"PC(修理と改造)"カテゴリーの記事一覧
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年末年始はなんやかんやで皆「眠らない夜」だったりするわけです(早寝早起きの子供たちや老人たちも寝る時間が遅くなったりします)。
でも2024年の始まりは、「眠れない夜」になっちゃいました。私もまた(他の方もそうでしょうから)地震やら航空機事故やらの続報を見ているうちに夜が明けちゃいました。で、朝方になって寝て、目が覚めてニュースをチェックしたら今度は「小倉が燃えている」じゃありませんか。
「さすがに三日目はないだろう」と思っていたら、安心して正月を過ごせない人々がまた増えてしまいました。この三日間の事件を目の当たりにして、これまで関心が薄かった人々も、備蓄品に意識を向け始めるようになるかもしれませんね。日本で、そういうサバイバル系の商品の売り上げが伸び始めるとするなら、皮肉な話です。
さて、年始の感想はここまでにして、去年からの懸案になっていたノートパソコンのCPU交換を本日やっと実行することができました。
もともとこのパソコンはWindows10でcakewalk(最新版)のDTMソフトを運用したいと思ってヤフオクで購入したものでした。
日本市場での販売を請け負っていたUNIT COMが出していたC4101です。これを当時3500円で手に入れました。中古品ではなく新古品(つまり売れ残り処分品)でした。名の知れたメーカーのPCではなかったせいかは分かりませんが、新品同様であることが表示されていても長く入札が入らず、売れ残っていた商品でした。
そのような人気のなかった商品を、当時、中古PCを探していた私が「新古品」の魅力に負けて、入札後、手に入れたわけですが、届いた商品は、思った通り、液晶もキーボードも人の手が触れないままだったので、新品同様でした。
ただしバッテリーは充電不能品になっており(出品者側が「別物」に差し替えていた?)、廉価の対応品をあとで別途買い直しました。また内部の電池も死んでいたので(「biosを書き替えても元に戻るときは、電池交換」と覚えておきましょう)、当ブログでも紹介したような方法で、わざわざ割高な部品を購入せずに百均の電池ともともとあった電池部品を組み合わせて、biosが機能するようにしなければなりませんでした。
落札時はWindows7 homeが入っていたPCで、いろんなソフトがバンドルされていました。当時はもちろんまだWindows7からWindows10へのアップグレードキャンペーン中でしたから、さっそく自動的にアップグレードできるだろうと、手続きを踏んだのですが、「アップグレード対象外です」的な通知が現れて、Windows10にできませんでした。
実はこういうメッセージを出すPCの場合、HDをフォーマットし直して新たにインストール作業を行うと、ちゃんと最後まで更新作業をやってくれます。それでバンドルされていたさまざまなソフトはそもそも必要ないので、HDをフォーマットしてクリーンインストールして、Windows10に仕上げることができました。認証もちゃんと行われます。
そのままWindows10で使い続けてきたのですが、やっぱり動作がどこかもっさりしていたのは否定できません。それで「現在のCPU(Celeron T3500)を交換したらどうだろう」と思って調べてみると、Core2 Duo T7700が使えそうだということが分かりました。
それで年末にヤフオクで目的のCPUをゲットして(1200円)、本日1月3日に到着したので、さっそく交換作業に入りました。
裏側のカバーを開けます。
CPUソケットからT3500をはずして、ペーストを塗り替えてCore2 Duo T7700に交換です。
さあ、これで放熱部品とカバーをもとに戻して、電源を入れたら、どうなるか……ドキドキでしたが、ちゃんと立ち上がってくれました。
CPUの温度関係が心配でしたが、室温28度のもとで、最低値45度、通常50度前後、最高値は70度(即更新状態になったので)あたりを示していました。何も心配ないと安心しました。
この日本であまり知名度のないノートパソコンは、日本ではUNIT COMという代理店が販売をしてたことは、さきほど書きました。製品名はC4101となっています。けれども実はこのパソコンの「本名」はCLEVO C4100なんです。CLEVOは台湾の会社です。
ドライバー関連は英語圏のページでCLEVO C4100で検索すれば出てきますので、ドライバーを探してたまたまこの記事に来た人はご自分で探してみてください(以下参考)。
