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Posted by バウンドヘッド - 2014.07.16,Wed
初めて「攻殻機動隊 Ghost in the Shell」のビデオを見たのは98年だったと思うけど、そのとき、BGMで流された聴いたこともないタイプの歌(「謡Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」)に度肝を抜かれたものだった。ほんとにびっくりしたのだった。

歌を歌っていたのは民謡畑で活動をしていた西田社中というおばちゃん3人組だったということを後から知って、またまた「ええ!?」と度肝を抜かれた。

最近You Tubeで作曲者の川井憲次氏のコンサートに、その西田社中が出演している動画を見つけて、またまたまた度肝を抜かれたのだった。




ネットをあれこれ読んでいくと、ブルガリアンボイスというキーワードが頻繁に出てくることに気がついて、この言葉についても調べているうちに、「あ、そっか、新居昭乃のWANNA BE ANGELってブルガリアンボイスと関係があるんじゃね」と思い、さらに検索を続けたら、作曲者の菅野よう子関連記事でちゃんと出てきた。

で、じゃ本物のブルガリアンボイスってどんなものだろうと思って、You Tubeで検索したら、リピートフォース(何度も聴きたくなる誘引力)がはんぱない曲に出会ったので、これも「超オススメ」ということで紹介せずにはおかないのだった。それが以下の動画「ANGELIC SINGING of Bulgaria - Malka Moma - Neli Andreeva & Philip Kutev Choir」。





日本の島歌のような歌いまわしで歌われるソロパートのバックは大勢の人数で歌われる西洋風のハーモニー。かなり不思議な組み合わせだが、これがすごく感動的なのだった。この曲を聴いてハマってしまう人、結構いると思うよ。


以下参考。



アジアの女たちの歌声って基本的に「きんきら声」なんじゃないかと思う。インド系でも、西アジア系でも、声質はきんきら系じゃないか。クラッシックの発声がみな似通っていくように、民謡の声にも「そのように発声して歌わなければならない」という演奏コードのようなものはあるのだろうと思う。そしてクラッシックでも民謡の世界でも「似た声質」を相伝的に身に着けてきたのだろう。

日本の民謡の節回しとの同質性といえば、やはりあとはモンゴルの民謡だろうねえ。
ということで以下参考2。






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Posted by バウンドヘッド - 2013.01.13,Sun

思い返して見ると、LP時代に発売されていた70~80年代のアルバムを買いなおした以外、2000年代以降に買ったアルバムはほぼインディーズ盤ばかりだったのに気がついた。

ネットにもCDのアルバムチャートが繰り返し出てるけど、結局、「何枚売ったか」ってことばかり騒いでる。

それよりも有線などのリクエストチャートとか、全国ラジオ協会リクエスト集計(そんなのがあったとしてだけど)の方が「楽曲のリスナーの心への浸透度」がわかっていいと思うね。それにネットでCDのチャートを出すなら、アメリカのように詳細なジャンル別チャートを発表したほうが、幅広い売り上げ効果にむしろ貢献するんじゃないかと思うね。

「おお、ジャズっていまこんなのがウケてんのか」とか分かるよね。AKBとジャニーズが独占とか書かれても、たとえばジャズ好きのおっさんの場合「じゃ、オレも買って聴いてみようか」とか思わないでしょ。毎月定期的に日本のジャズ部門だったり、日本の歌謡曲部門、ヘビーメタル部門、フォークロック部門とか詳細に紹介してくれたほうが、リスナーの立場としても「有用な情報」になるんじゃない。せっかくネットって便利なものがあるんだから、たとえばYahooとかlivedoorなどのポータルサイトで毎月そういった詳細な部門別チャートを発表するようにすればいいんだよ。

当ブログではたびたびアマチュア・インディーズ楽曲配信サイトのNEXT MUSICの話をしてきたけど、このサイトがネット上に存在していたころ、ダウンロードしてCD-R化して聴いていた曲のことばかり最近は思い出す。

前回はTACCAさんを紹介したけど、今回はGood Face Rockets。このバンドは2005年に「CREATION」という5曲入りのミニアルバムを出しているんだけど、私がCD-R化した日付を見てみると2007年だったので、NEXT MUSICでGood Face Rocketsに気づいたのはそのさらに2年後だったことになる。このミニアルバムはいまでもamazon.co.jpで購入できるよ。

Good face Rockets/Creation           
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01距離と空想
02Hey
03真夜中の独り言
04桜散る雨の日
05初夏

曲を作りボーカルをやってたオカジマサナエは、NEXT MUSICでは「たからものやさん」という名義で楽曲を発表していた。イチオシ曲は「桜散る雨の日」かな(「桜咲く春の日」とかいう題じゃないところが、まさに「たからものやさん的感性」だよね)。

さらに言えば、彼女は声質が独特で、どこかアニメの声優みたいな声使いをする。吉川ひなのとかやませまみとか、ああいう系列の声質。アニメで言えば「シュガシュガルーン」のヒロイン、ショコラ・メイユール(松本まりか)のような声だった(「シュガシュガルーン」については当サイトで以前採り上げたので覚えている人もいるはず)。

