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最後に記事を書いたのが7月なので、ずいぶんご無沙汰してしまった。まあ、いろいろと心理的にも多忙感があって、夏バテ気味でもあったので、今ようやっと身の回りに気が回る(そういう時期は家の中も外もこざっぱりしていりもんだしねえ)、以前の時期の状態まで回復しつつはある。
床の間の壁紙を張り替えた頃までは、やる気満々だったのに、あれから仏間の壁紙用にとお盆前に買っておいた壁紙もいまだにダンボールの中に納まったままで、封さえ切っていないのだった。
父が庭を管理しているころは、季節季節で庭の様相が変化していくことには無頓着だった。もっぱら仕事オンリー。でも剪定ばさみで「馬鹿のおおたぶさ」のようになった庭木を選定し、毎日一度は様子を見るように習慣が変わってしまった。
いろいろなものが庭に生えてくるのだが、一番どきっとしたのが、これだった。
秋の驟雨の後、あっという間に茎がにょきにょき伸びてきて、「え、なに、これ」と思って、いつも雑草を抜くようにして茎を根元から抜こうとしたら、ぽきりと折れてしまう、なんか変な雑草。不気味な感じがしたのは、茎だけで葉が付いていなかったからだった。
それでこのあとどうなるのか観察してみようと思って、茎を三本根元から折り取ったあとは、残りの茎はほっておいた。そしたら、なんと花が咲いていたじゃないか。
ネットで調べたら、どうやらこれは彼岸花らしく、通常は赤い花らしいけど、庭に咲いたのは白い彼岸花だった。親父が生きていたときも毎年9月にはこうして咲いていたんだろうか。植物にまったく関心のなかった私には庭で彼岸花を認識したのも生まれて初めてなのだった。PR -
掛軸についてはずっとレギュラーサイズのものを飾ってきたので、別段気にもならなかった壁紙の変色が、ミニサイズの掛け軸を飾ると、きわめて見苦しいものになってしまうということに気が付いて愕然としてしまった。
写真のとおりしっかりと大きい掛け軸が飾っってあった背景と外側の壁紙の色が異なって見えるのだった。
「いやー、こりゃあちっとひどいなあ」と思い、業者に壁紙の張り替えを頼もうとも思ったのだけど、高いんだよねー、これが。
それでネットでのり付き壁紙を注文して、YouTubeで壁紙の貼り方とかを学習して、いざ実践に臨んだら、全然うまくできないんだな、これが。
それに私は左利きなので、YouTubeの映像を見ても、そのまま同じように右から左へ向けて貼ることができない。力の加減が分からないので、最初はびりびりと破いてしまい、再び壁紙の切り出しから始めなければならなかった。
とにかくプロの職人さんから見たら、ぶん殴られるような仕上がりにしかならなかったけど、注意深く観察しなければ、ぱっと見には、「そのひどさ」が分からないだろうし、というのは、普通お客さんが来て、床の間を見たら、「飾ってあるもの」に焦点を合わせるのであって、背景の壁紙の「貼られ方の良しあし」なんぞには意識がいかないと思うので、まあ、これはこれでいいかと思っている。
道具セットと合わせて15mで5000円ぐらいだった。そういうわけで、将来は、煙草のヤニで変色してしまった、床の間の周囲(四畳半)と居間(六畳)も自分でやっちゃおうと計画中であります。 -
掛け軸が経年劣化してしまうのは、避けられない。それはそうなのだが、私の場合、所有しているのが500円から3000円の中古品ばかりなので、なかにはひどいシミつきのものも当然ながらある。
最近ヤフオクで500円で手にれた掛け軸がそうだった。
そこで「どうせ500円で買ったシロモノだし、いっちょ実験してみよー」ということで、「カビの根の奥に強力浸透 カビキラー 5分で根に効く」というラベルが貼ってある薬品を使ってみた。
掛け軸の裏側である。容器に移したカビキラー液に綿棒を浸し、ポンポンと液を置く感じで塗ってみた。
しばらく放置して乾くのを待つ。するとどうなっていたかというと、
こんな感じになっていた。広がった液の範囲が白い跡になっている。
布が貼ってある表側にもシミがあったので同じ要領で作業してみたが、500円で買ったのだから、まあ、許容範囲だよな的な仕上がりになった。今回は表も白っぽい明るい色をした生地だったので、カビキラーの液の広がりが遠目には目立たずに済んだのもよかった(でも絹には漂白剤は禁物だよね。紙部にはまあ有効かもってところだね)。
廉価で買ったシミ付き掛け軸(失敗しても残念度が低いよね)の「限定的補修」には多少使えるのではないかと感じた。
