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BOUNDHEAD

Merry Andrew 安藤裕子
最近は、新譜をあさる習慣もなくなってしまったので、「隠れた名盤」なのか「隠れていない名盤」なのか、そもそも判断がつかなくなっているのも事実。オッサン化とはそういうことだ。






私が中高生だった昭和時代のような、新譜を探す入り口としてラジオに頼っているような中高生はすでに絶滅しているだろう。

私の場合、中学生以来、新譜あさりのためにFM番組を決まった曜日に聴くのが習慣になっていた。土曜日に学校から帰ると、3時からNHKのFM番組が始まる。それをベッドに寝転がって聴くのである。もちろん土曜日以外でもサウンドストリートとかも聞いていた。

ベッドの上で空中に釣り糸を垂らす(表現がおかしい?)のである。ルアーでは釣れないので、ぶっこみ釣りの手法である。で、ときどき耳から出ている釣り糸がぴくぴく反応し、大物になると、ついにはガバっとベッドから起き上がって、曲名をメモして、日曜日にはレコード店へ走る。そういう今のおっさん、おばさん世代ならだれもがやっていたふるまいを私もしていたものだ。

だがもう今はラジオをまったく聞かなくなって久しい。だから、新しい音楽に触れる機会というのは映画やアニメのOPやEDに登場する音楽になってしまうのだった。

とはいえ、YouTubeとかで手当たり次第に再生して、お気に入りにする場合もある。アンビエント系とか自分には未知の音源は今でも気が向いたらそうやって手に入れている。どういうカテゴリーに入れたらよいのかわからない、お気に入りになってるアルバムもある。たとえばworld's end girlfriendの「LAST WALTZ」とかも好きで聴いている。1920年代の男性歌唱みたいな箇所が出てきたときは、予期せぬ事態で「おおっ」となった。彼らの孤高路線も支持したいところである。


で、本題である。最近ずっと車の中で聴いているのは安藤裕子の「Merry Andrew」だった。

これは映画「巷説百物語」で聴いたエンディングテーマ「星とワルツ」が気に入って、そこからアルバム探しに行った例だった。

アレンジは全編アコースティックで、70年代的な(これは誉め言葉である)丁寧さに満ち溢れている。その穏やかさが好きで何度も聴いているわけだった。

というわけで、未聴の方はぜひ。だいぶ前にリリースされていたアルバムだが、「奇縁によって発見し、ようやく過去に追いつけるような新譜の追いかけ方」になっている昭和世代のかつての音楽好きたちにもオススメしたいアルバムである。
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