"PCゲーム"カテゴリーの記事一覧
-
最近話題になってる「不適切にもほどがある!」をようやっとNetflixで見始めたら、すごく面白いじゃないですか。最近、また「ウルトラQ ダークファンタジー」を見直して「袴田さん今何してるんだろう」と思ってたのですが、「おお、ここにいたか」というタイムリーな驚き(すぐに答が返ってきたので)もあって、いろいろと興味深いことが続いております。
つまり、そのドラマ自体の面白さとは別個に、私にはいくつか「うれしいオマケ」がもらえたのでした。
なんとなんと、昔、私が当ブログで、その場所を追い求めて奮闘した「あの草野球場」が映っている空撮シーンが出てきたので、そのシーンに出くわした瞬間、椅子から飛び上がってしまいました。「まさにその野球場だ」ということはすぐに分かったので、驚いて、「あッ」と声に出してしまいました。
「ダイソーの『野球ゲーム』に出てくる草野球場を求めて4」で記事を書いたときに使った写真は真上から撮った航空写真でしたが、このドローンによる空撮映像を見たとき、すぐに同じ場所だと直感したのでした。
ダイソーの『野球ゲーム』に出てくる草野球場を求めて1
ダイソーの『野球ゲーム』に出てくる草野球場を求めて2
ダイソーの『野球ゲーム』に出てくる草野球場を求めて3
ダイソーの『野球ゲーム』に出てくる草野球場を求めて4
で、「これは、保存だ」と思ったので動画を止めて、椅子から立ち上がりスマホをつかんでパチリと撮ったのが以下の写真です。
以下は第二話で登場した河川敷。
一枚目の写真ではスカイツリー側の河川敷、二枚目の写真では左側の河川敷が、かつてその場所を追いかけた「草野球」というゲームに使われた野球場です。
この「すばらしい空撮シーン」は、クドカンさんがシナリオに盛り込まなければ出てこなかったはずですから、こういうかたちで、もう一度「あの草野球場」と再会できて、すごくうきうきした気分になりましたよ。クドカンさん、どうもありがとうございます。
P.S.1ある意味、袴田さんがつなぎ目となって出現した、16:9画面になった「ウルトラQ ダークファンタジー」の新作、というふうに自分の中で読み替えると、なにかジーンとくるものがありますねえ。
P.S.2 あ、そもそも仲里依紗からして「筋金入り」の「時をかける少女」だった。PR -
ある時、
Look for the grass field of your dreams . If you find it, something will come.....Maybe.
という声が聞こえた……というのはもちろん嘘であります。
しかし、最初に手に入れたダイソー版の『草野球』の球場フェンスの向こう側に現れた橋を見たとき、「この草野球場のある場所を突き止めたい」と思ったのは確かです。
俄然興味が湧いたので、その後、順に『草野球EX』そして初代『草野球』を手に入れた話はすでに書きました。
それぞれにおいて、ゲーム最初に現れる画像は、ダイソー版、EX版、初代版の順に以下のようなになります。
なんと、もともとの「草野球場」は河川敷ではなかったのでした。このような平坦な土地が日本で見られるとしたら、それは北海道以外ありえません。
関東にもこのような風景を見ることのできる場所が、あるいは存在するのかもしれませんが、そうだとしても、「私には見つけられそうにない」とすぐに思ってしまいました。
しかし一方で、実は、EX版には、のちにダイソー版で大フィーチャーされることになる河川敷野球場が出てくるのです。
初代版の野球場はひとつだけですが、EX版には二つの野球場が出てくるのでした。そしてその「新しく付け加えられた方の野球場」が、ダイソー版で展開されるゲームのメイン会場になったのです。
EX版の場合、たいていの場合は前回ユニフォーム話をしたときに見てもらった左側の野球場が現れます。ところが自陣をフォーチューン・ナンバーズ、幸福ケ丘商店街、エリオンズ・トラッカーズ・クラブズにしたときだけ、ダイソー版と同じ草野球場が現れる仕様に変っていたのでした。
