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かねてから予告していたように、DellのSC430の「空き箱」の再利用品がほぼ完成したので、その改造記録の報告をしたい。
もうかなり前にヤフオクでHPのDC7900CMTのマザーボードが980円で出ていたので、「これは買っておこう」と思い、落札した。「いつか待っていれば、格安のケースが出てくるだろうから、それに詰めればいいや」と思っていたのだが、一向に出品される気配がない。
そもそもこのマザーボードはBTX仕様である。BTX仕様のケースなんて、自作系のケースを売っている会社は出していない。
それで、Dellという会社がHPと同じようにBTX仕様のパソコンをたくさん出していたので、こっちの箱にも注意しておこうと思い、長らく待った結果、やはりヤフオクでPowerEdge SC430という機種の空き箱が980円で出ていたので、これを落札した(写真参照)。
電源とスイッチ類とファンも付いていた。
品物が届くと早速HPのマザーボードを組み込もうと中を開けてみたら、・・・・・愕然とした。私は、Dellという会社は、たとえATXやBTXであっても、さまざまな箇所に「独自仕様」を持ち込んでいる会社なのだということを、そのときはまだ知らなかったのだった。PR -
ヤフオクでパソコン関連のガラクタを買っていると、はじめから壊れているDVDドライブが付属して送られてくることもよくある。
以前なら捨てていたところだけど、最近は違う。
たとえば、ミニタワー型のケースの場合、5インチベイが2つに、3.5インチベイが2つというのが多い。そういう場合、3.5インチベイのひとつをフロッピーディスクドライブやカードリーダーに使うと、ハードディスクをもう一台増やそうと思ったときに、5インチベイを使うしかなくなる。
だけど、中古品のケースの場合、そもそも5インチベイの表の蓋がなくなっている状態で売りにだされている商品も多いわけで。
蓋がある状態なら、専用の金具(下写真参照)を用いて、5インチベイにハードディスクを装着すればOKだ。
だが、蓋のないケースの場合、どうすれば見栄えを回復し、かつハードディスクを増設することが可能だろうか。
その答は、壊れたDVDドライブの中身を取り出して、底面の鉄板に4箇所の穴を開け、そこに増設用ハードディスクを据えて、これを下からインチねじで固定すればいいのだった。インチネジは頭の部分が平べったいものを使うとなおよい。ケースによっては下がつっかえる場合があるのでね。今回写真に写っているのは、標準的なHP製のインチネジ。
実際、私はAlritのプレートのはってあるミニタワーケースの5インチベイをそのようにして利用している。
写真の左側の列は、IDEのハードディスクを入れたもの。右側の列は、SATAを入れたDVDドライブのケースだ。
下写真の右側のミニタワーのケース、5インチベイの上から2番目が実は「一見DVDドライブに見えるが、その実、ハードディスクケース」である。
もしアナタがパソコン改造マニアで、かつ壊れたDVDドライブが家にあり、処分に悩んでいるならば、こういう改造を行ってみてはいかがだろうか。
ちなみに、鉄板の穴あけに使ったのは、100円ショップで売られているドリル類である。「自分は電動ドリルを持っていないから改造できない」と思いがちだった人も、実はほんの数百円の出費で「手動回転」で穴を開けることができるんですよ。
ちなみに握りの部分だけは、もともと家にあったものだけど、小さいものからいろんなサイズのものを順番に使っていけば、薄い金属板くらいは手動回転でなんとかなりますよ。プラスチックの穴あけには、これも100円ショップで売っているルーターを使っている。最近ずっとハマっているDell PowerEdge SC430ケースの改造には結局本格的な電動ドリルは使わなかったよ。 -
ということで、自作系メーカーのマザーボードをヤフオクで手に入れて、ようやっと動くようになった。CPUは二つとも、Core2 Duoのe6400をとりあえず入れている(いずれもっと性能のいいものに換えるかもしれない)。OSは左がVista Business 64bitで、右がXP 32bit。
右側の箱にはHPのdx7300MTのマザーボードが入っていたのだが(かつて当ブログで報告したことあり)、この際ということで、こちらも自作系のマザーボードに換えてしまった。マザーボードは二つとも基板上にIDEコネクタとSATAコネクタが混在していた時代のものなので、「IDE接続式のDVDドライブを利用するために値段のはるIDE-SATA変換用のアタッチメントを購入せずに済むじゃないか」というのが、今回のマザーボード購入の狙いだった。
