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私、最後にYouTubeに動画をあげたのが、今年の2月じゃないですか。一時期はクチパク素材作成とかにも凝ったことがあったのですが、言葉が降りてこないというか、やる気が起こらないので何も始められないんですよねえ。
まあ人智学の光を当てることによって明らかになったキリスト教の秘教的核心部分はすでに語っちゃったので(YouTubeでもBlogでも)、落穂拾いみたいなもんになるしかないということもあります。
あとは「自分自身でそれを確認できるようになる(=秘儀参入者になる)」ということがシュタイナーが読者(修行志願者)に求めたことであって、それが分かった人は、あとは黙って延々と密やかなる修行の日々を、この世を去るその日がくるまで続ければいいだけの話ですからねえ。
人類は、あるいはこの私は(この場合は今自分が関わっているペルソナですが)生き残れるか、とかそんな話じゃないんですよ。なぜそんなことが重要なんでしょう。でも多くの人はこのペルソナを救ってほしい(気持ちよくしてほしい)のですよねえ。そして「きもちくしてくれてありがとう」と詐欺師たちにお布施を気前よく渡します。
たとい、今世で秘儀参入体験のかすかな手がかりのようなものにさえ出会えないかもしれないとしても、「この意思を死ぬまで保っていこう」と思うことはできるし、またそのように死の直前まで自分の生き方を維持して行けたなら、それでいいじゃないですか。
来世ではまた別の道具(ルシファーの作品としてのペルソナ)に接続させられますが、そのペルソナを〈この世に落ちている私〉の天界回帰の〈道具=助け手〉として、以前の人生で企図したことの続きをやるんですよ。
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さて、前々回の投稿で『草野球』に熱中して以来、いまだにこのゲームへの関心が途切れない私であります。その証拠が以下の写真。
それぞれのチームのピッチャーのクセを調べながら、今ではその調査結果を参照しながら、投球の組み立てしながらゲームするモードに入っております。
そばに自陣になった各ピッチャーの球筋のノートを置いて、いろいろ試しながら、気が付いたことがあったら、さらに書き込むというようなことをしながら、遊んでます。
以下対戦結果です。あわせて終了後に時々出現する4種類のグラフィクスのデータも入れてます。
今は第二クール(自陣先行モード)に入ったばかりです。この調子で凝り始めたら、リーグ優勝決定はもちろん、120試合消化後の各選手の打率とかホームラン・ランキングとか調査し始めそうです(スコアブックまでやり始めそう……でもまあ、やりませんけどね)。
でもPC相手だと「こいつはいろいろ忖度する(PC側が意図的にPCチームのバッターに三振させたり、タッチアップ・ルール適用が変だったりする)」ので、パーソン対パーソンでデータを出さないとほんとの面白さ(特に投球術で相手バッターを攻略するみたいなの)は分かりませんねえ。
ネット上の異世界で勇者とか魔法使いとかになってパーティを組んで遊ぶというのは多くの人がやってますが、9人でパーティを組んでネット上の野球リーグ戦を戦うゲームなんてものはありませんからねえ、そういうものが生まれたら、面白いのになあ、と個人的には思いますよ。
YouTubeも含め、ブログも投稿滞ってますが、シュタイナーによると創造性は14日間隔で周期を繰り返すそうですよ。「やる気スイッチ」もそれに従って増減するんでしょうか。今の私はサインカーブを思い描いた場合、だいたいどのへんにいるんでしょうねえ。
ぼんやりしていると何も投稿せずに一か月が簡単に過ぎてしまうので、なんとか月に1本、欲を言えば2本くらいまではこんな具合に最低限更新しようと思ってますよ。
ということで、7月入ったら、今よく聞いてる音楽についてひさびさ投稿したいと思ってます。PR -
前回の投稿からかなり時間があいちゃいましたけど(相変わらず『草野球』もやってます)、今回はひさびさPC関連の記事です。