そのときに流される鳴り物(トランペット)のメロディーもまた別バージョンのものになります。だからダイソー版で使われている球場と鳴り物効果音は、EXでは使用されなかった組み合わせでセットアップされている、ということになります。
ダイソー版に使われている写真を見てみましょう。
A
B
C
私はこの草野球場がどこなのか突き止めたいという衝動にかられました。
写真Aは橋桁のところに、化粧垂木のようなものが若干狭く2本、その間は広めに5本並んでいます。
写真Bでは2つの橋が写っています。奥の橋は斜めに進んでいますね。
写真Cではトラス構造(△▽△▽△)を持った鉄道橋が遠くに写っています。
私はこれらの情報は「使える」んじゃないかと思いました。
このような河川敷の野球場は東京にある、と仮定しました。そして多摩川か荒川か江戸川のどれかに付属する野球場だろうと思って調べ始めましたが、最初のうちは、検索してもはかばかしい写真に出会えませんでした。
二子山と聞けば、若い人たちはエヴァンゲリオンのドラマの展開地を最初に連想するでしょうが、私の場合は相撲部屋でした。調べると、二子山部屋は荒川と江戸川にはさまれた土地にあるじゃないですか。そういう見立てのうえで検索を始めた結果、多摩川河川敷をいろいろ眺めてみて最初に候補から外しました。だから、ということは、荒川か江戸川のどちらかだろうと思いました。
私は最初のうちは、荒川が有望だと思っていたんですが、うまく検索に想定していたような球場も橋も現れませんので、「じゃあ、江戸川」と思って検索すると、トラス構造の橋の下にある野球場の写真をいくつか見つけたので、「やっぱ江戸川河川敷かあ」と思ってちょっとだけうれしがっていたんですが、さらに検索を進めて江戸川にかかる16本の橋の写真をチェックしてみると、自分が思い浮かべている条件と合致する橋と野球場がないことに気づきました。
「もしかして東京にある川の河川敷野球場じゃないかもな。ああ、もうあきらめよう」と思って一旦は投げだしたんですが、後日、Googleの地図検索でもう一度挑んでみると「ここかもしれない」と思える一枚の写真に行き当たりました。右が四つ木橋の河川敷の写真です。左の写真に写っている川と土手を仕切る鉄パイプ製フェンスと同じものが、右の写真にも写っているじゃないですか。下の写真では、写真Aに出てくる化粧垂木のようなものが写っている橋の写真です。これがこれが突破口でした。
それでいろいろさらに調べて確信感覚を増やしていきました。でもこれ以上「写真の一致事例」を長々と語っても退屈でしょうから、最後に以下のような航空写真を見てもらって終わりにしたいと思います。
航空写真に書き込んだABCの矢印が写真を写した方向だと思います。
結論:ダイソーの『野球ゲーム52』において、選手たちがプレイしていたのは「墨田野球場A面」である。
私は九州住まいなので東京の地理ことはまったく分かりません。あれこれ苦心してやっと自分なりに納得できる結論には到達できましたが、実は「大きな勘違いだった」ということもありえますんで、ぬか喜びでなければいいなあとは思っています。
もし東京在住のかたで、荒川河川敷近辺にお住まいの方がいらっしゃったら、「私の見立て」が正しかったのかどうか、散歩で暇つぶしがてら、ご報告いただけたら幸いです。『草野球』ゲーム?、「うちのパソコンはWindows 10(or 11)64bit版だから、どうせインストールできないしなあ」、と思われた方、ご安心ください。三つともに、CDを開いて任意の場所にコピーしてしまえば、ちゃんと動いてくれます(11は未検証ですが)。Windows10 32bit版ならば、インストール自体が可能です。
ゲーム開始の最初の画面下部に出てくる「PRESS TRIG (A)BUTTON」という表記のAはキーボードのAではなく、ジョイパッド用語なので勘違いしないでください。初代とEXに出てくるSPACEの方はキーボードです。ピッチャーとして投げる球種は豊富ですよ。私はZ(つ)・X(き)・C(そ)と方向キー(初代版とEX版では、説明書はYGHJかテンキー8426の使用を勧めていましたが、ノートブック型はテンキー使えませんしねえ)を使ってましたが、Zを押して指を離し、ピッチャーが投げる前に、すかさず方向キーを長押しすれば、カーブ系、シュート系、速い球、普通の球、遅い球が投げ分けられます。球速も、コンマ〇〇秒の範囲で投手ごとに調整されているみたいです。