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もしショコラ・メイユールがロックバンドを組んだら、ああゆう気質の娘なら、きっとこんな、激しいけど、でも、一方ですごく切ない曲を書いて、「こういう声」で歌うんじゃないかと思ったとき、「それはありうるな、うん」と妙に納得してしまったのだった。(シュガシュガルーンはYou Tubeでも見られると思うのでショコラの声がどんな感じか知りたかったら一度聴いてみてほしい。)

たとえば「シュガシュガルーン」のエンディング・テーマに「夜の風と君の声」を使ってもいいじゃないか。「君」とはすなわちピエールだよ、みたいな空想が沸き起こる。

「CREATION」というアルバムがフルアルバム形式だったら、もっといいアルバムになったと思う。私はNEXT MUSICに彼女がアップロードしていた楽曲の中から、あと8曲追加して、「CREATION+α」という私家版CDを作成して聴いている。ほんとすごくいいよ。

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Good face Rockets/Creation+α

01距離と空想
02Hey
03真夜中の独り言
04桜散る雨の日
05初夏
06like a strawberry
07piece of my life my time
08snow
09わたしが、想いをめぐらせるすべての人へ
10夜の風と君の声
11例え話
12水中呼吸
13ポラロイド

楽曲の強烈な独自性と良質なメロディー、コード感覚、もっともっと注目されてもよかったバンドだったね。昔ネットで検索したら、「バンド名(水中呼吸)を変えて活動します」というような趣旨の記事に行きあたったけど、それもずいぶん前のこと。今彼女は音楽活動してるんだろうか。

それでもネット上にはGood Face Rocketsを制作販売した会社のウェブサイトにアルバム発売時に作ったと思われる紹介ページが今も残っているので、興味のある人は訪れてみてください。

21世紀に入り、日本人の多くが「流行歌」に関心を持たなくなった。メジャーが斜陽産業化しているのにインディーズだけが調子がよいなんてないわけです。かつてはネット上にたくさんあったアマチュア・インディーズ音楽配信サイトはほぼ消滅。かろうじて営業を続けているMUZIEにGood Face Rocketsのページがありました。

p.s.
なんと「水中呼吸」名義の「桜散る雨の日」ライブ映像バージョン(全6曲)がYouTubeにあがってた。20012年の9月にアップロードされているってことは、彼女はまだ活動中ってことなんだろうか? 個人的な意見としては「GOOD FACE ROCKETS」というバンド名は捨てるべきじゃなかったと思うよ。

 
Posted by バウンドヘッド - 2013.01.01,Tue
昔NEXT MUSICというアマチュア、インディーズ系の音楽集約サイトがあった。ほんとに名曲の宝庫だったけど、残念なことに突然ネットから消えた。

その当時ダウンロードしたアマチュアの楽曲はもちろん保存しているけど、年末から最近にかけて無性に聞き返したくなった曲がTACCAさんの「けやき通り」と「Love Time Way」と「Dear My Friend」だった。

この人の曲の持つ雰囲気は独特で、私は70年代半ばからのポップス・ロックファンだけれども、この人のかもし出す雰囲気と似たような感じのアーティストを思いつかない(しいて挙げろと言われれば「ルビーの指輪」の寺尾聰か、でもやっぱ違う)、とにかくユニークで、そしてすばらしいメロディーメイカーなのだった。

以下は私が2006年の6月に作成したTACCA楽曲集(4枚組み全60曲)

TACCACD.jpg

















今でも彼の楽曲がネット上にあるだろうかと調べたら、いくつか見つけることができた。

けやき通り

コーラスのハマリ具合が絶妙で、これはコラボ作品らしいけれど、リピートモードで聴きたくなる名曲ですよ。

「雑音がなく音質はいいけど、つまらない曲」ではなく、「録音方法(あるいは録音結果)は完璧ではないけど、心を打つ曲」がよい曲ではないだろうか。彼の場合、基本、打ち込みサウンドだが、もしアナタが真の音楽マニアならTACCAさんの「潜在力のすごさ(独特のセンス)」に感嘆せずにはいられないハズ。(たとえば、星勝でアレンジ、スタジオミュージシャンでオケ作ったらさらにどんな具合に聴こえただろうかとか空想するわけですよ。)

Dear My Friend

私個人としては「Dear My Friend」をカバーしてみたいので、休み中に一念発起して、いっちょやったろーかな。

 
Posted by バウンドヘッド - 2012.04.19,Thu
ということで、今回はいつものようなp.s.方式で前回の記事を補足していくと、記事が長くなりそうなので、異例なことだが、別枠でもう一本記事を投下させていただく。

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 「キラリ☆」の2:07~2:08というほんの2秒ほどの間に出てくるセンターの新井ひとみの「頭の動かし方」がものすごく面白い。

彼女だけがカメラ目線で顎の先を重心移動に合わせてヒョイヒョイヒョイ、ヒョイヒョイヒョイと動かしているんだが、なんかその「見る者の無意識な視線をそこに集める力」というか、おそらく初めてこのPVを全体的にぼんやりと眺めていた者も、このシーンを通りすぎたのち「アレ?、何か不思議な感覚が通りすぎた。なんだろう?」ってモヤモヤ感に襲われたはず。