私はこれまで、「小型のPCだったら、場所を取らなくて部屋がスッキリするから、いずれミニPCを手に入れたいなあ、でもそれはWindows10の更新サービスが終わる時期の話かなあ」と思って暮らしてました。
現在メインで使っているパソコンのOSはWindows10ですが、YouTubeとかNetflixとかアマゾンのプライムビデオとか、PCの用途として結局そういう方面での使い方が中心になっていて(つまりテレビ放送という娯楽の代替品です)、かつては頻繁に行っていた音楽CDやらDVDやらを「焼く」という作業もまったくやらなくなってしまいました。
もはや「ネットにアクセスできれば、それでいいじゃん」的世界に突入している人は、私同様たくさんいると思います。CDやDVDを利用するときは、外付け用光学ドライブを、その時だけつないで使えばいいし、そうじゃない大部分の時間は、そういう余計なものは仕舞っておいて、空間をすっきりと使いたいと思ってしまうじゃありませんか。
最近YouTubeで中国製のミニPC(GMKtec NucBox3)を紹介してる番組をたまたま見て、1万4千円程度で、Windows11 Proの入ったミニPCが手に入るという事実を知って、リンクをたどって、アマゾンの商品ページに飛ぶと、なんとちょうどこの時期、クーポンを使って購入すれば、さらに1200円分安く手に入ることを知って、中古マニアな私なのに、ひさびさ新品を衝動買いしてしまいました。
YouTubeでは、購入製品の認証や初期起動時においては、日本語キーボードが正しく動作せず`、@マークをshift+2の操作(英語キーボード式)で入力しなければならないこと、そしてファンレスゆえに高熱(CPUはアイドル時60°、高熱発散時80°以上)になるという「問題個所」に触れていなかったので(天板が熱いという感想はありましたね)、安さだけに気を取られて、アマゾンの評価ページを読むこともすっとばして買ってしまいました。
とはいえ、それら種々の問題クリア後の今現在、そのミニPCを使ってこのネット記事を書いてます。
認証問題では私の場合、HDMIで接続されているモニターが「認証?」されていなかったからなのか、候補としてあと2つDellとか、ほかのモニターの型番が出ていて、今使っているモニターを選択すると、それでちゃんと認証作業全体が終了しました。アマゾンのコメント欄では、「認証できなかった。連絡して再発行してもらった」というような報告は載っていますが、認証がモニター選択と関連するこの現象について報告している投稿者はいないみたいです。
@マークを日本語キーボード上で正しく打ち込めるようにする手順はネット上にも出てますので、難関ではありません。
NucBox3が、ファンレス構造であるがゆえの発熱問題は、冷却用ファンを付け加えることで解決できました。まあ、メーカーさんも普通に使えば筐体が高温になっていても大丈夫なような製品作りをしているんでしょうから、CPUを酷使するような使い方をしなければ気にしなくてもいい部分なのかもしれません。
私の場合、自宅にはいろんなPC関連のガラクタがとってあるので、段ボール箱のなかから必要な部品を取り出して組み立てるだけでOKでした。
まず最初に、このミニPCの底面の蓋をつけたまま、USB式の12cmのファンの上に乗せて試してみました。金属のファンガードは外し、メッシュ板を乗せ、ファンにはゴム足を取り付けています。PCケースの下部に風が当たる形にして様子を見てみると、ちゃんと温度は下がってくれたのですが、まだ下がり足りない気がしたので、蓋を外して、再度試してみるとかなり下がりました。
しかし下の蓋を開けた状態のPCケースを12cmファンの上に置くのは、メッシュのファンガードをつけたとしても安定感がないので、今度は14cmのファン(1000rpm)を使って同じように設置し直してみました。
それぞれファンの風の吹き出し側の向きを変えて、PCケース内の基板に向けて下から風を吹き付けて左右に開いているスリットから暖気が出るバージョンと左右のスリットから外気を取り入れてPCケース内部の熱を下方に吸い出すバージョンと2通りためしてみましたが、下方に吸い出す方が妙な風切り音がなく若干冷却効果が高かったたので(おおざっぱに見ればほぼ同じです)、私は「下方吸い出し式」でいこうと決めました。