ダイソー版に登場する投手たちは球速の上では、下位の3人ということになります。一番の速球派はエリオンズのイーサンです。彼は打撃能力も最高ポイント者なので、今でいう大谷翔平的立ち位置にいる投手兼強打者です。
投げるときピッチャーが踏むべき有効な投手板の位置は(カーソルは左に6つ、右に6つくらい動きますが)実際には6つくらいはあるんじゃないでしょうか(すみません、検証不足なので今のところ断言できません)。5×球種5つ、あるいは6×球種5つで25種類、あるいは30種類くらいは投げ分けられるんじゃないかと思います。
6人の投手の投球速度とコントロール能力はそれぞれ異なってますので(直球を選んでもまっすぐ打者の足元に飛んでこない場合がある)、これに25種類、あるいは30種類(推定)の球種を合わせれば、それぞれ個性を持った投球になるようです。
速球キーとカーブキーの同時押しは有効か試してみたんですが、どうやら無効のようです。もしこれが可能だったら、球種はさらに増えることになったんですがねえ。
1P対2Pはダイソー版ではできませんが、/キーで開始して1P側を選び、次にZキー側で2P側を選ぶようにすれば対戦ゲームに入れます。ちなみに初代版『草野球』では、Zキー=/キーだったのですが、『草野球EX』ではキーアサインメントの再設定時に凡ミスをやらかしたらしく、/キーの右隣の左傾き直線キー(ろキー)がZキー、/キー=Xキーというふうにちぐはぐな状況になっています。「CDの説明書は誤りです」という趣旨の訂正文が添付されていた紙製の説明書に書いてありました。さて、「なぜ、STUDIO Sequenceは、EX版で河川敷野球場を付け加えたのか」そして「なぜダイソー版からイラストを〈完全排除〉したのか」という疑問が残っていますが、そろそろ考えるのにも疲れました。
ということで今回の一連の投稿は今回でひとまず終了したいと思います。
「ダイソー版からのイラストの完全排除」と書きましたが、実はそうではありません。宮大工が自分の名前が書かれたノミを屋根裏に残したり、小説『さんちき』みたいに、自分の名前を人目につかない場所に彫ったりする話があるように、ダイソー版のCDの説明書の最後の右隅に、以下のような絵が「私のことも忘れないで」と、小さい白黒画像で載せられています。
『草野球』というゲームを三部作として眺め直してみると、制作者たちのメッセージに満ちていますが、「そうだとは気づかれないように作られている」ところが、実に実に面白かったですねえ。 -
『草野球』に登場してくる6つのチーム名と選手の名前を、制作者たち(STUDIO Sequence)がどういう基準で選んだのかは,もちろん私には分かりませんが、しかしフライング・ウインズ(FLYING WINDS)の選手たちの名前は、チーム名を見ればすぐに連想されるように、航空機から採用されていることはあきらかです。
1アスカ
2ヴィクセン
3ファルコン
4シンデン
5ファントム
6メッサー
7ゼロ
8ラプター
9アパッチ
以上の9名です。もしあなたが航空機マニアであったなら、1から9まで、すべての航空機イメージを即座に自分の記憶の中から呼び出すことが可能でしょうが、残念なことに私は航空機に関心が強い人間ではなかったので(あなたはいくつ連想することができたでしょうか?)、実在性の確認のために、1アスカ、2ヴィクセン、4シンデンの三つについては、あたらめてネットで検索することにしました。すると予想通り、それらはみなこの世に実在する航空機の名前でした。
ほかのチーム名と選手名にも何らかのオマージュなり、引用なりが存在するのかもしれませんが、今の私にはその答にたどり着ける力はありません。
とはいえ、『草野球物語』においては、二子山や幸福ケ丘以外の選手たちは、ニックネーム、あるいは偽名で登場していると思われます。
ERION’s Tracker's Club’s Team(エリオンズ・トラッカーズ・クラブズ・チーム)とは、何でしょうか?