タバコのヤニまみれだった箱もちゃんと見られるものになったのでよかった。写真をクリックして拡大して見るとよく分かるとと思うが、左側のリセットボタンが本来のボタンより大きめに見えるのは、東芝のノートブックパソコンのスイッチ部分を加工して代用しているからだ。
いずれ売ってしまうかもしれないけど、しばらくはこの「美しき箱」でさらなる改造遊びを続けていこうと思っている。
p.s. DellのPoweredge SC430の改造も着々と進んでいるよ。失敗した箇所もあるけど、完成したらいずれ、そのエピソードも含め報告したいと思う。 -
激安のパソコンケースをヤフオクで見かけるけど、たいていその手のケースのフロントオーディオはAC'97時代のものだったりする。AC'97とHD Audioは互換性がないので、基本古い形式のパソコンケースは現在主流になったHD Audioをそのままでは利用できない。
でも、パソコンの改造をあれこれやりながら、ネット情報を参照するうち、「なーんだ、古いケースでもフロントオーディオを利用できるじゃん」ということが分かってきた。
そのことについて教えてくれたサイトが、「パソコンを作ろう」というサイトに載っていた6-7-10ピンショート法だった。
以下のような写真と同じようなものを、私もわけもわからないうちから、作ったものだった。
道理の分かっていない者は、「この写真ソックリでなければならない」と考えて、そのように振舞うものである。実際、当時の自分がそうだった。
また、この10ピン式のQIコネクタを採用していないPCケースの持ち主は戸惑うだろう。
要するにこういうことだったのだ。
上図のように6-7-10ピンをつないで、1-2-3ピンはマイクロホン端子、4-5-9をヘッドホン端子として利用すれば、それでよかったのだった。AC'97の5-6と9-10のリターン配線はもちろんしないでいい。
それで自分の場合、ヤフオクで購入した中古のAC'97式のケースのフロントオーディオの配線ばバラピンだったので、以下のような配線器具を半田付けして作って利用している。
1ピン用のQIコネクタが三ついるけれど、ガラクタをいろいろと買ってきたために、廃品素材には事欠かないで済んだ。要するに、このQIコネクタを改めて新品で購入しなくても済んだわけだった。
これを以下のように配線する。
6-7-10ピンがふさがっている(すみません、写真よく見たら5-6-10をふさいでますよ。写真用だと思って適当にやってしまいました。アナタの基板上では修正してください)。あとは残りのピンをそれぞれマイクロホン用とヘッドホン用に埋めていくだけである。「パソコンを作ろう」サイトには6-7-10ピンショート法を用いなくても、ソフト側で、フロントオーディオを利用できる話も出ていたが、これはOSがWindows7で、なおかつRealtekのHD Audio対応ソフトを使う場合の話だ。だから今でもXPとかVistaとか使っている人とか(しかもHD AudioがSound Maxとかね)やはり6-7-10ピンショート法を使って、フロントオーディオを使えるようにするしかない。
こういうことに気がつくのに、手間取ったのは、私がおもにHP製のマーザーボードを自作用の旧型ケースに入れ替えて使っていたせいだ。HPのマザーボードはそもそも自作系のフロントオーディオとフロントUSB自体を認識しなかった。だから、以前報告してきたように、もっと別の対策と工夫が要ったのだった。(HPの認識問題については後に対処法を発見してHPのマザーボードに汎用製品を認識させることができるようになった。)
ということでAC'97対応ケースをHD Audio対応マザーボードでも利用したいと思っている人は参考にしてもらいたい。音は前(フロント)からも後ろ(リア)からも出ているので、ヘッドホンだけ聞きたいときは、普段リアから外部スピーカーで鳴らしている人はスピーカーの電源をオフにすればいい。
10ピン式のQIコネクタの人も6-7-10ピンをはずして、上図の写真のように上からショート用ピンをはめこばOKである。
では健闘を祈る。