以下、電源投入後30分間ネット閲覧した後のHardwareMonitorの表示画面です。
すごく冷えてます。そして長時間使っても、もはやケースの上面、天板部分はまったく熱くなりません。
そういうわけで、「結局いろいろ苦労したけど、この買い物は一応成功認定側かな」と思っております。
最終的にこれだと決めたセッティングでは、新たに買い足さなければならかったのは、3ピン式ファンをUSBに接続して利用できるようにする変換ケーブルのみでした。
今回利用したファンはもともと静音タイプのもの(12Vで回転数が1000rpm)でしたので、そのままの回転数で使うために12Vに昇圧するケーブルを使いましたが、高回転のものをUSBの5Vのままで利用するケーブルも売っています。この場合は回転数が下がる(静音化する)ので、自宅にある、使っていない高速ファンを低速ファンとして再利用したい人は、選択肢のひとつでしょう。
また初めからUSBケーブル式のファンを購入して使うのももちろんありです。この場合、比較的高速の(つまり騒々しい)ものが多いので、速度コントローラー付きのものか、あるいは速度コントローラーを別途手に入れる必要がありますね。ただ金属製のファンガードは邪魔になるので、水平を保てるメッシュ式のものなどに交換する必要があります。
最初に試みたUSB式12cmファンだとこんなふうな外見になります。
USB式ファン(12cm、2000rpm)にダイソーで買った植木鉢用のプラスチックのメッシュ板を若干ファンよりも幅広に切り取って乗せ、その上にNucBox3を乗せてます。後部に突き出ているのは、回転数を変えるためのコントローラーです。
冷却効果は14cmファン同様、上々だったのですが、安定感とデザイン性を重視して、結局14cmファンを使う形に落ち着きました。
今豊富に出回っているミニPCにはファン内蔵製品もあるようですが、性能はNucBox3よりも上でも、小径ファンを内蔵させてるがゆえにどうも音がうるさいようです。
それならば、私のように廉価なファンレスのミニPCを買って、あとから「静かな冷却ファン」を追加するというチョイスも大いにありでしょう。
というわけで、Window11の購入時期が想定より少し早まりましたというお話でした。 -
ある時、
Look for the grass field of your dreams . If you find it, something will come.....Maybe.
という声が聞こえた……というのはもちろん嘘であります。
しかし、最初に手に入れたダイソー版の『草野球』の球場フェンスの向こう側に現れた橋を見たとき、「この草野球場のある場所を突き止めたい」と思ったのは確かです。
俄然興味が湧いたので、その後、順に『草野球EX』そして初代『草野球』を手に入れた話はすでに書きました。
それぞれにおいて、ゲーム最初に現れる画像は、ダイソー版、EX版、初代版の順に以下のようなになります。
なんと、もともとの「草野球場」は河川敷ではなかったのでした。このような平坦な土地が日本で見られるとしたら、それは北海道以外ありえません。
関東にもこのような風景を見ることのできる場所が、あるいは存在するのかもしれませんが、そうだとしても、「私には見つけられそうにない」とすぐに思ってしまいました。
しかし一方で、実は、EX版には、のちにダイソー版で大フィーチャーされることになる河川敷野球場が出てくるのです。
初代版の野球場はひとつだけですが、EX版には二つの野球場が出てくるのでした。そしてその「新しく付け加えられた方の野球場」が、ダイソー版で展開されるゲームのメイン会場になったのです。
EX版の場合、たいていの場合は前回ユニフォーム話をしたときに見てもらった左側の野球場が現れます。ところが自陣をフォーチューン・ナンバーズ、幸福ケ丘商店街、エリオンズ・トラッカーズ・クラブズにしたときだけ、ダイソー版と同じ草野球場が現れる仕様に変っていたのでした。