カタカナ発音で聞くと、運送会社「エリオン」のトラック運転手たちの集まりではないのかと連想しそうになりますが、表記が「Trucker」ではなく「Tracker」なんですよ。とすると、いきなり不穏な感じになりますよねえ。「Tracker」には追跡者のほかに警察犬という意味もあるようですから、警察犬養成所の人たちのチームと考えられます。このチームには女性が4人もいますから、私が「その1」で空想した不穏な忍者系あるいはアサシン系組織ではなく、あるいはこっちのほうが「本来」なのかもしれませんね。警察犬関係者たちが山田姉さんたちと交流を持っていた、という世界線で、妄想シナリオを書き直すこともできそうです。
↑は私が作ったGIF系MAD。セリフが読みにくい場合は画像をクリックしてみてください。実際のゲームには実況担当として二人が一緒に出てくるシーンはありません。本来のゲーム内では、各イニング終了後に交代で登場します。セリフは吐きません。ただ黙ってこちらを見つめてくれるだけです。機能制限版のダイソー版『草野球』では、背後のスコアボードが河川敷草野球場の写真の中に現れるだけで、登場しません。
私の妄想の中では、女性の方はピッチャーの山田姉さんの、さらに上の姉を想定しております。
初代版のジャケット絵には学生服なのか事務員の服なのか判然としない衣装を着た山田姉さんの背後に写ってます。そういう「レイアウトの位置関係」から姉妹だと判定しました。とはいえ、アニメ世界ならピアスして女子高校生やってても全然OKなので、アニメ設定的には山田(姉)投手は、高校生の方がいいかもしれないですね。男性の方は素性とキャラ設定がまだ自分の中で完了しておりません。彼らは実況解説時、演出として、プロ野球でおなじみの「鳴り物付きの大応援団の音声」を特殊効果として流しながら(だって実際の草野球ゲーム内には大応援団なんていないでしょ、ハハ)、数台のドローンを使って、試合を撮影し、試合経過をチーム関係者のPCやらスマホに流してるんです。だから、われわれがゲーム中に見ている球場の視点は、そのドローンから見たたものであるということですね。
「その1」で、6つのチーム名と選手名、背番号、守備、左右どちらの打席に立つか(LRという文字は私たちから見てどちら側に見えるかを示していて、Rならば実際には左打席に入る選手であることを意味しています)、打力、走力を数値化した表を掲げました。これはゲーム内で個別に出てくるもの(黒背景に白字で出てくる)を私が一枚に編集し直したものです。この表の中で無意味だったものが背番号です。この背番号情報は、私が「ある妄想」において矛盾点の合理化のための根拠になってくれましたが(後述します)、ゲーム内においては、どんな場所においても生かされていません。背番号を見せる選手のシーンは一切出てこないのでした。
それと私が欲しかったのは選手たちの性別情報でしたが、これは表の中には明確に示されていません。ですが先ほどエリオンズ・トラッカーズ・クラブズ・チームに女性が4人いると明言できたのはなぜでしょう?