p.s. P4M900T-Mという古いマザーボードのHD AudioはVIA製になっており、私の経験ではWondows7までは6-7-10ピン法でフロント・オーディオを鳴らすことができた。しかしこのVIA製のフロントオーディオ・ドライバはWindows10には対応していないので、フロントオーディオを使うことはできない。つまりWindows10にアップデートするとフロントオーディオが使えなくなる。リアの出力端子は利用できるので、スピーカーから音を鳴らしたいときはこっちを使い、ヘッドフォンはヘッドフォン端子付きのPCスピーカーを使うか、USBを使ってbluetoothで鳴らすというのが対処法だと思う。ちなみに私はリアの出力端子を分岐させて、内部を通してフロント側へまわし、フロントオーディオのヘッドフォン端子を鳴らす方法も使っていたが、実際にはほとんどヘッドフォンを使うことがなかったので、しばらくして意味ないじゃん的なマインドになってしまった。そもそもいまこの古いマザーボードが載ったPC自体を使っていないのであった。居間でメインで使っているPC音源をヘッドフォンで聴くときはBluetooth式(つまり無線接続)になっているのであった。 -
前回ブログを書いてから、ずいぶん時間があいちゃったけど、自分のなかでは、そんなに時間が過ぎていたという自覚がないのだった。ほんとウラシマ感覚がどんどんひどくなっていくね、歳を取るとさ。
昔は音楽に熱中して宅録とかもしたけど、近年はいまひとつやる気がわかない。で、何をやって過ごしているかというと、ヤフオクで手に入れた中古品やジャンク品を組み合わせて、パソコン作りに熱中しているのだった。
こういうことをほんとに真剣にやり、かつ作業や仕上がりを人に見せても恥ずかしくないものにしようと思ったら技術がいる。そしていきつく結論はいい道具をそろえなければならない、だった。
ということでだんだんと道具がてもとに増えてきちゃった。そしてついに電動ドリルもアマゾンで買ってしまった。木材のネジ締めのためにではなく、金属に穴を開ける必要性が生じたからだった。これはDellのPower Edge SC430の空き箱に行おうと今計画中なのだった。もしうまくいったら、また報告するよ。
ということで現在、仕上がりを待っている3つのパソコンケースがある。Alritのプレートの貼ってある黒のミニタワーはすでに紹介したことがあるけど、これにはHPのdc7100CMTのマザーボードを入れたり、dc530CMTを入れたり、dx7300MTを入れたりしながら、結局、今は空き箱状態になっている。せっかく半田付けの練習をして、ヘッドフォンジャックとマイクジャックを作ったというのにさ。でも、これからはメーカーもののマザーボードではなく、自作用に売られているマザーボードを手に入れて、さらに技術と知識を得たいと思っているところだ。
2月に例によってヤフオクをチェックしていたら、見たことのあるミニタワーケースを発見。でもずいぶん薄汚れていて、中のスイッチはあるけど、外側のボタン自体はなくなっている。「うわー、ひでえ」とは思ったが、もう一度あの美しいケースでパソコンを作りたいという衝動にさからえず、800円もしたのに(100円以下だろ本来ならさ)落札してしまった。
届いた商品は、実際は写真(これがそのときのヤフオクの商品写真ね)以上に外も中も薄汚れていて、そりあもうひどい有様だった。赤茶色の汚れが内側にも外側にもまんべんなくひっついていて、「こりゃあヘビースモーカーが使っていたPCのなれの果てだな」と思った(ちなみに私は非喫煙者であります。昔は吸ってた時期もありましたげど)。
とにかく清掃をして、以前完成品を紹介したことがあったけど、あれとほぼ同じデザインの外観にしようと思ってDVDドライブとかフロッピードライブとか、いろいろ、これもヤフオクで手に入れた。スイッチランプとHDランプもブルー系のLEDに変え、リセットボタンの配線が切れていたので、半田付けして直した。リセットボタン用に東芝のノートブックの部品(100円)を手に入れて加工して設置し、見てくれをよくもした。
で、外側だけは以下の写真のように完成した。
左から、Dell Power Edge SC430の抜け殻、HP dc5750MTの箱にdc5700SFのマザーボードを入れた完成品(Vista Business)、で、今回もっとも力を入れているケースのメーカー不明の美しき箱(調べて見ると、これはBiostar製のマザーボードでCPUはAMDに特化した商品として昔出回っていたようだ。もちろんオーディオはAC'97の旧型装備品) 、で、一番右がAlritというプレートの貼ってある空き箱状態の品。
「美しき箱」は以前の箱同様になかなか美しくよみがえったでしょ。あとはこれに自作系マザーボードを入れて、実際にネットにアクセスできるものに仕上げたいと思っているよ。
ということで、「パソコン作りはもはや第2の趣味か? 2」もいずれ書きたいと思っている。とはいえ貧乏人の趣味なので、こういうハイテック、ハイスペックな自作機を作る能力は、私にはないけれど、でも、さらに知識と技術を得ていきたいなと思っているわけですよ。