そのときに流される鳴り物(トランペット)のメロディーもまた別バージョンのものになります。だからダイソー版で使われている球場と鳴り物効果音は、EXでは使用されなかった組み合わせでセットアップされている、ということになります。
ダイソー版に使われている写真を見てみましょう。
A
B
C
私はこの草野球場がどこなのか突き止めたいという衝動にかられました。
写真Aは橋桁のところに、化粧垂木のようなものが若干狭く2本、その間は広めに5本並んでいます。
写真Bでは2つの橋が写っています。奥の橋は斜めに進んでいますね。
写真Cではトラス構造(△▽△▽△)を持った鉄道橋が遠くに写っています。
私はこれらの情報は「使える」んじゃないかと思いました。
このような河川敷の野球場は東京にある、と仮定しました。そして多摩川か荒川か江戸川のどれかに付属する野球場だろうと思って調べ始めましたが、最初のうちは、検索してもはかばかしい写真に出会えませんでした。
二子山と聞けば、若い人たちはエヴァンゲリオンのドラマの展開地を最初に連想するでしょうが、私の場合は相撲部屋でした。調べると、二子山部屋は荒川と江戸川にはさまれた土地にあるじゃないですか。そういう見立てのうえで検索を始めた結果、多摩川河川敷をいろいろ眺めてみて最初に候補から外しました。だから、ということは、荒川か江戸川のどちらかだろうと思いました。
私は最初のうちは、荒川が有望だと思っていたんですが、うまく検索に想定していたような球場も橋も現れませんので、「じゃあ、江戸川」と思って検索すると、トラス構造の橋の下にある野球場の写真をいくつか見つけたので、「やっぱ江戸川河川敷かあ」と思ってちょっとだけうれしがっていたんですが、さらに検索を進めて江戸川にかかる16本の橋の写真をチェックしてみると、自分が思い浮かべている条件と合致する橋と野球場がないことに気づきました。
「もしかして東京にある川の河川敷野球場じゃないかもな。ああ、もうあきらめよう」と思って一旦は投げだしたんですが、後日、Googleの地図検索でもう一度挑んでみると「ここかもしれない」と思える一枚の写真に行き当たりました。右が四つ木橋の河川敷の写真です。左の写真に写っている川と土手を仕切る鉄パイプ製フェンスと同じものが、右の写真にも写っているじゃないですか。下の写真では、写真Aに出てくる化粧垂木のようなものが写っている橋の写真です。これがこれが突破口でした。
それでいろいろさらに調べて確信感覚を増やしていきました。でもこれ以上「写真の一致事例」を長々と語っても退屈でしょうから、最後に以下のような航空写真を見てもらって終わりにしたいと思います。
航空写真に書き込んだABCの矢印が写真を写した方向だと思います。
結論:ダイソーの『野球ゲーム52』において、選手たちがプレイしていたのは「墨田野球場A面」である。
私は九州住まいなので東京の地理ことはまったく分かりません。あれこれ苦心してやっと自分なりに納得できる結論には到達できましたが、実は「大きな勘違いだった」ということもありえますんで、ぬか喜びでなければいいなあとは思っています。
もし東京在住のかたで、荒川河川敷近辺にお住まいの方がいらっしゃったら、「私の見立て」が正しかったのかどうか、散歩で暇つぶしがてら、ご報告いただけたら幸いです。『草野球』ゲーム?、「うちのパソコンはWindows 10(or 11)64bit版だから、どうせインストールできないしなあ」、と思われた方、ご安心ください。三つともに、CDを開いて任意の場所にコピーしてしまえば、ちゃんと動いてくれます(11は未検証ですが)。Windows10 32bit版ならば、インストール自体が可能です。
ゲーム開始の最初の画面下部に出てくる「PRESS TRIG (A)BUTTON」という表記のAはキーボードのAではなく、ジョイパッド用語なので勘違いしないでください。初代とEXに出てくるSPACEの方はキーボードです。ピッチャーとして投げる球種は豊富ですよ。私はZ(つ)・X(き)・C(そ)と方向キー(初代版とEX版では、説明書はYGHJかテンキー8426の使用を勧めていましたが、ノートブック型はテンキー使えませんしねえ)を使ってましたが、Zを押して指を離し、ピッチャーが投げる前に、すかさず方向キーを長押しすれば、カーブ系、シュート系、速い球、普通の球、遅い球が投げ分けられます。球速も、コンマ〇〇秒の範囲で投手ごとに調整されているみたいです。