もし私が初代の『草野球』を手に入れていなかったら、私はずっとエリオンズのシドニーは女性なのか男性なのか迷っていたでしょう。キャサリン、エレン、エリー、ヨーコは名前から判断できますが、シドニーは男女ともに、いそうな名前ですから。(『進撃の巨人』のエレンは男だったよな、とあとで自分に突っ込みをいれました。)
それで悩んでいたら、この連休中にようやく初代版を使って、すべてのチームで自陣をそれぞれ先攻バージョンと後攻バージョンに分けて、合計60試合やりました。(参考までに追記させていただきますと、試合に2時間くらいはザラに費やされる本当の野球の試合と違って、『草野球』シリーズは、だいたい20分ちょっと(アニメ1本見終わるくらいの長さ)で終了するゲームです。延長試合になると30分かかることもありますが、『草野球』ルールでは延長試合は13回で引き分けゲーム終了になります。)
南二子山町内会チームの山田投手はチームデータ一覧に(姉)と書かれていたし、また二頭身キャラの姿も他のチームの投手たちとは異なったデフォルメが施されているので、明確に女性と判断できます。
そうではあるのですが、初代版をやっている最中に、ダイソー版とEX版をやったときには気づかなかったユニフォームにおける微妙な差異に気が付いたのです。
左がEX版で、右が初代版です。背後のフェンスの差異にはすぐに気が付いたのですが、最初ユニフォームにまで気が回りませんでした。
画像をクリックして見ていただくと、分かりやすくなると思いますが、EX版のユニフォームはソックスを見せずに足元まですっぽり覆っています。しかし右の初代版の山田姉さんの足元を見るとソックス(それとも生足?)が見えています。これは女子ソフト選手が着用するユニフォームを模したものだったのかもしれません。初代版においても、彼女以外の他の二子山の選手が打席に立つときは、左のユニフォームと同じで足元まですっぽり隠すユニフォームを着ているのです。
それでもしやと思って、エリオンズの試合をやってみると、キャサリンとエレンとエリーとヨーコの4人もソックスを見せるタイプのユニフォーム姿で登場しており、他の選手はそうではありませんでした。
それでシドニーは男性であると確信できたのです。とはいえ、EX版以降、彼ら制作者たちが、「微妙なユニフォームの違い」で性別を暗示するのをやめて、登場する選手全員を「同じスタイル」で再統一した理由はなんでしょう。
私はEX版で妖艶に描かれた女性が、ほんとは山田姉さんではなく、実際にはフォーチューン・ナンバーズかフライング・ウインズの中にいた女性選手であったらいいのにと思っています。しかし初代版の二つの該当チームのユニフォーム姿のなかには、女性を暗示するユニフォームを着た選手は出てこないのです。
「それならいっそEX版で選手全員を同じスタイルで再統一して矛盾を払拭しよう」と考えたのかどうかは分かりません。むしろ明確にどちらかのFの頭文字から始まるチームのなかにソックスを見せて打席に入る選手をひとり紛れ込ませてくれていたら、それが助けになって、私の妄想もすんなりと先へ進むことができたんですが。
とはいえ、私個人の見立てとしては、あの妖艶女子は、フォーチューン・ナンバーズに所属する女子選手だと考えたいのです。
初代版のイラストには、IIDUKA(飯塚)と読める背番号30の右利きの選手が描かれています。しかし二子山の選手一覧表には背番号30の飯塚なる人物は出てきません。