C4100 driver
C4100 driver2
C4100 driver3
C4100 マニュアル
ちなみに私はこのC4101を年末にWindows11にアップグレードして使っています。要件を満たしていないWindows10でも、11を入れることができるというYouTube情報をもとにアップグレードを試みてみましたが、すんなりとWindows11化することができました。
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前回の投稿からかなり時間があいちゃいましたけど(相変わらず『草野球』もやってます)、今回はひさびさPC関連の記事です。
私はこれまで、「小型のPCだったら、場所を取らなくて部屋がスッキリするから、いずれミニPCを手に入れたいなあ、でもそれはWindows10の更新サービスが終わる時期の話かなあ」と思って暮らしてました。
現在メインで使っているパソコンのOSはWindows10ですが、YouTubeとかNetflixとかアマゾンのプライムビデオとか、PCの用途として結局そういう方面での使い方が中心になっていて(つまりテレビ放送という娯楽の代替品です)、かつては頻繁に行っていた音楽CDやらDVDやらを「焼く」という作業もまったくやらなくなってしまいました。
もはや「ネットにアクセスできれば、それでいいじゃん」的世界に突入している人は、私同様たくさんいると思います。CDやDVDを利用するときは、外付け用光学ドライブを、その時だけつないで使えばいいし、そうじゃない大部分の時間は、そういう余計なものは仕舞っておいて、空間をすっきりと使いたいと思ってしまうじゃありませんか。
最近YouTubeで中国製のミニPC(GMKtec NucBox3)を紹介してる番組をたまたま見て、1万4千円程度で、Windows11 Proの入ったミニPCが手に入るという事実を知って、リンクをたどって、アマゾンの商品ページに飛ぶと、なんとちょうどこの時期、クーポンを使って購入すれば、さらに1200円分安く手に入ることを知って、中古マニアな私なのに、ひさびさ新品を衝動買いしてしまいました。
YouTubeでは、購入製品の認証や初期起動時においては、日本語キーボードが正しく動作せず`、@マークをshift+2の操作(英語キーボード式)で入力しなければならないこと、そしてファンレスゆえに高熱(CPUはアイドル時60°、高熱発散時80°以上)になるという「問題個所」に触れていなかったので(天板が熱いという感想はありましたね)、安さだけに気を取られて、アマゾンの評価ページを読むこともすっとばして買ってしまいました。
とはいえ、それら種々の問題クリア後の今現在、そのミニPCを使ってこのネット記事を書いてます。
認証問題では私の場合、HDMIで接続されているモニターが「認証?」されていなかったからなのか、候補としてあと2つDellとか、ほかのモニターの型番が出ていて、今使っているモニターを選択すると、それでちゃんと認証作業全体が終了しました。アマゾンのコメント欄では、「認証できなかった。連絡して再発行してもらった」というような報告は載っていますが、認証がモニター選択と関連するこの現象について報告している投稿者はいないみたいです。
@マークを日本語キーボード上で正しく打ち込めるようにする手順はネット上にも出てますので、難関ではありません。
NucBox3が、ファンレス構造であるがゆえの発熱問題は、冷却用ファンを付け加えることで解決できました。まあ、メーカーさんも普通に使えば筐体が高温になっていても大丈夫なような製品作りをしているんでしょうから、CPUを酷使するような使い方をしなければ気にしなくてもいい部分なのかもしれません。
私の場合、自宅にはいろんなPC関連のガラクタがとってあるので、段ボール箱のなかから必要な部品を取り出して組み立てるだけでOKでした。
まず最初に、このミニPCの底面の蓋をつけたまま、USB式の12cmのファンの上に乗せて試してみました。金属のファンガードは外し、メッシュ板を乗せ、ファンにはゴム足を取り付けています。PCケースの下部に風が当たる形にして様子を見てみると、ちゃんと温度は下がってくれたのですが、まだ下がり足りない気がしたので、蓋を外して、再度試してみるとかなり下がりました。
しかし下の蓋を開けた状態のPCケースを12cmファンの上に置くのは、メッシュのファンガードをつけたとしても安定感がないので、今度は14cmのファン(1000rpm)を使って同じように設置し直してみました。