ダイソー版に登場する投手たちは球速の上では、下位の3人ということになります。一番の速球派はエリオンズのイーサンです。彼は打撃能力も最高ポイント者なので、今でいう大谷翔平的立ち位置にいる投手兼強打者です。
投げるときピッチャーが踏むべき有効な投手板の位置は(カーソルは左に6つ、右に6つくらい動きますが)実際には6つくらいはあるんじゃないでしょうか(すみません、検証不足なので今のところ断言できません)。5×球種5つ、あるいは6×球種5つで25種類、あるいは30種類くらいは投げ分けられるんじゃないかと思います。
6人の投手の投球速度とコントロール能力はそれぞれ異なってますので(直球を選んでもまっすぐ打者の足元に飛んでこない場合がある)、これに25種類、あるいは30種類(推定)の球種を合わせれば、それぞれ個性を持った投球になるようです。
速球キーとカーブキーの同時押しは有効か試してみたんですが、どうやら無効のようです。もしこれが可能だったら、球種はさらに増えることになったんですがねえ。
1P対2Pはダイソー版ではできませんが、/キーで開始して1P側を選び、次にZキー側で2P側を選ぶようにすれば対戦ゲームに入れます。ちなみに初代版『草野球』では、Zキー=/キーだったのですが、『草野球EX』ではキーアサインメントの再設定時に凡ミスをやらかしたらしく、/キーの右隣の左傾き直線キー(ろキー)がZキー、/キー=Xキーというふうにちぐはぐな状況になっています。「CDの説明書は誤りです」という趣旨の訂正文が添付されていた紙製の説明書に書いてありました。さて、「なぜ、STUDIO Sequenceは、EX版で河川敷野球場を付け加えたのか」そして「なぜダイソー版からイラストを〈完全排除〉したのか」という疑問が残っていますが、そろそろ考えるのにも疲れました。
ということで今回の一連の投稿は今回でひとまず終了したいと思います。
「ダイソー版からのイラストの完全排除」と書きましたが、実はそうではありません。宮大工が自分の名前が書かれたノミを屋根裏に残したり、小説『さんちき』みたいに、自分の名前を人目につかない場所に彫ったりする話があるように、ダイソー版のCDの説明書の最後の右隅に、以下のような絵が「私のことも忘れないで」と、小さい白黒画像で載せられています。
『草野球』というゲームを三部作として眺め直してみると、制作者たちのメッセージに満ちていますが、「そうだとは気づかれないように作られている」ところが、実に実に面白かったですねえ。 -
『草野球』に登場してくる6つのチーム名と選手の名前を、制作者たち(STUDIO Sequence)がどういう基準で選んだのかは,もちろん私には分かりませんが、しかしフライング・ウインズ(FLYING WINDS)の選手たちの名前は、チーム名を見ればすぐに連想されるように、航空機から採用されていることはあきらかです。
1アスカ
2ヴィクセン
3ファルコン
4シンデン
5ファントム
6メッサー
7ゼロ
8ラプター
9アパッチ
以上の9名です。もしあなたが航空機マニアであったなら、1から9まで、すべての航空機イメージを即座に自分の記憶の中から呼び出すことが可能でしょうが、残念なことに私は航空機に関心が強い人間ではなかったので(あなたはいくつ連想することができたでしょうか?)、実在性の確認のために、1アスカ、2ヴィクセン、4シンデンの三つについては、あたらめてネットで検索することにしました。すると予想通り、それらはみなこの世に実在する航空機の名前でした。
ほかのチーム名と選手名にも何らかのオマージュなり、引用なりが存在するのかもしれませんが、今の私にはその答にたどり着ける力はありません。
とはいえ、『草野球物語』においては、二子山や幸福ケ丘以外の選手たちは、ニックネーム、あるいは偽名で登場していると思われます。
ERION’s Tracker's Club’s Team(エリオンズ・トラッカーズ・クラブズ・チーム)とは、何でしょうか?