ところがEX版のイラストには飯塚と読める背番号7の左利き選手が描かれています。フォーチューン・ナンバーズの選手一覧表のなかに背番号7の選手はいるでしょうか……。なんといるじゃないですか。
それで私はもと二子山チームの30番だった飯塚クンは、なんらかの事件を機に、もとの組織を離れて、フォーチューン・ナンバーズの属している組織体の一員(ロボット搭乗員)になって、野球においては、妖艶姉さんのチームメイトになった、と解釈しました。利き腕がスイッチしていることに関しては別の説明を捏造しなければなりませんが。
ということで、「妄想も大概にしろ」と突っ込まれ、あきれられそうですが、このゲームの制作者たちの裏設定(本来の意図)がどのようなものであれ、自分の物語を妄想して楽しむのは愉快なことですよ。
次回に続く。 -
前回、20年ほど前に、ダイソーで売られていた100円ゲームの多くが、実は、MSD-JAPANが過去に販売していたゲームタイトル群の再パッケージ化だったという話をしました。
一方で、MSD-JAPANについてネット上で得られる情報はきわめて少ないという話もしました。
彼ら(MSD-JAPAN社員やこの会社にゲームを納入していたゲームメーカーたち)はその後どこへ散っていったのでしょうか。
あるいは大手のゲームメーカーや販売会社への再就職を果たせた人もいるかもしれません。
Yahoo!知恵袋でこんな質問を見つけました。---------------------------------------------------ホームページ自体はまだあるようですですが2001年より更新が止まっているので多分つぶれているのでしょう---------------------------------------------------
確かに、MSD-JAPANのホームページは2001年で更新が止まっているじゃないですか。じゃあ『草野球EX』は2002年の販売なのに、これはいったいどういうことなんだろうと私は思いました。いろいろと大変な時期だったんでしょうねえ。
販売会社としては更新は止まっていましたが、さらにホームページ内のリンクをたどっていくと社長語りのページで、社長さんが2008年まで更新を続けていることに気が付きました。その間(7年間)、一方でいろいろと残務整理をしていたんでしょうかねえ。
「かつてMSD-JAPANという会社が存在した」という証拠を、こうやって社長ご自身が維持し続けてくれていたことはありがたいことでした。とはいえ、その社長自身のページも更新が止まってすでに15年。それ以降のことはもはや何も分からないのです。検索の過程で、かつて『ぷよぷよ』というゲームで一世を風靡したコンパイルの仁井谷正充氏のインタビュー記事に出会ったのも、私にとっては、不思議なシンクロ現象でした。今日まで仁井谷正充氏のことはまったく知らないで過ごしていましたので。
さて、話を『草野球』に戻しましょう。
初代の『草野球』が『草野球EX』になったとき、新機能追加と合わせて、草野球場のデザインや選手のユニフォームその他いくつかのマイナーチェンジも施されました。
『草野球EX』のパッケージを見れば、イラストも新たに描き換えられていることは一目瞭然ですが、そのことによって初代版では、試合終了後に時々出現するイラスト(これは前回紹介しました)は2枚だったものが、『草野球EX』のパッケージ用イラストからさらに2枚付け加えられて、全部で4枚が、定期的に試合終了後の画面に出現する仕様に改変されました(追加画像は以下参照)。
2枚目のバットを振るうお姉さんは、初代版の山田姉さんより妖艶じゃないですか?