で、その疑問を解くために改めてよーく観察して見ると、新井ひとみが「中心から磁力線を出すダンス」をしていたことに気づかされるという寸法だった。いやーすごい2秒間だ。ということで、ここ何度も見直しました。みんなも、この2秒間の面白さに気がついてほしいな。そしてこの「人間の肢体が日常とはまったく異なった動きの組み合わせをするときに生まれる力」に----つまりダンスにだね----ノックアウトされてください。

「鼓動の秘密」のイントロ部分の円陣形でくるくる回る動き方が面白いよね。最後はあの動きで列を作るんだよ(振付師誰なの、すげー斬新だよ)。映像的には画像からコマ抜きする手法を使っているけど、これは人形的な動きを強調するために撮影編集側からフォローしてるんだろうね。エンディングの音を聴いたらperfumeの「シークレット・シークレット」のPVを思い出したけど、(オレがエルゴプラクシーのピノちゃんを使ってフェイク図作った曲ね)、この曲も人形のモチーフでできてるし、なんか秘密のレスポンス動画的な隠し意図さえ感じたんだけど、実際はまったくもとネタとして意識されてないのかな?

「YMCK REMIXバージョン」も、音楽、アニメーションともに、とてもかわゆーくて面白い。 「ヒマワリと星屑」のイントロ部でのエアーギター・シーンの振り付けも斬新。いやー、ほんといいわー。アルバム全編「本物のギター奏者」は土方隆行さんっていう話だけど、やっぱ「その1」で書いた通り、「あの時代」から音楽ルーツをひっぱってきてるってことだよねえ(土方さんって、まさに吉田美奈子のギタリストだったからねえ)。ということで吉田美奈子の「TOWN」参考音源にはっときます。




子供時代の美空ひばりが「子供のくせに大人の歌を歌うなんてけしからん」と審査員の先生だかにたしなめられたエピソードが伝わっているけど、それはおもに「歌詞の内容」と照らし合わせて出てきた当時(昭和)の大人たちの倫理感から出てきた言葉だろうけど、もはや「子供が大人の歌を歌うな」などとたしなめる大人は絶滅している(それがいいことなのか、悪いことなのか、ほんとのところ判断に迷うところだけど)。

「Liar」とか「Limited addiction」とか見ると、江戸時代の角兵衛獅子の子供たちに大人たちから寄せられたような、ある種の感情も沸き上がってくる。そこにはアクロバット技術に対する称賛の隣に憐憫の情もあるのだ。オレが角兵衛獅子的感情を感じるのは「歌詞」ではなく「振り付け」に対するものだ。

あの年頃の娘には似合わない振り付けを、まるで「ささ、みな殿方を喜ばせるために踊るのよ」と歓楽街を牛耳るオーナー・マダムに命令され、「でも、がんばって踊っている幼い踊り子たち」を見るごとくに、目頭熱くせずには見られないという、ごくごくかすかに感じる感情が、やはりオッサンやオバサンたちには幾分なりとも沸き上がってくることもあるんじゃないだろーか。まあそんな微妙な感情も彼女たちが少女時代を卒業するまでの話だが。彼女たちが「薄くて軽い身体」を手放す時期がきたら、もはや角兵衛獅子的感情はやってこないだろうからねえ。ってことはこれらはある意味「貴重なPV」なんだよな。

ということで「ほんとにエロくて大人な音楽のPV」とは、かくあるべしということでここでも参考PVを紹介しておこう。オレのお気に入りアルバム、R.ケリーの「12play」からサザンオールスターズの歌の歌詞も吹っ飛んじまうくらいに「これはヒドイ!」、けどカッコいい「Bump n' Grind 」




エイベックスさんも「大きなお友だち」向けに、いたいけな娘たちにあんまりむたいなことさせるんじゃないよ、というような「お父さん目線」の釘刺しを行って本稿は終わりにする。がんばるんだよ、娘たち。
Posted by バウンドヘッド - 2012.04.18,Wed

相変わらず、アニメはいろいろと見続けているのだが、ここ最近アニメに使用されている楽曲で、「おや」っと思うことが多かった。つまりアイドルの歌っている曲にもかかわらず、楽曲として上質なのものが増えたのではないかという印象をしばしば感じるようになっていたのだった。

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こういう状況が生まれたのはperfumeの成功が大きいと思う。楽曲提供者の中田ヤスタカのインタビューを読んで「そーだったのかー」と驚いたことがある。中田ヤスタカがperfumeに楽曲を提供するまでは、「アイドルの歌う曲は上質でなくていい。いやむしろ上質であってはいけない」というような暗黙の業界ルールのようなものがあったそうで、中田ヤスタカは、そういう状況に怒りを感じ、そのような理解不能なルールをぶっ壊したいと思い、そういう慣習とは逆をやったというような趣旨の発言をしていた。結果アイドルの出すアルバムだったにもかかわらず質の高いアルバムが生み出されるという画期的な状況が日本の音楽界に生じたのだった。表題につけた「あの衝撃」とは、もちろんperfumeがもたらしたものを指す。

以前にも書いたがアニメで使用される曲は質の高いものが多い。そして近年になってさらにアイドルがここに加わってくることになるのだが、去年「あれ、なんかいいくね」感じたのが、SUPER☆GiRLSの歌う「プリティーリズム・オーロラドリーム」の「Happy Go Lucky」だった。調べたらアイドルグループだった。「あ、アイドルグループが歌ってんだ。でもなんか印象に残るなあ。それにEDに登場してくる彼女たちの立ち姿もなんか心に残るけど、いったいなぜ?」とか思ったのだった。