それぞれファンの風の吹き出し側の向きを変えて、PCケース内の基板に向けて下から風を吹き付けて左右に開いているスリットから暖気が出るバージョンと左右のスリットから外気を取り入れてPCケース内部の熱を下方に吸い出すバージョンと2通りためしてみましたが、下方に吸い出す方が妙な風切り音がなく若干冷却効果が高かったたので(おおざっぱに見ればほぼ同じです)、私は「下方吸い出し式」でいこうと決めました。
以下、電源投入後30分間ネット閲覧した後のHardwareMonitorの表示画面です。
すごく冷えてます。そして長時間使っても、もはやケースの上面、天板部分はまったく熱くなりません。
そういうわけで、「結局いろいろ苦労したけど、この買い物は一応成功認定側かな」と思っております。
最終的にこれだと決めたセッティングでは、新たに買い足さなければならかったのは、3ピン式ファンをUSBに接続して利用できるようにする変換ケーブルのみでした。
今回利用したファンはもともと静音タイプのもの(12Vで回転数が1000rpm)でしたので、そのままの回転数で使うために12Vに昇圧するケーブルを使いましたが、高回転のものをUSBの5Vのままで利用するケーブルも売っています。この場合は回転数が下がる(静音化する)ので、自宅にある、使っていない高速ファンを低速ファンとして再利用したい人は、選択肢のひとつでしょう。
また初めからUSBケーブル式のファンを購入して使うのももちろんありです。この場合、比較的高速の(つまり騒々しい)ものが多いので、速度コントローラー付きのものか、あるいは速度コントローラーを別途手に入れる必要がありますね。ただ金属製のファンガードは邪魔になるので、水平を保てるメッシュ式のものなどに交換する必要があります。
最初に試みたUSB式12cmファンだとこんなふうな外見になります。
USB式ファン(12cm、2000rpm)にダイソーで買った植木鉢用のプラスチックのメッシュ板を若干ファンよりも幅広に切り取って乗せ、その上にNucBox3を乗せてます。後部に突き出ているのは、回転数を変えるためのコントローラーです。
冷却効果は14cmファン同様、上々だったのですが、安定感とデザイン性を重視して、結局14cmファンを使う形に落ち着きました。
今豊富に出回っているミニPCにはファン内蔵製品もあるようですが、性能はNucBox3よりも上でも、小径ファンを内蔵させてるがゆえにどうも音がうるさいようです。
それならば、私のように廉価なファンレスのミニPCを買って、あとから「静かな冷却ファン」を追加するというチョイスも大いにありでしょう。
というわけで、Window11の購入時期が想定より少し早まりましたというお話でした。 -
大昔にOASYS V8というワープロソフトを買って使っていた。当時使っていたPCはWindows meだった。発売は2000年10月だったが、実際に私がV8を購入したのは、たぶん2001年頃で、対象OSは windows95,98,2000,meだった。しかし富士通が修正パッチを提供したので、windows xpでも使うことができた。
しかしその後新たなOSがマイクロソフトから出ると、以降このV8は使えなくなってしまった。
私がV8にこだわってwindows10の時代にもxpとのダブルブートで使い続けてきたのは、線の引き方が独特だったからだ。
残念なことにWindows10で使用可能だとは言え、64bit版では使えない。この「20年前のソフト」は32bit版のWindows10ならば受け入れてくれる。
そのことに気が付かず、ずっと32bit版のxpと10proでのダブルブート式で使っていたが、32bit版のWindoes10で使用できると気がついてからは、Windows10 pro 32bit版だけを再インストールして使っている。
上の写真は私が仕事で使っている32bit版のWindows10 proのPCから取ったものだ。もしOASYS V8をいまだに所有していて、「Windows10で使えたらなあ」と64bit版で試して、使えないことが分かって、あきらめていたオアシス愛好家がいるなら、「32bit版なら使えるんだよ」と教えてあげたい。xpに入れてスタンドアローンで使っている人もいるかもしれない。けれど同時にネットサーフィンはできないので、32bit版 Windows10に入れて再利用することはメリットが大きいと思う。
