-
LEDの交換は以前から何度も経験してきたので、さして苦労はないだろうと思っていた。都合のよいことにSC430のフロントパネルは手持ちのLEDの直径と同じくらいの大きさの穴で作られたメッシュ構造をしていたので、ためしにそのまま穴に突っ込んでいろいろ配置を試してみた。
うーん、確かにHPの本来のフロントパネルのパワーLEDとハードディスクLEDは横並びで付いているけれど、これはなにかが違うと感じた。
そこで、もっと上の方にハードディスク表示用に青色LEDを設置するための穴を開けようと思った。本来付いていたスイッチボタンの下に設置することにしたのだった。
あわせてスイッチボタンも青く光らせようと考えた。
上の動画はSC430と同じものではないが、同系統の構造をしているので参考になると思う(SC430の動画は見つけられなかった)。
本来SC430にはフロントUSBのとなりにLEDが表示される構造になっている。ちいさなLEDが7つも付いているのだ。光は屈折をつかってフロントパネルに表示されるようになっている。
今回の改造ではこのLED群はまったく関係がないので、LEDの光る箇所には後ろから黒いインクを塗りこんで表示自体を目立たなくしてしまった。
YouTubeの映像で分かるとおり、スイッチボタンは電源が入る瞬間点灯するがすぐに消えいるような弱々しい光に変化してしまう。
私はこのスイッチボタンをずっと青いまま光らせておきたいと考えた。
そこで通常の円筒形のLEDではなくひらべったい四角いLEDをヤフオクで手に入れてこれを利用することにした。
これをスイッチボタンと連動している、まるでかたつむりが背伸びをしたような構造体のてっぺんに設置した。その上部に小さな反射板もつけた。
この背伸びした透明かたつむりのてっぺんにLEDをこのように設置した。
これは中から眺めた図である。
こうして、パワーランプとハードディスクランプもうまく設置することができたのだった。ただし、パワーランプはじゃっかん暗いのが難点。
ということでXPを導入しているところ。
さらにYouTube動画と似たような動画を作ってみた。ウェブカメラの画像だし、音声なし。でも立ち上がりはDellの動画のようにうるさくは全然ないよ。巨大12cmCPUファンを使っていないせいだね(下写真参照)。
左側の12cmファンは前後の幅も通常の12cmファンよりもずっと広い。これにさらに巨大なヒートシンクが付くんだけど、持っていないんで今回は実験できなかった(右側は比較のために置いたHPのDC5700SFFのCPUファン)。
以下、幅広のDell製ファンの大小セットの中身を取り出したもの。
完成した「HP in Dell 」PCのCPUはCore2 Duo E8500、メモリが2G。ハードディスクはOS用に80GBを底面に、それと400GBをもう一台カードリーダーの下、3.5インチのシャドウベイに入れている。
OSはいずれWindows8.1を入れてもいいけど、XP時代の豊富なソフトは自分にはいまだ現役だからねえ。あえて、XPでしばらくは遊んでみるつもりだよ。
それに今後もこのマシンの中身を(CPUファンをDell製にしたり、グラフィックカードを入れたり、中国製ファンコンを実験してみたりとか・・・・・)いろいろとっかえひっかえして実験を繰り返すと思うしね。PR -
おっとその前にバックパネル関連の記事を書くのを忘れていた。
HPのDC7900CMTのマザーボードにはパックパネルが付属していた。普通ならこのバックパネルと同じ大きさの穴を開けて、そのままさくっとはめ込めばいいじゃないかと考える。
私も当初はそう考えていたのだが、実際にSC430のケースを観察すると、構造上無理だということが分かった。それでも穴は開けなくてはならないので、ハンドニプラーというもので作業を行った。
ところが金属が二重張り状態になってどうにも硬く、また私の非力さゆえに握力にも限界があり、とてもきれいに切り開くことができなかった。
結局、住宅なんかでコンセントを設置するときに、壁側はあらく穴をうがって(どうせ外からは見えないので)、外側からプレートかぶせる方式で対処するしか今回はできなかった。