このアニメには今回の主役の東京女子流もEDに参加している。そのときのオレの印象は、すごく幼い感じで(もしかして小学生?と思った)、振り付けも、手旗信号を模した、かなり簡素なものだった。

で、次は「モーレツ宇宙海賊」だ。OPもEDもともにももいろクローバーZが歌っているけど、音楽的に面白いのはEDの「Lost Child」の方だとオレは思う。このオープニングテーマとエンディングテーマに驚いたので、調べたら、ももクロがすでに面白いアルバムを作っていたという事実を知ってまた驚いたのだった。

でなんで急に「プリティーリズム・オーロラドリーム」ではスルーしちゃった東京女子流を話題にする気になったのかというと、今GYAOで、彼女たちの新しいアルバム「Limited addiction」に入っている楽曲のPVが大量に投下されているのにたまたま気がついて、とりあえず試しに見てみたら、なにかものすごくびっくりするような状況が生まれていて、結局ギャオに上げてある11曲全部を視聴してしまったのだった。(NHKの「はなかっぱ」のEDも歌っていたのだった。ああ、そーだったのかー、彼女たちの歌だったんだー、とまたびっくりした。)

とにかく楽曲はハイクオリティだし、PV映像は凝ってるし、しかも彼女たちのダンスは振り付けとともに見る者を魅了する。ダンスする彼女たちの体つきは少女時代の「薄くて軽い身体」そのものなのだが、だからこそ、なにか不思議な感覚を呼び起こすPV集だった。同じことを彼女たちが身長の伸びた高校生、あるいはそれ以後の「重い身体」でやったら、違った印象になったと思う。

彼女たちの歌う楽曲の日本におけるルーツは、70年代の終わりから山下達郎とか吉田美奈子とかが始めたあの系統の音楽だ。だから吉田美奈子が歌ってもサマになるような楽曲に仕上がっている。

とにかくオジサンであるアナタも、そうでないアナタもまだPVを見ていないなら、今のうちにギャオに行って11曲全視聴してみることをお勧めしたい。

p.s. amazon.co.jpで東京女子流の「Limited addiction」の評価コメントを読んでみれば、perfumeがアルバムを出したとき、多くのオッサンたちをコメント欄に巻き込んでいたけど、どこか似た状況だってことが分かると思うよ。
Posted by バウンドヘッド - 2010.12.17,Fri

最近フェティッシュな音楽というくくりで「Harp On Mouth Sextet」という楽団が紹介されているページに行き当たり、You Tubeで実際にその動画を見たら、確かにフェティッシュな衣装を身にまとった独特なハーモニカ演奏楽団だった。紹介したブログは彼らの装束を「壷装束」というキーワードでくくり、リンクページも掲げてあった。

だがオレが最初にYou Tubeで彼らの姿を見たとき、ふと「この独特の帽子と顔の前を布で隠すイメージはどこかで見たことがある・・・・・」と思ったのだった。

そうだ、「ゼイラム」だ!

ということで、確認の意味で、ひさびさ、というか、またまたというか、「ゼイラム・シリーズ」を見返してみた(ゼイラム→ゼイラム2→タオの月っていうのがオレの「再鑑賞の定番リズム」である)。

思った通り、確かに似たイメージが「ゼイラム2」の中に出てくる。以下は主人公のイリアが身につけていた衣装だ。

zeiram2.JPG













オレは平安時代うんぬんではなく、もしかしたら彼らのうちの誰かが「ゼイラム2」に影響を受けた結果、あのような衣装になったのではないか、平安時代とか壷装束とかは、あとづけの理由じゃないのかとふと思ったのだった。

彼らのライブ映像を見ると梵字のようなものがスクリーンに映し出されるシーンがよく出てくるけど、実は「梵字のイメージ」も「ゼイラム要素」のひとつなのだ。以下「Harp On Mouth Sextet」

HOMS.jpg














 


「Harp On Mouth Sextet」の音楽は独特だ。You Tubeで見ることのできる動画では「大団演舞-最終章」が一番分かりやすい曲だね。この楽団の楽器の編成はおもしろいと思うし、「改造ハーモニカを使った独特のハーモニー感覚」を駆使して作曲編曲にもっとよいアイデアを持ち込むことができれば、今後もっとずごいものが出てくる予感もある。

ただハーモニカは「アコースティック楽器」(アナログ楽器)のはずだけど、You Tube上で聞こえてくる音色はあまりハーモニカの音色が前面に出てきているとは思えない。だから「これほどシンセ音を前に出すなら別に生ハーモニカ楽団でなくてもいいじゃん」と思える瞬間が「試し聴きリスナーたち」には必ずあるのではないかと思う。

なのでもっとハーモニカの音色の「生っぽさ」を----「女子ハーモニカ六人衆」が繰り出す音色を、倍音効果を----こそ看板にしてほしいなあ、そういう音づくりがなされていたらなあという、まあ、これはバウンドヘッドの希望なのだった。
 

