忍者ブログ

BOUNDHEAD

蘭(ORCHID) Shao Rong トレモロのノスタルジー
最近GYAOで「地獄少女」の第二期の配信が始まったけど、それをきっかけにオレは第一期を見ることになったのだった。第一期ED「かりぬい」の最後で鳴らされる(マンドリンかな?)の音色がやけにノスタルジーをかきたてる。オレはあの最後の音にさらにキメの音色を勝手に付け加えて悦にいるのだった。あの最後の音にさらに演奏をもう一呼吸分付け加えたいと感じた者はなにもオレばかりじゃないだろう。

マンドリンのトレモロ奏法はなぜあんなふうに人の心に不思議な効果を与えるのだろう。マンドリンとノスタルジーといえば、日暮しの歌う長崎犯科帳のエンディング・テーマ「坂道」の伴奏がそうだ。



さらにいえば、アルバム「かぐや姫LIVE」で存分に堪能できるマンドリンの音色。特に伊勢正三の「置手紙」におけるマンドリンは秀逸なのだった。実際オレが一番好きなかぐや姫のアルバムはこの「かぐや姫LIVE」だったりする。



12弦ギターにしてもそうだが、こういう系統の弦楽器はなにかキラキラした小粒な音素をまわりにばらまく。一定の旋律を延々と続ければ、もはやトランス音楽だ。(今回のテーマとは離れてしまうが、アコギ・トランス系を聴きたかったら、ウィンダムヒル・レーベルのウィリアム・アッカーマンとかマイケル・ヘッジスとかをお薦めする)。

90年代にジミー・ページが出した「ノー・クオーター」にしても、中近東系キラキラ系の楽器の音色が大フィーチャーされていたよね。



12弦ギターの音色が印象的な名曲と言えばイーグルスの「ホテルカリフォルニア」もはずせない。



昔、といっても80年代後半だが、職場に、誰かのカセットテープが置き忘れてあった。よくみるとグルジェフの音楽じゃないか。すごく興味があったので、悪いとは思ったが、カセットテープレコーダーで鳴らしてみたら、まさに小粒でキラキラしたトランス系音楽。「わ、スゲー」・・・・。でもほんのしばらくかけてすぐにカセットをもとに戻した。あとから持ち主がやってきて「あ、ここにあった」ともっていったが、中年の化粧のハデな女の人で、「えっ、まさかこの人だったの」と逆にどぎもを抜かれた。とてもグルジェフなんて知ってそうな人には見えなかったからだ。あのとき勇気を出して「あの、このカセットかしていただけないでしょうか」と言えなかったのが今でもくやまれる。

で、ここからがオレが大好きなシャオ・ロンのアルバムの話だ。

まずは「wild rose」を聴いてみてほしい。




楽器はマンドリンではなく、2000年の伝統を持つ中国琵琶だけど、トレモロ奏法によって心をかき乱される感じは同じですよ。オレは昔この人をFMラジオで知り、すぐにアルバムをネット販売で手に入れた。でも当時はアマゾンでは手に入らなかった。いまはアマゾンで、しかも廉価な輸入盤が手にはいるので、今回の紹介で気に入った人はぜひぜひ一家に1枚置いて、心をかき乱されたくなったら(なんか内側のアタマが半分現実の頭から出ていきそうなのだった)、聴いてください。プラケースにお香が入れてあるので、いい香りもするアルバムなのだった。

Shao Rongについて

amazon.co.jpのShao Rong


PR

コメント

コメントを書く