くれぐれも高価な掛け軸で実験しないようにお願いする。ほんとに私がやったように「シミの脱色が可能かどうか」興味のある方は実験用に廉価な掛け軸を買ってご自分でも実験してみるといいと思う。 -
本日7月3日、日曜日は、からっと晴れましたね。しかし,暑いのなんの。今日は部屋の中33℃ありましたよ、夕方までそれが下がらない。いまこれを書いている時でさえ部屋の中は31℃をさしている。扇風機を最大にして書いてますよ。
以前は植物にはまったく無縁な生活をしていましたが、父の残した庭の手入れなど始めて、同時に観葉植物なんぞにも手を出すようになりました。(観葉植物はもともと「風水計画」と題して玄関の模様替えを始めたときに手を出したシロモノで、いまじゃしっかりハマリまくってます。)
縁側の前に樹木がなく、日差しが強かったので、ネットでパラソルを買ってしつらえました。
椅子は親父が玄関前の駐車場スペースに出してよく座っていたもので、まあ、お盆も近いし、これにまた座ってもらえばいいかなと思ってますよ。
縁側のこっち側は6畳間の居間で、ここから写真を撮ったんですが、こうしてソファーに座って庭を眺めるのも、なんかすごくいいもんですよ。
ほんと猫の額のような庭ですが、今後もモダン化計画を続けていく予定です(ネットでデザインや方法、素材を研究中)。
p.s. 床の間の「盛り花」、もちろんちゃんと続けてますよ。掛け軸もいろいろ(ひと月に一枚ペースで)集めてます。 -
そもそもの始まりは、床の間を復活させるために掛け軸をネットで探し始めたからだけど、床の間の掛け軸を照らすためにスポット照明器具を取り付けたり、生け花用の花器をアマゾンで探したり、いろいろと以前ならまったく関心を持たなかったような領域に関心が生まれたのがいかにも奇妙だ。
その流れで、ネット検索をしていらた「お煎茶の話でもしましょうか」というブログを見つけて、このブログの管理人さん(お茶の先生)は定期的に床の間の掛け軸と生け花を写真で公開し続けていて、「こりゃあなかなかおもしろいことやってるなー」といたく刺激を受けた次第。
連休に入って、スーパーで切り花を売っているのが目に留まったので、160円という安さもあって、ほぼ初めて切り花というものを買って帰った。花の名前は・・・・・えーっと知らん。枝ものは例によって庭の樹から取ってきた。
とにかく無性に床の間の花を替えてみたくなったので、衝動買いしたのだった。
小原流の教科書を読むといろいろとルールが載っているけど、そういう定石はまったく無視して、好きなように生けてみた(それにその手の花材をそろえようと思ったら金かかりそうだしさ)。
スーパーで買って帰った花束の分量が多くて、花のいくつかを水盤上の仲間はずれにするのは忍びなかったので全部剣山にさし込んでしまった。
自分なりに好きなように生けて満足なら、今は自分流でまったくいいじゃないかと思う。そのうち定石を理解できるようになったら、また違った生け花もやるかもしれないけどさ。
掛け軸はヤフオクで1000円~3000円くらいの中古品をいくつか手に入れて、鶴の図柄のものと差し替えている。写真のは1000円で落札した掛け軸。本当は四季に合わせた図柄を掛け替えていくとらしいのだが、梅の木に鳥だよ(別にいいじゃないか)。
夏用の掛け軸をヤフオクで探しているのだが、貧乏人が手を出したくなる値段のものは出てないんだよねえ。そもそも掛け軸って伝統にしばられすぎて画題の範囲が狭いよね。もっと新境地でいろんな題材を日本画技法で書いて、商売人がこれを上手に売りさばけば、画家ももっとちゃんと食えるようになるんじゃないのかなとか思うんだけど、違う?
四季の四枚セットはアマゾンにも売っているけど、12か月の連作とか月ごとの風物絵画(2月の掛け軸とか11月の掛け軸とか、もっと区分けが細かいやつね)とかないよね。そういう企画もやってほしいよね。画商さんにはさ。
とりあえず、床の間の掛け軸を定期的に掛け替えて、生け花も定期的に生けていく、そういうことをやってみたいなと思っている(えー、こんなことにまったく無頓着だったオレだのに、パソコン改造ばかりやってた男なのに、人間て歳取ると「意外な引き出し」が開くもんなんだな。)。
p.s. ということで、床の間を生花で飾るという「新しい習慣」はなんとかずっと維持していきたいなあ。5月は以下の盛り花になった(時系列は左上から時計回りでみてください)。レンゲ草(左上)とバラ(右下)は自宅の庭に咲いていたもので、残りはスーパーで買ってきた切り花。枝物は庭から適当に切ってきて添えている。
今後は水盤もいろいろ取り替えて使ってみたいね。