しかも初代版の二子山チームのユニフォームとデザインが異なっています。彼女の帽子とユニフォームにつけられているのは「F」というアルファベット一文字のみ。けれども、初代版のイラストを見れば、彼らのユニフォームでは漢字の「二子山」を使っていることが分かります。
おきゃんな感じのする初代の山田姉さんとEX版のこの妖艶な女性は同一人物なのだろうか?……、という疑問が私の脳裏に浮かびました。
それで、再度、両方のバージョンのイラストレーターの名前を確認しましたが、やはり同じ人物(F.SEKI)でした。初代版の山田姉さんは2枚とも左の耳にピアスをしていますが、拡大して確認してみましたが、この妖艶女性の左の耳には、ピアスの痕跡は見当たりません。初代版の山田姉さんの左の耳にピアスを描き込んだ関さんは、なぜ今回の妖艶なお姉さんの左耳にはピアスを描きこまなかったのでしょうか? 「やはり別人物なのではなかろうか?」と私は思いました。
「もしかしたら、彼女の帽子のアルファベットのFは、二子山の頭文字ではなく、別のチームの頭文字ではないのか?」、と、そう思いました。
Fで始まるチームといえば、フォーチューン・ナンバーズとフライング・ウインズがいます。なんとユニフォーム的には、アルファベットで言えば、6チーム中、Fで始まるチームが3チームもいるんです。
初代の制作にあたっても、イラストのユニフォームに出てくる名前が「南二子山」ではなく「二子山」になったことについては、彼らの間で、イラスト担当の関氏との調整確認事案もあったのだろうと推察します。「デザイン的には、南は省いて、二子山の三文字だけのほうがいい」というような話になった結果なのかもしれません。
山田姉さんの妖艶化は、新機能追加に合わせて、二子山チームのユニフォームが新調されることになった流れの延長線上にあるだけの話で、別段詮索する必要のない問題なのかもしれません。
けれども、一連のロボット活劇アニメ・シリーズの各エピソードを妄想中の私には、むしろデザインが新たにされた「この妖艶な女性」は、物語の中で山田姉弟にからんでくることになる、フォーチューン・ナンバーズ(別組織の凄腕女性ロボット搭乗員)かフライング・ウインズの一員(女性戦闘機乗り)であってほしいと思うのです。そのほうが「私の中」で妄想が面白くなって広がるからでした。次回に続く。 -
ゴールデンウイークは雨ばかりで楽しみ半減でしたねえ。
結局私は野球ゲームばかりしてました(ざっと60試合)。といっても、ダイソー版ではなく、そのオリジナル版(1stエディション)の『草野球』の方でしたが。
「ああ、なんか暇つぶし用の簡単なゲームでもしたいなあ」という動機から始まり、もともとは「で、どんなもんなんだろう」という興味でダイソーの100円ゲームの中古品を、ヤフオクとかメルカリとかで手に入れて近づいたPCゲームの世界だったんですが、結構面白いじゃないですか。
そのようにして、時々、単品で買ったり、複数出品のものをまとめて買ったりしたものの中から、「じゃ今度はこれでもやってみようか」と思って、いろいろ遊んできましたが、この3月に始めたのがダイソーの『野球ゲーム』でした。
やってくる球を打ち返す、ただそれだけで楽しかったのでした。YouTubeではゲーム専用機系ののファミスタ・シリーズとか日本や米国のプロ野球ゲームの内容紹介動画がたくさん出てますけど、そういうものは、これまでやったことがなかったので、比較のしようもなく、この「かわいらしい二頭身キャラたち」が織りなす勝負の世界を、ただただ面白がっていられたのは、かえって、よいことだったと思います。
このダイソーの野球ゲームのショートカットアイコンには「野球ゲーム」ではなく、「草野球ダイソー版」と書いてあったことが気になって、「ってことは別のバージョンがあるのかな?」と思い、ネットで調べ始めました。
すると、ダイソーの野球ゲームは、2002年にMSD-JAPANが出した『草野球EX』の機能制限版だった、ということが分かりました。
Windows XP全盛時代の20年前、ダイソーで100円で売られていたPCゲームの多くが、実はMSD-JAPANという、PC用ゲームに特化して商売をしていた会社の終焉によって実現された「過去商品の再パッケージ化」だった(すなわちダイソーへの版権移動事件だった)という事実を、私は最近まで知りませんでした。