カタカナ発音で聞くと、運送会社「エリオン」のトラック運転手たちの集まりではないのかと連想しそうになりますが、表記が「Trucker」ではなく「Tracker」なんですよ。とすると、いきなり不穏な感じになりますよねえ。「Tracker」には追跡者のほかに警察犬という意味もあるようですから、警察犬養成所の人たちのチームと考えられます。このチームには女性が4人もいますから、私が「その1」で空想した不穏な忍者系あるいはアサシン系組織ではなく、あるいはこっちのほうが「本来」なのかもしれませんね。警察犬関係者たちが山田姉さんたちと交流を持っていた、という世界線で、妄想シナリオを書き直すこともできそうです。
↑は私が作ったGIF系MAD。セリフが読みにくい場合は画像をクリックしてみてください。実際のゲームには実況担当として二人が一緒に出てくるシーンはありません。本来のゲーム内では、各イニング終了後に交代で登場します。セリフは吐きません。ただ黙ってこちらを見つめてくれるだけです。機能制限版のダイソー版『草野球』では、背後のスコアボードが河川敷草野球場の写真の中に現れるだけで、登場しません。
私の妄想の中では、女性の方はピッチャーの山田姉さんの、さらに上の姉を想定しております。
初代版のジャケット絵には学生服なのか事務員の服なのか判然としない衣装を着た山田姉さんの背後に写ってます。そういう「レイアウトの位置関係」から姉妹だと判定しました。とはいえ、アニメ世界ならピアスして女子高校生やってても全然OKなので、アニメ設定的には山田(姉)投手は、高校生の方がいいかもしれないですね。男性の方は素性とキャラ設定がまだ自分の中で完了しておりません。彼らは実況解説時、演出として、プロ野球でおなじみの「鳴り物付きの大応援団の音声」を特殊効果として流しながら(だって実際の草野球ゲーム内には大応援団なんていないでしょ、ハハ)、数台のドローンを使って、試合を撮影し、試合経過をチーム関係者のPCやらスマホに流してるんです。だから、われわれがゲーム中に見ている球場の視点は、そのドローンから見たたものであるということですね。
「その1」で、6つのチーム名と選手名、背番号、守備、左右どちらの打席に立つか(LRという文字は私たちから見てどちら側に見えるかを示していて、Rならば実際には左打席に入る選手であることを意味しています)、打力、走力を数値化した表を掲げました。これはゲーム内で個別に出てくるもの(黒背景に白字で出てくる)を私が一枚に編集し直したものです。この表の中で無意味だったものが背番号です。この背番号情報は、私が「ある妄想」において矛盾点の合理化のための根拠になってくれましたが(後述します)、ゲーム内においては、どんな場所においても生かされていません。背番号を見せる選手のシーンは一切出てこないのでした。
それと私が欲しかったのは選手たちの性別情報でしたが、これは表の中には明確に示されていません。ですが先ほどエリオンズ・トラッカーズ・クラブズ・チームに女性が4人いると明言できたのはなぜでしょう?