ニッチな需要しかない情報だとは思うけれど、Windows10 32bit版を使っていて、なおかつOASYS V8を「死蔵している人」はぜひ導入してみることをお勧めしたい。 -
何周遅れの改造かという話だけど、体験談として書いておこう。
HPのdc7900SFはもともとCPUはCore2 e8400が入ってたと思う。
これをCore2 Quad q9400に交換したら、すんなり動いてくれた。
だが発熱問題が生じたので、結局、もとに戻して使っていた。
しかし、あるとき、ふと「そうだ、CPUクーラーを交換すればいいじゃないか」と思い立った。
そこでトップフロー式のCPUクーラーに交換し、ケース前面にあるCPUファンも継続して使用できるように、CPUクーラー用電源を二股に分けて両方を使うことにした。
そうしたら、CPU温度も下がったので、これで運用することにした。
もともとケース底に付いていたバックプレートを外し、トップフロー式CPUクーラーのバックプレートに交換。というのはもともとついていたプレートはネジの径が異なっていて、そのままでは利用できなかったからだった。
このPCのCPUの冷やし方はケース前面のファンが吸気して、CPUの上に載っている放熱フィン部分に風を送る方式になっていた。一種のサイドフロー方式である。そのため上の写真のトップフロー式CPUファンの部分は黒いプラスチックカバーで覆われていたのだが、今回はそれは必要ないので、取り外している。
dc7900SFのCPU交換を考えている方は(ほぼゼロだろうが)参考にしてください。 -
私がパソコン修理とか改造とかを始めたきっかけが、ヤフオクで手に入れた中古のThnkPad R31の液晶交換だった。その後、問題をかかえたIBMのThinkPad商品を何度も手に入れては、修理したり交換したりして使えるものにして、あるものは再びヤフオクに出したり、手元で使ったりした。
現在手元に残っているThinkPadはR31と3台のR40e。ほとんど使用することはないが、ときどき電源を入れて動作確認はしてきた。
最近、R31を取り出して電源を入れたら、ちゃんと起動せず、biosの設定が消えてしまっていた。トラックポイントも動かない。日付を修正し、biosでトラックポイントも使えるように設定変更して、よし動くようになったと思って、電源を切り、電源アダプターを抜いて、次の日起動させたら、また、もとの状態に戻っていた。
ああ、こりゃあ、もしかしてCMOS用の電池が切れてるのかなと思って、検索してみたら、そうらしい。
でも交換用のCMOS電池を日本国内で、たとえばヤフオクなんかで買うと(自分が検索したときは)安いのでも300円+送料とかで結構金がかかる。正規品を買うともっとする。AliExpressだと送料込みで150円以内で手に入りそうだ。しかし2週間は待たないといけない。
それに実はボタン電池ってデスクトップ型のマザーボードにも使われている、100円ショップで2個で108円で買えるCR2032なのだった。デスクトップの改造修理時のCMOS電池交換のときは、いつも100円ショップで購入したCR2032を使ってきた。
だったら電池切れの部品を解体して、これを100円ショップで買った電池に付け直せばいいじゃないかと思い、そうすることにした。
もとのボタン電池の黄色い皮膜を除去して、電池の表と裏にくっついていた平べったい電極部をカットして(はさみで切れるほど薄い)布テープで上下に張り付け、さらに手元にあったセロハンテープを巻いただけなのだが、ちゃんとbios設定後、電源を抜いても、もとにもどらずに稼働するようになった。デスクトップのマザーボードのCMOS電池を取り付ける部分は、もろむき出しで、そこにさくっとはめ込むだけだよね。だから、まあ、シールドもこの程度でいいんじゃないかと安易に考えて取り付けてみた。でもキーボードの裏側は金属になっているので、私みたいな手抜きではなく、電池の表側はちゃんとシールドするに越したことはないと思う(私もあとでもっときれいにやり直そう)。
もしあなたの古いノート型パソコンがCMOS電池切れになったら、別に大金出して部品を買わなくても、100円ショップの電池で動くよ、ってことが今回言いたいことだった。
ちなみにThinkPadのキーボード部品は、底面の記号がついているネジ(R31の場合▲▲印、R40eはキーボードの絵だった)を2か所抜いて、キーボードを向こう側へ少しずらすと手前側から外れる。小さなマイナスドライバーなんかを隙間に入れると、より取り出しやすくなると思うよ。