ファミコンに代表されるようなゲーム専用機向けの商品開発に労力を注いだ会社は、今日巨大な企業に成長しています。今となっては、ネットでMSD-JAPANについて調べようとしても、ウィキペディアにすら出てきませんし、個人が懐かしんで、MSD-JAPAN体験の思い出を語っているようなページも、検索かけてもヒットしません。私には、このことが、なんだかとても不思議な気がします。
YouTubeにはダイソー版の『草野球』の紹介動画と、『草野球EX』紹介動画が上がってますので、見比べることができます。「ゲームやおよろず」内にある記事も参考になります。
ダイソーの『草野球』は3チームで行うゲームでしたが、元ネタの『草野球EX』は6チームあり、PC相手だけではなく、1P対2Pで試合をすることもできることが分かって、「よし、じゃあ、このソフト手に入れよう」と思い、アマゾンをチェックしたら、ちょうど折りよい時期に当たっていたのか、中古品を手に入れることができました。
もとは2000円の品でしたが、なんと中古販売業者は新品を7000円で出してました、私はもうひとつあった中古品の方を3700円で買いました。
『草野球EX』にはさらに以前のエディションがあるので、こちらの初代「草野球ゲーム」の方もヤフオク経由で手に入れました。
「初代」の方もEXと基本構造は同じで、6チーム構成で、かつ対PC戦と1P対2P戦もできるのですが、『草野球EX』で、それまでできなかった牽制や盗塁を盛り込んだというわけです。
『草野球EX』は値上がりし、中古品を手に入れにくくなってますが、初代の『草野球』は500円前後でヤフオクやメルカリで運が良ければ入手可能な状況です。
ダイソー版の『草野球』のジャケットには二頭身キャラしか登場しません。もともと「そういうキャラとして制作されたゲーム」であったならば、少しもおかしなことではありません。
ダイソー版、EX版、初代版と、新しいエディションから古いエディションへと、順に写真を見ていただいて、気づかれたと思いますが、ジャケットにおいて、ダイソー版は、キャラに感情移入する「スキマ」があまりありません。
その理由は、ゲームを開始すれば、チーム名とか選手名とかは分かるにしても、ダイソー版では、かつてのソフトには付属していた「ある要素」が完全に払拭されているからです。
MSD-JAPAN版のケースにはアニメ絵っぽいイラストが描かれていますが、2000年版にしても2002年版にしても、ゲームの中にこれらのジャケット絵が再び出てくるのです。とはいえ〈彼ら〉は絵を提示するだけで、なんの説明もしていません。
しかし「それ」が、私の空想癖に火をつけてしまいました。私はこれらの絵をもとにアニメ作品として一連のお話を空想し、南二子山町内会やらフォーチューン・ナンバーズやらフライング・ウインズやら幸福ケ丘駅前商店街やらトワイライト・ソルジャーズやらエリオンズ・トラッカーズ・クラブズやらというチーム名の由来を考えました。
私が空想する、このアニメの主人公は、南二子山チームの投手たる山田姉さんです。本当はエヴァンゲリオン(二子山からの連想です)みたいな巨大ロボット物語内における、それぞれにクセのある組織集団の登場人物たちの織りなす物語の幕間劇としての草野球のシーン、それがこの『草野球』だったのではないかと、思い込むことにしたのです。そうすると、さらに楽しくなりました。
実在するアニメにも幕間劇として草野球をするエピソードを盛り込んだものがいくつかありましたね。例えば近年では『ドロヘドロ』なんかもそうでした。
ロボット搭乗員たちと整備士集団、彼らが利用する商店街の人々、名前を数字で呼び合う別組織のロボット搭乗員たち、戦闘機に乗って戦うパイロットたち、陸上自衛隊の隊員たち、忍者のようなアサシン(追跡者)を抱えるエリオンという組織、などなど、そういう人々がこの山田姉さんの活躍を中心に描かれるアニメの登場人物たちです。
そして彼らは「過酷な日々」を過ごしながら、なぜか「定期的に集って草野球をする」のですが、その様子を描いているのが、この『草野球』というPCゲームの正体だったのだ、というのが「私の見立て」です。
もちろん、すべて私の妄想(二次創作)に過ぎないのですが、ダイソー版では外されてしまったイラストと、そのイラストの中に盛り込んだ「裏設定」のようなものは、制作者側の〈彼ら〉(STUDIO Sequence)の中には確実に存在したはずだと思います。
〈彼ら〉から、それを聞くことができたら、どんなに楽しいことでしょうか。
次回に続く。