Posted by バウンドヘッド - 2010.03.02,Tue
昨日やっとコリーヌ・ベイリー・レイをちゃんと聴いてみた。

なんでもデビューアルバムはインディーズとして出したので、録音も正規のスタジオ式録音じゃなかったらしいね。でもいい感じの音だよね。もしバックのオケのアレンジや音があんな感じじゃなかったら、オレも多くのファンたちがそうであったように気に入ったりはしなかったろうな。

You Tubeにはコリーヌ・ベイリー・レイの動画がたくさんあげてあったけど、「I'd like to」を初めて聴いたとき、ドラムのバスドラの印象からレッドツェッペリンのドラマーのジョン・ボーナムのことを思い出した。そしたら、コリーヌってレッドツェッペリンの大ファンだっていうじゃないか、なんか「あ、そーなんだ」と妙に納得してしまった。

新曲の
I'd do it all again
とかファーストアルバムに入ってる
Put your records on
とかももちろんいいけどね。


I'd like to
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でもこの曲、どこか鈴木茂してない?

コリーヌの声の代わりに鈴木茂声にして、歌詞を日本語に変えてやったら「まさに鈴木茂の曲」になるよな。一方で、五輪真弓の初期のアルバム「蒼空」の1曲「ゲーム」のようでもある。だから20歳の五輪真弓が歌う「I'd like to」も聴いてみたかったなあ。

オレは「だからコリーヌはいいなあ」という意味で、昔なじんだ日本のアーティストの話もしているので、くれぐれも誤解しないでもらいたい。

要するにオレにとってコリーヌ・ベイリー・レイとは黄金の70年代の音楽を彷彿とさせるGOODアーティストなのだった。

同時に、昔next musicで聴いたdoobの歌もまた聴き直したくなった。この3曲はアルバムになっているのかどうかも、オレは分からないけど、いまだに「やっぱいいなあ」と思うよ。このユニットで10曲~12曲の入りのアルバム出たら買うんだけどな。

doob.jpg







princess
I believe
If
p.s.1  ジョン・ボーナムのバスドラと言えば「CODA」に入っている「Poor Tom」「Bonzo's Montreux」のバスドラがオレは好きでねえ。

p.s.2  doobの後に続いてnext musicに登録されてるmickhaillの3曲もいいよね。

p.s.3  調べたら、今回紹介したdoobの3曲入りCDなら昔エキサイト・ミュージック(廃止)で売っていたようだ。現在はダウンロードとCDがここのサイトで手に入るみたい。ほんとフルアルバム作ってくれないかな。
Posted by バウンドヘッド - 2010.01.24,Sun
ということで、「マリア様がみてる」シリーズ鑑賞後の後日談の続きなのだった。

「マリア様がみてる」1期の最終回で、ロサ・カニーナと呼ばれる蟹名静が「アヴェ・マリアはお好き?」と藤堂志摩子にたずねるシーンがある。「ええ、グノーのは特に」と藤堂志摩子が答えると、蟹江静は「では披露するわ」と言って、そのグノーのアヴェ・マリアを歌い始めるのである。

福沢祐巳が3期で歌った「マリア様のこころ」は素朴な歌だが、グノーの「アヴェ・マリア」はクラッシックの声楽家が歌う難しい歌である。

そういうわけで、このアニメからの連想で、昔CDを買って聴いていたスラヴァの「アヴェ・マリア集」を思い出し、久々に聴きなおしているところなのだった。いやー、やっぱいいわ、この「声の持つ質感」・・・・・つまり楽器で言えば「音色」にあたるような部分が。

スラヴァは昔「オッティモ」(ベスト盤)を最初に買い、後で「アヴェ・マリア」と「ヴォカリーズ」を同時に手に入れた。

アヴェ・マリア スラヴァ
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01アヴェ・マリア(カッチーニ) 
02アヴェ・マリア(ヴェルディ)
03アヴェ・マリア(サン・サーンス)
04アヴェ・マリア(バッハ/グノー)
05アヴェ・マリア(ブルックナー)
06アヴェ・マリア(トスティ)
07アヴェ・マリア(ストラヴィンスキー)
08アヴェ・マリア(シューベルト)
09アヴェ・マリア(リスト)
10アヴェ・マリア~コイ・ア・カペラ(ブルックナー)
11アヴェ・マリア(ビゼー)
12アヴェ・マリア(モーツアルト) 



クラッシック畑の歌手の歌はほとんど聴かない、というかシンフォニーとかも普段はほとんど聴かないオレだが、「スラヴァの声」は好きだな。男が女の声域で歌うというところも含めてね。彼は「もののけ姫」を歌った米良美一と同じカウンター・テナーの歌手なのだった。

で、スラヴァのCDを聴きながら、そうだ、大貫妙子の声で「アヴェ・マリア」を歌わせたら面白いのにとふと思ったのだった。たとえばシューベルトの「アヴェ・マリア」を歌うスラヴァのオケに大貫妙子の声を置き換えてみる。

「あ、いいじゃん、これ・・・・」

「ってか、大貫妙子って昔、どこかでアヴェ・マリアを歌ってなかったっけ?」と思ったので、検索してみたら、2月に公開される「人間失格」でアヴェ・マリアを歌うって話じゃないか。「あれ? じゃ歌ったことないの・・・・・。おかしーなー」と思った。オレの錯覚はいったいどこから来たのか。

「大貫妙子にアヴェ・マリアを歌わせたらどうか」なんてオレと同じことを考えたプロデューサーとかがいたんだな、やっぱ考えるよな、大貫妙子ファンなら・・・・・、などと思ったのだった。

