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BOUNDHEAD

Petrol MONORAL
最近、また「エルゴプラクシー」を見直して「やっぱいいなあ。ピノちゃんかわええなあ」と思った次第です。(以下、第12話「君微笑めば」の(カンカン修理GIF)




DVDバージョンで見直したんですが、以前ネット配信のものを見たとき、DVDではEDで使われていたレディオヘッドの曲が使われていなくて、無音の黒背景にクレジットが流れるバージョンになっていたので、少々がっかりした記憶があります。権利関係でレディオヘッド側と折り合いがつかなかった結果でしょうか。

とはいえ、自分が好きだったのはオープニングの「kiri」のほうなので、こっちはさすがに差し替えなんてできないと思うので、ちゃんと毎回聴けてよかったですよ。




このブログでも昔、エルゴプラクシーに言及したことがありました。そのときは、有名な絵画オフィーリアについて書いたのでした。(当ブログの検索欄で調べたら、2009年の記事でした。なんて大昔なんだ。)オフィーリアについては最近YouTubeで山田五郎氏の解説を見たばかりですよ。

アニメのオープニング「kiri」はMONORAL名義で出された邦楽曲だった、ということを、のちにウィキペディアで知りました。

MONORALというのは島田アニスと森泉アリの二人(二人ともハーフです)によるユニットで、ステージでは助っ人を入れてライブをやってきたようです。(島田アニスは、近頃中山美穂の不倫相手?という記事でスポットあびたことを今回記事を書くために検索するまで知りませんでした。「そういう人脈関係」は、どうでもいいし。)

どういう人脈で島田アニスにエルゴプラクシーのオープニングテーマ参加依頼が来たのか詳細は分かりませんが、物語のテーマに沿った歌詞とともにすばらしい名曲に仕上がっていると思います。

初めてこの曲を聞いて耳に入ってくる歌詞に「あれっ?」っと関心がわき、調べてみると、どうも、パウロの「私の内なるキリスト」という言葉で表されてきたものとの類縁性を感じて、「ああ、これって21世紀のゴスペルソングだな」と勝手に思い込んで、今日でもそういう「受け取り方」を個人的にはしています。

島田アニスがほんとうはどういうイメージでこの抽象的な歌詞を思いついたのかはさだかではないので、私の解釈は勝手な思い込みかもしれませんが。


まあ、それでも私同様に「kiri」が気に入って歌詞の内容にまで踏み込みたかったら、ネットで簡単に歌詞検索ができるので、自分なりに訳して味わってみるといいと思います。

ネット記事では「洋楽のような邦楽」なんて表現も目にしたけど、私は「初めから洋楽カテゴリー」として聞いてました。あとから日本国籍を持ったミュージシャンが日本で発売した楽曲だということを知って「So what?」と思いましたがね。

「kiri」が入っているのは「Turbulence」というアルバムですが、私が一番好きで聴いているのはフルアルバムとしてはファーストにあたる「Petrol」ですよ。なかでも「forozen peak」好きですねえ。




グランジ、オルタナティブなどなど用語上のロックカテゴリーの細分化には辟易しているリスナーも多いと思うけど、島田アニスの歌唱法は、そうはいってもそういう時代のものとやはりつながっているとは思います。

最初に連想したのはやはりパールジャムのエディー・ベイダーとか、あるいはストーン・テンプル・パイロッツのスコット・ウェイランドだった。なのに今では彼らの歌声より、私は島田アニスの歌声の方がより好みになった。

お気に入りで例にあげた「frozen peak」では「Don't freeze mine. I don't belong here tonight」と歌う部分がぐっとくるけど、皆はどうだろう?

ウィキペディアによると「エルゴプラクシーが世界中で放送された影響で外国からバンドとしてもオファーがあって南米を回った。ヨーロッパではスペインやフランスでライブをした」という話が出てるけど、北米やイギリスは回ってないんだよね。

ストーン・テンプル・パイロッツでさえ、デビュー当時は二番煎じと言ってたたかれた北米地域はやはり「気難しい連中の巣窟」なので、相手にされなかったってことなんだろうか。

でも、MONORALはメロディーや和声やパールジャムのようなザラザラ系でないギターのトーンやアレンジも独特で心地よいし、すごくオリジナリティにあふれていると思う。「Petrol」は彼らの最高傑作だと思う。

これまで聞き逃していた方にはぜひおすすめしたいアルバムです。













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