「最近家で何か変なことあったあ?」と聞く人がいたので、「いやー、最近はとんとないねえ」と答えるのが常な日々だったわけでですが、あまりにもタイミングのよい「2回半停電事件」で、ひさびさ「目が覚める思い」をさせていただきました。
まあ、それがただの偶然の積み重なりに過ぎなかったにしても、です。
次の奇妙な話は、今から2年くらい前の時期でしょうか、妙に体の表面をすっとかすられる感じがすることがありました。頭髪の先端をてのひらでなぞられる感じがする(どういう感じかあなたも実際に自分の髪の端っこを自分のてのひらでごく軽く触れるか触れないかくらいの感じでなぞってみてください、そんな感じです)。あるいは親指と人指し指の爪の先のごくごく先端部だけを使ってピッピッと全身のいたるところをつねられるような感じを腕やら脚やらに感じる、そういうことがございました。
「はて、もしかしてこれは糖尿病の兆候か」とも思いましたが、あるとき決定的な体験をいたしまして、やはりこれは何か説明のつかん事態や、と思いました。
そういう何か触れるか触れないかくらいのかすかな感覚あるいはピッとつねられるような痛みをよく感じていた最中の話です。たぶん隠しカメラをしかけて私の姿を撮っていたら、私がいかに無意識に手を頭に当てて、蚊か蠅を払うようなしぐさをしたり、手足をさすったりしていたかがよく分かったと思います。
ある夜、ソファーに座ってテレビを見ていたら、右の前腕部が急にひりひりするような痛みを発するようになりました。それまでは、お話した通り、軽くなでられるか、ごく軽い感じの「爪の先でつままれる感じ」を体験していた最中だったのですが、今度のは、始まるとその右腕の痛みの感じが大きくなり、しかも持続しました。「おーっ、痛てえ、痛てえ、いったいこれ何?」と思いながら、私は痛む右腕を眺めながら、「痛みを観察しながら」前腕部を眺めていました。
眺めると言っても、そのとき私は実際にはネイビーブルーのボタンダウン・シャツを着ていましたら、シャツの青色を通して、痛む箇所を眺めたわけです。
それで「あー痛てえ、もーいい、もーいい」と我慢をやめ、シャツの腕の部分をまくりあげて、その痛む箇所を眺めてみたら、なんと赤い小さな血豆のようなものが3つポツポツポツで出来ている。赤い点と点の間は8mmくらい、それがまっすく3つ並んでいます。「なんじゃー、こりゃー」と思いました。
もちろん虫によってできた傷ではありません。虫が這うような感じではまったくなかったし、また実際に腕をまくっても虫なんぞいませんでした。
「痛みの原因は、これか……。しかしこれ何?」と思いました。今はその点のポツポツも小さくなりましたが、今でもその3つの赤い印を見ることができます。「こんなんが現れた」と言って何人かの人にも見せました。
最近は、とんとそういう系統の感覚には遭遇しませんが、いまもって「起きたことの意味が不明である」ということに変わりはありません。
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