で、実際に大貫妙子声のシューベルト・アヴェ・マリアが「人間失格」の公式サイト上で聴けるとの情報があったので、聴いてみた。

すると彼女は低い音域で歌っていた。オレが仮想空間で----てかオレのアタマん中だけど----鳴らしたヴァージョンでは、高い音域で----しかもオケはスラヴァのもの----鳴っていたので、「うーん、オレの空想していたのと違うな」と感じてしまった。

サウンドトラックを発売するときは、ぜひ高音域バージョン(壮大なコーラスアレンジ付)もオマケで入れてほしいと切に願うオレだった。

p.s.1  「男が女の声域で歌う」に関しては、映画「カストラート」ってのがあった(「やっぱ書いたか」と今アナタ思いましたネ。)ということでDVD借りてひさびさに見なおしてみようと思ったら、レンタル化されてないじゃん。VHSはもはやどこにも置いていないので、「カストラート」は「オレには簡単に見ることのできない映画部門」に入ってしまった(販売用DVDは出ていたようだが)。でもこの映画初めて見たときは、ぶっとんだなやっぱり。声楽の箇所は合成なんだよね、これ。

p.s.2  「男が女の声域で歌う」に関してさらに補足。それはボーイソプラノの世界。リベラっていうプロの少年合唱団がいるんだね。なんでもNHKのドラマの主題歌なんかも歌っていたようだけど、オレ、テレビドラマとか見ないから、最近までほんと知らなかった。カッチーニのアヴェ・マリアとかとてもいいと思うけど、でも一方で何かちょっとセンチメンタルすぎるような感じがする。彼らの歌を聴いて感じる感情は、スラヴァの歌から感じるものとはまったく違う。リベラの歌から喚起される中心感情は、何か「薄幸な感じ」、それを無理やり聴かされているようないたたまれなさがある。アヴェ・マリアを聴いて「ありがたさ」(いや違うか、とにかく「うっとりさせられるような何か」だ)よりも「薄幸」を連想するとしたら、それはその歌い方が(編曲、演奏、演出の仕方を含めて)間違った表現になっているからではないだろうか。でもこれはきっと、この合唱団を率いている「大人」、つまりプロデュース担当者のセンスの問題なのだろうと思う。こっちのアヴェ・マリアもいいよ。

p.s.3  「カストラート」に関連して言っておきたかったのが、映画「フィフス・エレメント」のDiva Dance。この歌手の背中側から客席を撮ったショットってもしかしたら、「カストラート」からの引用ではなかろうか。こういうのを映画の世界ではオマージュとか言うよね。

p.s.4  「シンフォニーとかも普段はほとんど聴かないオレ」だが、アニメ版「のだめカンタービレ」はしっかり見てるぜ。なんか「野田恵」ってさ、今GYAOでやってるアニメ、「ケンコー全裸系水泳部ウミショー」のヒロイン蜷川あむろに似てね?

p.s.5  日本には大昔から短歌の世界で「本歌取り」という伝統があった。オレがここで「引用」というときは、まさに「本歌取り」「オマージュ」としての意味で使っている、って、こういう説明は読者にとってはすでに蛇足かな。

p.s.6  「安部マリア~、ボクの同級生~」とかシューベルト・バージョンの曲でどうしても歌ってしまうオレ。どうか不謹慎だとか思わないでね。そう歌うたんびに「やっぱオレもオヤジギャク言って自分で受けてるような切ないおっさんのひとりなんだな」って思うので。つまりひとしきり「自己笑い」したあと、「あー、えーと・・・・・」という感じでしゅんとなる。でも「安部マリア」って名前の日本人あるいは日系人は必ずいるとオレは信じている。

p.s.7   最近、大貫妙子の84年の3月20日に放送されたNHK-FMのスタジオライブの録音を聞きなおしてみた。このスタジオライブにドラムで参加している鈴木さえ子は、鈴木慶一と1月に結婚したばかりで、なんと大貫妙子はこの二人のために教会で賛美歌を歌ったとMCで語っていた。60分テープで録音しちゃったので、「突然の贈り物」がテープ入れ替えのために途中で音声が途切れる箇所があるが、一応このスタジオライブをmp3化してるので、ほしい人は言ってくれれば分けてあげますよ。もちろん金はとりません。
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こっちはCD-R化したもの。メンバー紹介は14-MC⑤です。
間違って印刷しちゃったままになってます。
Posted by バウンドヘッド - 2009.05.13,Wed
第1回『CDショップ大賞』、相対性理論の『シフォン主義』

というネット記事に出会って「ええっ」と思った。相対性理論って(注1)「地獄先生」くらいしか知らなかった。以前「え、地獄先生?」・・・・・「そういえば、地獄少女とか地獄小僧とかあったよな」と思い、実際にネット上で試聴してみたら、「かなりヤバイ雰囲気を醸す萌えアニメ系ボイス楽曲」だった。このボイスで「せんせえー、せんせえー」はないでしょう(ただし、歌詞を「リアルモード」で受け止める----つまり「真に受ける」----現役女子高校生には受けはいいようだ)。さらに「学級崩壊」に至っては、もはや完全なる反則ボイス=ご禁制ボイス・モード。このボイスは、「心臓の位置にある感情体」ではなく、「もっと下に位置する感情体」に矢を放ってこようとするようなヤバイしろものだった。私の場合、アニソンは基本的に嫌いではない。ていうか、声優が歌う何かのアニメのサントラだったら、そしてそれが私好みの、かなりキテル傑作アニメだったら、「即買い」に走ってしまったかもしれない。

