に借りた『呪霊 2』はかなり奇妙なホラー系ドラマだった。つまり、車の爆発シーンといい、公園のゴミ箱から頭が巨大化していったりして(卓球の愛ちゃんの顔が巨大化したのかと思ったよヨ)、なんかすごく笑ってしまった。ひざをたたいて「なんじゃこりゃ」的笑いである。これはけなして言っているのではなく、制作者側もそういう「笑い的」意図を持ち込んで作ったに違いないという直感からそういうのである。

しかし「怖さ」という点ではどれもこれも、どうにも満足感がない。そこで文庫版がでるまで待つつもりだった『新耳袋』シリーズの第9夜と第10夜をアマゾンで購入して読むことにした。一昨日家に届いたので、昨日の夜までかかって読んだ。やっぱり「読み物」のテイストはいい。

第9夜の第1話を読んで「なんでこの話がここに……?」と思った。この「テレビの買いかえ」という話は、私がした体験とまったく同じだったからだ。この本が出たのは2004年6月26日になっているが、私が「それ」を体験したのは、もっと前の時期である。で、当時持っていたBBSにその画像をアップして、「うちのテレビはこんなテレビです」と紹介したことがあった(いまは処分済で自宅にはない。昔から私のサイトを覗いてくださっている方は下の画像を見た記憶があるハズです。)テレビのリモコン用電源を切っても、一部ぼんやりとゆらゆらと光り続け、その揺れる光がまるで人の顔のように見えたという話である。私の場合、それはいつも起きる現象ではなく、ほんのときたま起きるのだった。テレビ側の主電源ボタンをきると「そういうこと」は起きなかった。

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けれども、やはりこれはテレビ製作のメーカーの現場にいる人だったら科学的に説明のつく現象だろうとは思う(私は今のところ理屈はわからないが)。どういう科学的理路があるかはわからないが、たぶん古くなったテレビのブラウン管に特有の現象ではないだろうか。同じことを経験した人物がいるということをおととい新耳袋を読んで知って、ますますそう思うようになった。

この画像をアップした時期に、自分が高校生の頃、体験していた金縛りで、よく足元に現れてきていた、闇の向こう側からせまってくる回転する石盤の像もアップした。それが以下のイメージ図である。(思い出してくれましたか。一部読者の皆さん。)

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金縛り体験は20歳のときに突然終わった。それ以後46歳の今日まで一度も金縛りにはあっていない。しかし、なぜか妙な家に行き合い、そこで「小さな怪異」を味わわされてきたことは今日まで続いている。延岡の今の「奇妙な家」に移る前に住んでいた家は、ときどき台所の入り口にあるガラスが入った格子戸----大抵のアパートにあるやつです----がガガガガガと振動した。初めて見たときは、びっくりした。しかししばらくするとぴたりとやむ。で、日が過ぎ去り忘れたころに、またガガガガガと振動が起こる。そんなことをくりかえすうち、すっかり慣れてしまい、どうせすぐやむからと、引っ越すまでほっておいた。考えてみると、引っ越すころにはそれを「奇妙な現象」とは思わなくなっていた。眠っている時にそのようなことが起きたような記憶はない。昼間に起きることが多かったように思う。そんなふうに、そこでも「トリビアル怪異」はそこそこあったが、今の家ほど奇妙ではなかった。その家でも今の家でも体験したことだが、帰宅した夜はなくて翌日引き戸(今はドア)をあけると動物の死骸が玄関前に横たわっていたこともあった。前の家ではどでかいねずみの死骸で、今の家ではスズメの死骸だった。また今の家は毎年梅雨の時期になると4、5匹の猫に取り囲まれる。

今日こういう話を書く気になったのも、昨夜、その『新耳袋』第9夜を読み終わったあとすぐに「トリビアル怪異」を体験したからである。私は、本を読了した勢いに乗じて、You Tubeに『新耳袋』があるかなと思って探してみたくなったのだった。ビデオはたくさんあった。時間は深夜3時前だった。で、さっそく堀北真希が出ている「幽霊屋敷」というYou Tube上にアップされていたビデオを再生しようとしたのだが、彼女がビデオの冒頭で「幽霊屋敷が」と言ったのと同時に家の中がバチッと停電した。「う、お、うう」と思った。ホラーの恐怖を味わっている最中に突然、家の中が真っ暗闇になった。「うーむ、やられた」と思った。

http://www.youtube.com/watch?v=P-8Oj9CeguQ

しかたがないので、両腕を前に突き出して泳がせながら、闇の中をそろそろとゆっくり台所まで移動し、ブレーカーの場所までくると、てさぐりでスイッチに触ってみた。すると、なんと落ちていなかったのだった。「そうすると停電は外からか?」と思い、玄関のドアを開けてみると確かに隣周辺も電気が消えている。「なーんだ」と思った。

「いったいいつまで続くんだろう。それにションベンしたいんだけど」と思ったが、トイレも真っ暗である。再びパソコンの置いてある6畳間に移動し、ステレオ・スピーカーの支え台の中に置いてある懐中電灯を手さぐりで探した。そしてそれに手をかけてスイッチを押そうとした瞬間電源が戻った。「なめてんのかこるらー」と感じた。

その間およそ60秒くらいのものである。「いまの停電はいったいなんだったんだ」と思いつつ、トイレで用を足し、もう一度「幽霊屋敷」を見ようかとも思ったのだが、またバチっとくるような気がして、その夜はやめにして結局寝たのであった。

この『新耳袋』に入っている「風が入ってうずまく話」も昔、ほっかほっか亭の自動ドアで似たような体験をした。夜、客は私ひとり。で、ぼんやり椅子にすわって自動ドアのガラス越しに外を眺めていると、突然人もいないのにグオーンと自動ドアが開き、さーっと枯れ葉まじりのような風が入ってきて自動ドアが閉じてまたシーンとなった。「え?」……しばらくするとまたグオーンと自動ドアが誰もいないのに開いて、閉じたという体験である。何かが出ていったという感じを残して……。弁当をもらうとき、「あのここは人もいないのに自動ドアが開くってことありますか」と聞きたくて仕方がなかったが、結局代金だけ払って、そのまま家に帰って「あれはなんだったのだろう」と思いながらその弁当を食っただけだった。それ以後何度夜にその弁当屋にいっても同じことは起こらなかった、というような話である。

You Tubeってほんといろいろ「著作権違反画像」がアップされてます。まあ、消される前におもしろそうな話はないか探してみようと思ってます。

(停電はやめてね。)
(誰に言ってるの?)
(さあ?)

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