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HP DC7900CMTのマザーボードをDell PowerEdge SC430のケースに詰め込む7
今回、Dellの独自仕様のファンの4ピン配列(アサインメント)について大きな発見があったことを最後に補足として書き加えておきたい。

Dellのファンのピンの構造は独特で、通常の汎用ATX系のピン・アサインメントにまったく従っていない。

それを知らずに、強引に他社のマザーボードの4ピンに突っ込めば、ものすごい爆音をあげて高速回転をするか、場合によってはマザーボードを起動不能状態におちいらせてしまう(やっちまいましたよ、私もさ)。

Dellのピンは5ピン式コネクタで、複雑な留め具が付いている。実際に使用するのは4ピンであるが、この配列がクセモノなのだった。

通常汎用系すなわちATX(BTX)系は1番ピンから、GND・+12V・パルス・PWMの順に並べることになっている(参照)。

ではDellの5ピンコネクタを実際に見てみよう。(ちなみに、写真のコネクタはすでに表も裏も出っ張りをけずって加工済みのものである)。



左側がDell仕様のピン配列で、右側が一般的な汎用マザーボードにおけるピン配列である。

Dell仕様では、1番 パルス、 2番 +12V、3番 GND、 4番 PWMとなっているではないか(これは嫌がらせなのではないか?)。

そこでDellのCPUファンやケースファンを汎用系マザーボードに転用したい者、あるいは逆に汎用系ファンをDellのマザーボードで使いたい者は、それぞれ1番と3番を入れ替えて使用すればいいのだった。

そういうわけで、私もCPUファンとリアの排気ファン2つで十分だと思っていたのだが、このDellのケースに付いてきたファンをピン配列を汎用系に入れ替えて、試しにフロント底部の吸気ファンとして現在使っている。12cmのCPUファンも吸気用ケースファンとして試してみたが(ファンだけ外枠からはずしてだが)、こちらはやはり風きり音がPWM下でも大きめで、いやになったので、小さい方を(こちらは外枠にはめた状態で)今は使っている。




もちろんこれもいつ外すかわからない。実験してみるのが楽しいだけなのでね。

ということでDell製のパソコンを使っていて、ファンの故障などを直そうとして汎用品に手を出し、痛い目にあう人や、逆にATXのマザーボードにDellのパソコンから取り出したファンを使って泣きを見る人が出ないように、皆さんも知識でDellの嫌がらせに対抗いたしましょう。



p.s.ここで、 私がフロント側の吸気ファンをいったいどうやってPWMで回転させているのかについて書いておこう。もしPWMを利用できない場合は2ピンの電源だけで、全開で爆音を上げて回転することになる。それをコントロールしようと思う人はファンコントローラーを使う。ファンコントローラーは独立して回転数を調整できるので便利だ。だが価格が高い。私が回転抑制に使っている方法は以下の写真のような道具を使う方法である。



4ピン目のPWMの信号を分岐させて、この信号によって「新しく加えたファン」の回転を抑制するのである。CPUファンの情報と同じもので回転させるので、CPUファンの回転数が上がれば連動して上がる。分岐したコネクタの一方が「本物のコネクタ」で、これはもとのCPUファンにつなぐ。そして新しく加えたファンのコネクタに3ピン目のパルス信号が欠けているコネクタをつなぐのである。回転抑制を安く上げたい人はこの手をつかうといいと思うよ。







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