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「地獄先生」所収の『ハイファイ新書』。絵はボーカ
ルのやくしまるえつこが描いたものらしいです。

で、話題の「シフォン主義」を聴いてみた。ボイスは「地獄先生」よりもヘタウマ的ナゲヤリな感じだった。これはねらってそのように歌っているのだろう。ボーカル担当のやくしまるえつこは「声優的美声」の持ち主である。だから美声の持ち主であるアニメの声優さんたちの中には、このような歌声で----つまり時にハイファイ新書的ご禁制ボイス・モードを使い、また別の時にはシフォン主義的つっぱなしボイス・モードを使って----歌える人が結構いると思う。

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「LOVEずっきゅん」所収の『シフォン主義』

アマゾンやYou Tubeでコメントなんかも読んでみた。椎名林檎、ジッタリンジンとかいう比較ワードも出てきたが、私がバンドサウンド的に比較していた人のなかではバービーボーイズっぽいというのが、もっとも自分にはしっくりきた。「あ、ほんとだ、確かにそんな感じだ」と。(今なら5/17までGyaoで86年に行われたバービーボーイズのライブを見ることができる。)ちなみに頭の中で「地獄先生」のボーカル・トラックをコンタ声に差し替えて聴いてみた。不思議にハマる感じに驚くオレだった。

天才いまみちともたか率いるバービーボーイズである。ギター演奏、作詞作曲編曲をしていたバービーボーイズにおけるいまみちともたか的位置に相当する人物が相対性理論にもいるハズである。いまみちともたかは詞のおもしろさでもかつてよく雑誌なんかで取り上げられていた。だから両者はとてもとてもよく似ている。相対性理論の歌詞はバービーのものよりも、もっと韻と掛詞(というよりダジャレだな)に満ち満ちていて面白い。「元素紀行」という曲はNHKのみんなの歌でも流せそう。言葉の持つ音韻の結びつき、(注2)聴いた感じの面白さに反応するのは、小さい子供たちが好むセンスである。まあロックに変な歌詞というのは、実はそうめずらしいことではないけれど、この手の歌は普通「あまり表に出てこない」ことが多いので。

いまみちともたかがコンタ、杏子というグッドボイスを得て才能をいかんなく発揮したようなことを、相対性理論のベーシスト「真部脩一」は「やくしまるえつこ」というグッドボイスを得て行っているということなのだろう。

相対性理論は、楽曲のなかに、ご禁制ボイスとナンセンスな音節の結びつきが繰り出す音韻効果を持ち込むことで、歌にメッセージ(言葉の意味)を込めるのではなく、「抽出された母音や子音の結びつきがもたらすもの自体」に「未知の感覚的メッセージ」があるということを教えてくれるバンドなのだった。だから歌詞は「いわゆる歌詞」ではなく、むしろ「詩」に近いものだと受け取るべきだと思われる。「新しいことをやっている」という意味でもお勧めバンドのひとつであることは間違いない。

おそるべきことに、You Tube上で「シフォン主義」も「ハイファイ新書」も全曲聴けてしまう。なので私は「買い」に走る前にYou Tube音源で「シフォン主義」と「ハイファイ新書」のCD-Rを作ってしまいました。ということで今、そのCD-R「ハイファイ新書」を聴きながら書かせてもらいました。 

(注1) アニメ版地獄先生というものがあったこと最近知りました。

(注2)最近「銀魂」というアニメを見たのだが、ここに出てくる言葉じり遊びが、まさに相対性理論的言葉遊び。特にアイドル歌手寺門通のエピソード。やっぱ相対性理論的音楽展開は、漫画・アニメ的世界の先行的展開----言葉遊びにしろ、声優が歌う意味不明な歌詞のアニソンなどなど----があってこそという前提を抜きにしては考えられないのではないだろーか。銀魂DVD vol.3の神楽ちゃんの「習うよりなめろ」は良かった。あの神楽ちゃんボイス(釘宮理恵)で言われると特に・・・・・。昔、どこかで聞いた、

「おぼれる者は笑うと怒る」

以来のヒットだったような気がする。

p.s.1 銀魂ファーストシーズンvol.1猿飛あやめ(さっちゃん)登場シーンで(その他の巻でも数度)、クッキンアイドルのダンス教師カルメン後藤のテーマのような曲が流れたが、あれはいったいなんだったのだろうか。

p.s.2 にしても、オレ、神楽ちゃんキャラ、声含めて、ていうか、あの声だからこそ、大好きアル。

p.s.3 最近Gyaoでやってる「MEZZO」というアニメ、声優を担当している広川太一郎の言葉じり遊び、すなわちダジャレがあまりにも強烈で、「この絵に合わない浮いた感じってなんなんだろーか」と思ってしまった。でも、もはや「芸」の領域に達しているので、この芸に聞き入っているオレもいるのが、なんだか複雑ではあるのだった。広川さん、去年亡くなっちゃったんですね。