そのようにして外側からかぶせた図が上図である。バックパネルは通常薄い板が二枚重ねになっている。写真のプレートのまわりには、本来穴にテンションをかけながらはめ込む役割をもった薄い金属板が二重張りされていたのだが、今回はかえってジャマなのでニッパーとペンチでむりやりひきはがした。けれど写真でも分かるとおりオーディオジャックの右側が太い柱のようになっていて、このはみ出したプレートの箇所を切断しなければならなかった。ところが最初おろかにも左右を勘違いして作業したために切ってはいけない側を切ってしまい、あらためてきり直した。左側にハンダを当てて修理したあとがみて取れる。
とりあえず、両面テープで軽く接着し、そのあとアルミテープでうえから補強した。
そしてこんな感じに仕上がった。 -
Dell特有のケースの問題とCPUファンとケースファンの設置問題が解決して、次はスイッチとフロントオーディオとフロントUSB問題に対処しなければならなかった。
以前当ブログでもたびたび書いている通り、HPのマザーボードは汎用のフロントオーディオやフロントUSBを認識しない。だから、フロント関係をいじるとなると、やはり手持ちのHPの部品を再利用するしかなかった。
ここでもまた愕然とさせられたのが、Dell特有のスイッチ基板だった。Dellのスイッチとフロントオーディオ・フロントUSBはすべてひとつの基板に集められていた。
しかも、ピンのピッチは通常の2.54mmではなく、もっと幅が狭く、ピン自体もさらに細くて小さかった。はじめのうちは、このスイッチ基板から出ているピンを調べてつなげることができれば、なんとかできるんじゃないかと甘い予想を立てていたのだが、そもそもこの基板自体が故障しているのか、ついにスイッチボタンの配線すらちゃんと見つけ出すことができなかった。
そこで、どちらにしろ、DellのフロントUSBはHPは認識しないだろうし、それに、もともとSC430にはついていなかったフロントオーディオジャックを新たに設置したかった。
それで手元にあるHPの部品をスイッチもフロントオーディオもフロントUSBも再利用することにした。Dellのスイッチ基板の厚みは1.5mmだったので、ホームセンターにいって、アクリル板の厚み1.5mmの商品を探したが、あいにく在庫が切れていたので、しかたなく2mmを買って帰って、Dellの基板と同じ大きさに切り出した。
据え付けは基本100円ショップの接着剤(アロンアルファ系?)と少々の針金だった。そうやって苦心のすえできたのが、以下のHPマザーボード用フロントパネル基板だった。
上の写真は箱の下から眺めた図である。透明なプラスチックだったはずなのに、「雪の女王の呪い」にでもかかったかのように、本来接着剤を塗っていないところまで白く変容してしまっている。
しかし、問題なく動作したので、これで今回の試みの一番大きな山は越したと思った。
こうしてSC430のケースのフロント部分にあらたにオーディオジャックとUSBが設置された。
そして次に手をつけたのがLED関連だった。
p.s. 本日(2015/04/29)つらつらとネット検索していたら、ついに「まつろわぬもの」というサイトで、SC430の40ピンのアサインメント記事を見つけた。これを参考にprecision 390のI/Oコネクタ基板をDC7900CMTに利用できないか研究するつもりだ。というのもprecision 390のI/Oコネクタは基本構造がSC430とおんなじで、加えてSC430には搭載されていなかったフロントオーディオジャックも載っているので、これを今使っているボンド接着基板とまるまる交換できたらいんだけどね。 -
Dell PowerEdge SC430の空き箱を再利用するためには、底面のハードディスクベイをひとつ除去すればいいだけの話だった。
だが、そうは言っても、うまく除去できるのか、はなはだ自信がなかった。結局、醜い状態になってにっちもさっちもいかなくなって、ヤフオクで売ろうにも商品価値がなくなってしまってるんじゃないかとか心配だったわけだ。だが、「再開すると決めたんだから、とにかくやってみよう」そう思って、例の金切り鋏を取り出して、思い切ってチョキチョキ切りはじめた。最初の心配は吹き飛んだ。
写真の赤い囲いのところがハードディスクベイを除去をした箇所だ。キザギザの部分がちょっと残ってしまったが、これでHPのマザーボードを載せることが可能になった。
手元にはHP関連のさまざまなガラクラ類が豊富にあったので、それらを再利用することにした。