もし私が初代の『草野球』を手に入れていなかったら、私はずっとエリオンズのシドニーは女性なのか男性なのか迷っていたでしょう。キャサリン、エレン、エリー、ヨーコは名前から判断できますが、シドニーは男女ともに、いそうな名前ですから。(『進撃の巨人』のエレンは男だったよな、とあとで自分に突っ込みをいれました。)
それで悩んでいたら、この連休中にようやく初代版を使って、すべてのチームで自陣をそれぞれ先攻バージョンと後攻バージョンに分けて、合計60試合やりました。(参考までに追記させていただきますと、試合に2時間くらいはザラに費やされる本当の野球の試合と違って、『草野球』シリーズは、だいたい20分ちょっと(アニメ1本見終わるくらいの長さ)で終了するゲームです。延長試合になると30分かかることもありますが、『草野球』ルールでは延長試合は13回で引き分けゲーム終了になります。)
南二子山町内会チームの山田投手はチームデータ一覧に(姉)と書かれていたし、また二頭身キャラの姿も他のチームの投手たちとは異なったデフォルメが施されているので、明確に女性と判断できます。
そうではあるのですが、初代版をやっている最中に、ダイソー版とEX版をやったときには気づかなかったユニフォームにおける微妙な差異に気が付いたのです。
左がEX版で、右が初代版です。背後のフェンスの差異にはすぐに気が付いたのですが、最初ユニフォームにまで気が回りませんでした。
画像をクリックして見ていただくと、分かりやすくなると思いますが、EX版のユニフォームはソックスを見せずに足元まですっぽり覆っています。しかし右の初代版の山田姉さんの足元を見るとソックス(それとも生足?)が見えています。これは女子ソフト選手が着用するユニフォームを模したものだったのかもしれません。初代版においても、彼女以外の他の二子山の選手が打席に立つときは、左のユニフォームと同じで足元まですっぽり隠すユニフォームを着ているのです。
それでもしやと思って、エリオンズの試合をやってみると、キャサリンとエレンとエリーとヨーコの4人もソックスを見せるタイプのユニフォーム姿で登場しており、他の選手はそうではありませんでした。
それでシドニーは男性であると確信できたのです。とはいえ、EX版以降、彼ら制作者たちが、「微妙なユニフォームの違い」で性別を暗示するのをやめて、登場する選手全員を「同じスタイル」で再統一した理由はなんでしょう。
私はEX版で妖艶に描かれた女性が、ほんとは山田姉さんではなく、実際にはフォーチューン・ナンバーズかフライング・ウインズの中にいた女性選手であったらいいのにと思っています。しかし初代版の二つの該当チームのユニフォーム姿のなかには、女性を暗示するユニフォームを着た選手は出てこないのです。
「それならいっそEX版で選手全員を同じスタイルで再統一して矛盾を払拭しよう」と考えたのかどうかは分かりません。むしろ明確にどちらかのFの頭文字から始まるチームのなかにソックスを見せて打席に入る選手をひとり紛れ込ませてくれていたら、それが助けになって、私の妄想もすんなりと先へ進むことができたんですが。
とはいえ、私個人の見立てとしては、あの妖艶女子は、フォーチューン・ナンバーズに所属する女子選手だと考えたいのです。
初代版のイラストには、IIDUKA(飯塚)と読める背番号30の右利きの選手が描かれています。しかし二子山の選手一覧表には背番号30の飯塚なる人物は出てきません。
ところがEX版のイラストには飯塚と読める背番号7の左利き選手が描かれています。フォーチューン・ナンバーズの選手一覧表のなかに背番号7の選手はいるでしょうか……。なんといるじゃないですか。
それで私はもと二子山チームの30番だった飯塚クンは、なんらかの事件を機に、もとの組織を離れて、フォーチューン・ナンバーズの属している組織体の一員(ロボット搭乗員)になって、野球においては、妖艶姉さんのチームメイトになった、と解釈しました。利き腕がスイッチしていることに関しては別の説明を捏造しなければなりませんが。
ということで、「妄想も大概にしろ」と突っ込まれ、あきれられそうですが、このゲームの制作者たちの裏設定(本来の意図)がどのようなものであれ、自分の物語を妄想して楽しむのは愉快なことですよ。
次回に続く。 -
前回、20年ほど前に、ダイソーで売られていた100円ゲームの多くが、実は、MSD-JAPANが過去に販売していたゲームタイトル群の再パッケージ化だったという話をしました。
一方で、MSD-JAPANについてネット上で得られる情報はきわめて少ないという話もしました。
彼ら(MSD-JAPAN社員やこの会社にゲームを納入していたゲームメーカーたち)はその後どこへ散っていったのでしょうか。