p.s.4 ネット上における「相対性理論」試聴関連で、リスナーから対照キーワードとしてよく名前が挙げられているのが椎名林檎。で、彼女の新曲「ありあまる富」でギターを弾いているのが、なんと「いまみちともたか」ではないですか。椎名林檎って昔クラッシック・バレエやってたんですね。なんかいろいろと面白い。というのは、気がつくとオレ、このブログで「バレエ経験者にまつわる話」が----もちろん前面にはバレエの話は少しも出てこないですが----多いような感じなんで。
Posted by バウンドヘッド - 2008.07.31,Thu
「ネットの海は広大だ」とは「ゴースト・イン・ザ・シェル」の草薙素子のセリフだが、ネット上に無数に散らばっているアマチュアやインディーズの音楽作品をひとつひとつ丁寧にチェックするなど不可能である。私が音楽業界の人間で、給料という代価をもらってほぼ一日をまるまる未知のアーティストの発掘のためのネットサーフィンに費やせるなら、私は365日、それを嬉々としてやるかもしれないが、そのような振る舞いを仕事にしていない私を含めた普通の音楽好きたちにとっては、ほぼ「偶然」にたよるしか「発見の機会」はない。未知の音源探索に割ける時間が非常に限られているからである。

ひさびさNEXT MUSICのサイトを訪れて、アンビエント系のカテゴリーをなにげなくクリックしてまわったら、ひとつだけ心にひっかかったアーティストを見つけた。

matryoshka(マトリョーシカ)である。

40dbbe94.jpeg





















覚醒状態から入眠状態へ移行する「まどろみ」という第三の意識状態を刺激するような不思議な感覚がある。マトリョーシカを聴いていると、頭から幽体がずれ、そのずれのはざまのなかに何か言葉にできない「感覚・感情イメージ」のようなものが現れるような錯覚をしてしまう。あるいは聴きながらそのまま意識不明になってしまい、そのまま黄泉の国へ行ってしまうとしたら、さぞ気持ちがいいかなあというような感覚。映画「ソイレント・グリーン」では安楽死センターに行った老人が希望して流してもらった楽曲はベートーベンの「田園」だったが、私ならマトリョーシカにしてもらおうかと思う。ひょっとすると、幽界から迎えにきた美しく輝く死の天使が臨死イメージのなかに紛れ込んでくるかもしれない。マトリョーシカが提示したものは、私にとって「お迎えの音楽」なのだ。

私は最初NEXT MUSIC版を上から順番にダウンロードしてCD-Rに焼いて聴いていた。(ただし「Evening Gleam Between Clouds」はmp3データにバグがあるのか、CD-Rに焼くと無音状態になるのでご注意ください。マトリョーシカのオフィシャルサイトに置いてある方は大丈夫でした。)

NEXT MUSIC版は、ボーカルの発音の輪郭がぼやけていて、私にはどこか外の話し声を家の中で聴いているような、あるいは壁を隔てて向こう側から聴こえてくるつぶやき声のようなそんな気がした。あるいは「幽界から聴こえてくる声もこのように音像がぼやけているのだろうか」とも連想した。私はこのはっきりと聞き取れない歌声を好ましく思ってしまったのだった。

私は改めてマトリョーシカのオフィシャルサイトに飛んで、公開されている音楽データをダウンロードし、掲示されている「zatoracenie」の曲順の通りにCD-Rに焼き直して聴いてみた。すると印象がまるで変わり、最初は違うアルバムを聴いているのかと錯覚してしまった。「幽界感覚」が若干弱まって聴こえたのだった。

matryoshka.jpg










私のお勧めはオフィシャルサイト版のデータを使ったCD-Rではなく、NEXT MUSIC版を使って最新公開順通りに上から10曲----ただしバグのある「Evening Gleam Between Clouds」は除いて----CD-Rに焼いてヘビーローテーションで聴くことである。やはり「Monotonous Purgatory」(題名の意味はウェブの翻訳機能などを使ってご確認ください)----これは、昔バーバーの「弦楽のためのアダージョ」を聴いたときに感じたのと同様の、ズンと落ち込むようなモチーフを持つ楽曲なのだ----から聴き始めるべきでしょう。以下の順である。

01Monotonous Purgatory
02Gentle Afternoon
03Oblivion
04Hallucinatory Halo
05Viridian
06February Lifesaver
07Anesthetic
08Slowsnow
09Beyond
10Sink Into The Sin

オフィシャルサイト版とNEXT MUSIC版はアレンジと音像に微妙な違いがある。変な話だが、私はぼやけて聴こえるNEXT MUSIC版の方がなぜか好きである。

最近はperfume以外には新しくヘビーローテションの仲間入りはしなかったので、昔の音源ばかり聴いていたのだった----perfumeは、あの「正三角の陣形の中で演じられるロータリーダンス」を見るのが好きだ。perfumeはもっと振付師の功績に注目すべきでしょう、中田ヤスタカさんのほかにも----、マトリョーシカの発見はうれしい偶然だった。
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一応ロックファンですが、でも実は70年代のアコギものLPもよく家で聴いてます。邦楽だと日暮しの『ありふれた出来事』、洋楽だとアメリカの『名前のない馬』が、私のイチオシ・アルバムです。
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