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BOUNDHEAD

William Basinski(ウィリアム・バシンスキ)
最近聴いている音楽は、あいかわらずシュシュだったりはするんですが、今日は特にcomaをヘビーローテーションで聴いてました。なんか瞑想的な気分になるんですよ。以前紹介したアルバムを全部流しながら寝てしまうとか、今でもよくしてますねえ。

瞑想的と言えば、これはもうだいぶ前からYouTubeで出会って、「気になる人入り」しているミュージシャンがいて、その人が表題のウィリアム・バシンスキです。

ミニマリズムというんですか、同じフレーズをずっと繰り返すアレです。

「ミニマリズム」でウィキペディア検索したら、ミニマル・ミュージックという言葉もあるようですけど、なんかこれだとポップ感全面押しな感じで違和感あります。

でもスティーブ・ライヒとかそういうタタタタが連続するような音列構成によるミニマリズムじゃないんですよ、私が気に入ってるウィリアム・バシンスキの曲って。



タタタ系って、ずっと聴いてると脱魂化しそうです。アコースティック・ギターだと、ウィリアム・アッカーマンの「synopsis」って曲がありましたけど、これも好きでしたねえ。大昔、この曲をリピート再生して聴いてました。ウィリアム・アッカーマンって普段はこんな曲あんまり作品として出さない叙情派っぽい人なんですけどねえ。



William Ackerman  Synopsis([PAST LIGHT」所収)

このblogページ上では動画が見られない形式になっているようなので、画面内の「watch on YouTube」リンクをクリックして聴いてください。


ということで、ウィリアム・バシンスキの場合は、むしろアンビエント系ということで紹介したほうがよいのかもしれません。


ということでまずはこれが私が最初にYouTubeで出会った曲です。



William Basinski Watermusic Ⅱ


もうひとつ水に関する曲



William Basinski cascade

カスケードって辞書的には「滝」って出てきますが、イメージ的には垂直落下系のやつじゃなくて、傾斜の緩いタイプの、階段状になったタイプのやつだそうです。

YouTubeにはほかにもたくさん動画が上がってますが、今回上げた二つは重苦しいという印象はないですけど、ほかの作品はかなり重苦しいのばっかりです。でもそれはそれでいいですよ。



William Basinski - The Disintegration Loops (full album)

5時間53分38秒という非常識な長さのアルバムだというのがびっくりです。最初に登場してくる曲は、ずっと聴いているとそのうちに繰り返しがだんだん崩壊(Disintegration)していきます。アップロード(あるいはダウンロード)ミスじゃなくて意図的に故障的な音像を作っているようです。そこまで聴き続ける根気のある人はトライしてみてください。



ウィリアム・バシンスキは、日本のリスナーには一般になじみがない人物だと思われますが、「日本の普通の音楽」では歯ごたえがないと感じる向きにはおすすめです。米国人がYouTubeのおかげで日本の80年代の音楽に遭遇してハマったように、日本人もまたいろいろと「日本にない音楽に遭遇できる」ようになったことはありがいたいですね。

ライブ風景の動画もあったので最後に置いときます。




アルバムのデザインとかライブでバックで流している映像を見ると、滝というより「さざ波」っていう印象を受けますね。辞書検索してみるといろいろ書いてありました。これによると、どうやら「次々と継起するもの」ってのがcascadeって言葉が本来内包しているイメージなんでしょうね。







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