あるいは大手のゲームメーカーや販売会社への再就職を果たせた人もいるかもしれません。
Yahoo!知恵袋でこんな質問を見つけました。---------------------------------------------------ホームページ自体はまだあるようですですが2001年より更新が止まっているので多分つぶれているのでしょう---------------------------------------------------
確かに、MSD-JAPANのホームページは2001年で更新が止まっているじゃないですか。じゃあ『草野球EX』は2002年の販売なのに、これはいったいどういうことなんだろうと私は思いました。いろいろと大変な時期だったんでしょうねえ。
販売会社としては更新は止まっていましたが、さらにホームページ内のリンクをたどっていくと社長語りのページで、社長さんが2008年まで更新を続けていることに気が付きました。その間(7年間)、一方でいろいろと残務整理をしていたんでしょうかねえ。
「かつてMSD-JAPANという会社が存在した」という証拠を、こうやって社長ご自身が維持し続けてくれていたことはありがたいことでした。とはいえ、その社長自身のページも更新が止まってすでに15年。それ以降のことはもはや何も分からないのです。検索の過程で、かつて『ぷよぷよ』というゲームで一世を風靡したコンパイルの仁井谷正充氏のインタビュー記事に出会ったのも、私にとっては、不思議なシンクロ現象でした。今日まで仁井谷正充氏のことはまったく知らないで過ごしていましたので。
さて、話を『草野球』に戻しましょう。
初代の『草野球』が『草野球EX』になったとき、新機能追加と合わせて、草野球場のデザインや選手のユニフォームその他いくつかのマイナーチェンジも施されました。
『草野球EX』のパッケージを見れば、イラストも新たに描き換えられていることは一目瞭然ですが、そのことによって初代版では、試合終了後に時々出現するイラスト(これは前回紹介しました)は2枚だったものが、『草野球EX』のパッケージ用イラストからさらに2枚付け加えられて、全部で4枚が、定期的に試合終了後の画面に出現する仕様に改変されました(追加画像は以下参照)。
2枚目のバットを振るうお姉さんは、初代版の山田姉さんより妖艶じゃないですか?
しかも初代版の二子山チームのユニフォームとデザインが異なっています。彼女の帽子とユニフォームにつけられているのは「F」というアルファベット一文字のみ。けれども、初代版のイラストを見れば、彼らのユニフォームでは漢字の「二子山」を使っていることが分かります。
おきゃんな感じのする初代の山田姉さんとEX版のこの妖艶な女性は同一人物なのだろうか?……、という疑問が私の脳裏に浮かびました。
それで、再度、両方のバージョンのイラストレーターの名前を確認しましたが、やはり同じ人物(F.SEKI)でした。初代版の山田姉さんは2枚とも左の耳にピアスをしていますが、拡大して確認してみましたが、この妖艶女性の左の耳には、ピアスの痕跡は見当たりません。初代版の山田姉さんの左の耳にピアスを描き込んだ関さんは、なぜ今回の妖艶なお姉さんの左耳にはピアスを描きこまなかったのでしょうか? 「やはり別人物なのではなかろうか?」と私は思いました。
「もしかしたら、彼女の帽子のアルファベットのFは、二子山の頭文字ではなく、別のチームの頭文字ではないのか?」、と、そう思いました。
Fで始まるチームといえば、フォーチューン・ナンバーズとフライング・ウインズがいます。なんとユニフォーム的には、アルファベットで言えば、6チーム中、Fで始まるチームが3チームもいるんです。
初代の制作にあたっても、イラストのユニフォームに出てくる名前が「南二子山」ではなく「二子山」になったことについては、彼らの間で、イラスト担当の関氏との調整確認事案もあったのだろうと推察します。「デザイン的には、南は省いて、二子山の三文字だけのほうがいい」というような話になった結果なのかもしれません。
山田姉さんの妖艶化は、新機能追加に合わせて、二子山チームのユニフォームが新調されることになった流れの延長線上にあるだけの話で、別段詮索する必要のない問題なのかもしれません。
けれども、一連のロボット活劇アニメ・シリーズの各エピソードを妄想中の私には、むしろデザインが新たにされた「この妖艶な女性」は、物語の中で山田姉弟にからんでくることになる、フォーチューン・ナンバーズ(別組織の凄腕女性ロボット搭乗員)かフライング・ウインズの一員(女性戦闘機乗り)であってほしいと思うのです。そのほうが「私の中」で妄想が面白くなって広がるからでした。次回に続く。