ファンをどうするか考えた。もともとこのケースには強力な風力を持ったファンが2つ付いていた。けれど、それ用のヒートシンクがなかったので、改めて中古をヤフオクで探すのは無駄な出費に思えたので、使わないことにした(ただしCPUファンはあとで再利用することになる)。
CPUクーラーにはHPのDC5750MTで使われているものを使った。幸いまだ1個手元に残っていたのだ。だがリアのケースファンをどうすればいいのだろう。この点はかねてから、背面がメッシュ仕様になっているから、汎用品をネジとボルトで簡単に取り付けられるだろうと思っていた。
だが実際に四角い9cmファンを取り付けてみると、少々幅が広すぎてうまく収まらなかった。それで以前当ブログでも紹介したことのある手を使えるんじゃないかと思いついた。すなわちCPUファンのファンの部分だけを取り出して据えつけることができるんじゃないかと思い、実際にやってみたら、うまく設置することができた。CPUファンのネジの部分が通常の9cmファンより少しだけ内側に寄り、全体のサイズもちょっとだけ小さくなったためだった。今回は4ピン仕様のCPUファンを再利用した。
上の写真にはCPUファンが排気ファンとして動いている様子が写っている。
結局CPUファンとケースファン(ともに4ピン仕様)を設置すると全体像が以下の写真のようになった。
SC430のファンを再利用したら、こんなスカスカにはならなかったよね。
p.s. このあと、内蔵スピーカー(HP製マザーボードには、モノラル出力の内蔵スピーカー用出力ピンが存在するのだよ)と吸気ファン(もともとこのケースに付いてきたフロント底面に設置するケースファン)を取り付けたので、スカスカ度はかなり減ってしまったけどね。というかCPU温度にはまったく影響ないし。でもシャドウベイにあるハードディスク温度は1~2度くらい下がったかな。大口径12cmファンを吸気ファン代わりにして90%でまわした実験をしたら(強い風がリアの壁で跳ね返って回り込んでくるんだろうね)25度前後を維持するようになったけど、いかんせんうるさ過ぎたので、すぐに実験はやめちゃったよ。現在の構成だと底部のHDが35度以下、シャドウベイのHDが38度以下で推移する状態。
つまり現在の内部構成はこんな感じです。 -
まず下の写真を見てほしい。
左がHPのDC7900CMTで、右がDellのSC430である。汎用的なBTXの形式をHPはちゃんと踏襲しているが、Dellのマザーボードには欠けている箇所がある。
この欠けている部分にハードディスクを2台収納するベイが特別に作られているからだ。下の写真は届いたケースの内部写真である。
Dellの箱には底面に、このようなハードディスク収納部があるために、HPのマザーボードが入らなかったのである。このマザーボードはミドルタワー用のBTX形式のマザーボードなので、PCIスロット部が増えた分(2つ分ね)、ミニタワー用のBTXのマザーボードよりも長くなっている。だからBTX形式で造られているHPのDC5700SFFやDC5750SFFのマザーボードなら収めることは可能なのだが、今回の場合はダメだった。
「あー、こりゃあダメだわ」とがっかりしながら、ため息つきつき、私はマザーボードもケースも再び納戸の中にしまってしまった。
「あー、失敗したなー。どうしよう。2つともヤフオクで売るしかないな」と思い、その後ずっとこの改造計画に手をつけるのをやめてしまったのだった。
今回、雲散霧消したはずの「計画」が突然復活したのは、「美しき箱」計画をずっと続けているうちに、「もう一回チャレンジしてみたい」という思いがふつふつと沸き起こったからだった。
p.s. ちなみに同じHPのDC7900シリーズであってもSFFとCMTではCPUファンを基板に固定するための寸法が異なっていることも報告しておこう。(以下写真参照)
左がDC7900CMTで右がDC7900SFFのマザーボードである。CPUソケットはLGA775。したがって基本は右側の正方形型の固定ネジ(ピン)幅が普通よく目にする本来の形式である。だが、CMTの方は長方形型になっている。BTX形式で作っているHPのDC5700SFFやDC5750SFF(およびMT)なども長方形型。実際に合わせてみたわけではないが、DellのSC430や同じシャーシを流用していると思われるPrecision 390などの固定ネジも同寸であろうと思われる。